ICT工夫

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食育と給食と原発震災

2011-11-17 20:51:47 | 給食問題

「食育 給食 原発震災」をキーワードに調べていて、関東地域食育推進ネットワーク に気が付きました。
「食育」という言葉は甲府に来てから知ったのですが、とても良い言葉だと思いました。「知育・体育・徳育」+「食育」ということになるでしょうか。飽食の時代とか言われて久しいのですが体質的なアレルギーなどは別にして子供たちには好き嫌い無くなんでも美味しく食べて欲しいと思います。
私自身は給食の楽しい思い出がありません。どんなメニューだったかも記憶が無いのですが、給食のことを調べ始めたら今の子供たちの給食メニューの豊かさに驚いています。

それはさておき、「関東地域食育推進ネットワーク」のトップページから「食育推進ネットワーク交流会等の取り組み状況 平成23年度」にアップロードされているPDFファイルを開いてみました。
平成23年度「東京食育推進ネットワーク交流会」開催概要~災害と食育~は参考になりました。

食の知識の重要性は、避難生活では大きい。救急医療が優先される被災地では慢性疾患は後回しになってしまうため、食事管理が必要な方は、自分で管理しなければならないが、食への正しい知識とスキルがあれば、悪化を避けコントロールすることができる。
今後の備蓄対策としては、公助で糖尿病・腎臓病対応食、アレルギー対応食、流動食などの準備が十分ではないため、自助努力で備えをすることを勧める。備蓄の非常食は賞味期限の確認を兼ね、平常時に食べ慣れておくことと腹持ちがよいかなどをチェックしてみてほしい。日常の食品を多めにランニングストックしておくこともよい。
過去の震災の教訓などから、被災された方用のリーフレットやそれを解説した専門家向けの資料も当所HP からダウンロードできるので、活用して頂きたい。

独立行政法人 国立健康・栄養研究所ホームページから、講師が言及されたページは、災害時の健康・栄養についてです。多数の資料記事にリンクされています。
私は原発震災についてブログ記事を書いてきましたが、全く抜けていた(何も知らなかった)情報が満載だと感じました、今後のために時間がある時に目を通しておきたいと思います。

話を戻して、「関東地域食育推進ネットワーク」トップページからリンクされているPDFファイルはおいといて、Webページをリンクしておきます。ここで「情報」とは農産物、食育に関するものを指しています。
江戸とうきょう地域情報ネットワーク
地域情報ネットワーク長野
静岡農林水産地域情報ネットワーク

「食に関するアンケート結果」(PDFファイル)は、『東京都内で開催される食育イベント等については、①農林水産省の重要な施策の普及・啓発や当所のPR、②食育と米粉消費の推進等を目的として、当所は積極的に出展しており、その一環として来場者に対するアンケート調査を実施しました。 このアンケート結果は、平成23年6月から7月に行われた食育イベント等に来場した459人の回答を取りまとめたものです。(都内:杉並区、千代田区、練馬区、渋谷区、町田市) 東京農政事務所』というものです。
この中に、問4 農林水産省では被災地及び被災地周辺地域の農林水産物等を「食べて応援しよう!」キャンペーンを提唱しています。(1)震災後、被災県の農林水産物・食品やそれらを使った料理を買ったり、食べたりしたことがありますか。 のアンケート回答が示されています。
よくある-23%、時々ある-49% です。
問4  (3)「食べて応援しよう!」キャンペーンを行っているスーパー、コンビニ、外食店等をどう思いますか。の回答は、できるだけ積極的に利用したい-64% と示されています。

食育に知識がある方々、関心をもっている方々が都内上記イベントに参加された、その時のアンケートの結果だということを考えると、行政が発信している情報をベースにして食事についても判断しておられるだろうと思います。
そのことは、「年代別集計」-「問2 「食」や「農業」に関することのうち、特にご関心をお持ちものをお選びください。」 から年代を見ると40代では、1位が「放射能関連の情報」、2位が 「生活習慣病の予防のための食生活」、39歳以下では「生活習慣病」が1位、「食事バランスガイドの活用方法」が2位で「放射能」は3位です、その差は小さいですが。50代から上の世代では1位が 「生活習慣病の予防のための食生活」、2位が「放射能関連の情報」 になります。

この40代の方々も、「食べて応援しよう!」キャンペーンを行っているスーパー、コンビニ、外食店等をどう思いますか。 では、「出来るだけ積極的に利用したい」 が62%になります。

「食べて応援しよう!」キャンペーンを行っているスーパーなどの利用意向、と 震災後、被災県の農林水産物・食品を購入したことがある、とのクロス集計では、「②できるだけ利用したくない」 と回答した人も50%は購入したことがあるとの結果になっています。
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この関東農政局東京農政事務所による「食に関するアンケート」には、「食べて応援する」について、「あなたのお子さんやお孫さんにも参加させるか・・・」 という問いかけはありません。その事を確認するために読みました。大人に向けて食の知識を広める活動が「食育」なら生涯教育の一環ではあるでしょうけど、子供たちには関係無いということでしょうか。

私は「食育」は「知徳体」と並ぶ、というより、その基盤となるとても大事なテーマだと思うので、子供たちの道徳教育を声高に唱えるのと同様に食育を述べるなら、食の安全についても同時に語らねばならない時代に入ってしまったと思っています。
学校給食はひもじい子供を救うために行なわれる時代は遠い昔となり、食育としての給食という位置づけがあるだろうと思います。もしそういう想いが無く給食業務を前例に従って淡々と進めているだけなら、その裏に何が隠されているかを考えてしまいます。
とにかく食育・給食をぶち壊してしまったのが原発震災だと認識していないような人々に食育を説く資格はないでしょう。
(私がこのサイトにある食育知識のようなことを学んだのは中学の家庭科の時間だけだったと思います。栄養というテーマだったかも)
それにしても食育情報ネットワークにこれほどの地域差があるとは全く想定外でした。

農山漁村の6次産業化 ホームページに気が付いたのでリンクしておきます。農業を知らない私はこれも全く知らなかったのですが、平成22年12月に施行された法律があるようで、新しいもの好きな私はこのあたりから農水産業について勉強してみるのもいいかなとか。


甲府市学校給食会に情報開示を求めたい

2011-11-16 15:46:06 | 給食問題

「小学校給食調理業務委託」及び「小学校給食調理・配送業務委託」受託事業者選考に係る事業公告 が出ています。(更新日:2011年11月14日)
「甲府市立小学校給食調理業務委託仕様書」(PDFファイル)から抜粋して引用します。(項目番号の表記とOS限定文字は全角に修正)

7.基本条件
(2)委託者が作成する献立表及び給食日誌・指示書、作業工程表 (別紙参考)に基づいて調理作業を行うこと。
(3)甲府市学校給食会が購入する食材、調味料等を使用すること。米飯、パン、牛乳については、別途業者から配送する。
(4)(財)甲府市学校給食会及び物資搬入業者との連携を図ること。

ちなみに財団法人 山梨県学校給食会 子供たちに安心、安全な学校給食を というホームページは以前に確認してブログにも書いたことがあります。今回の公告は11月14日に「質問・回答」が追加されたので確認しました。私が想定した質問は無かったようです。

この戦時体制の中で子供たちの未来だけは守れるようなシステムであって欲しいと私は思っていますが、もし甲府市行政・議会の皆さんも同じようにお考えなら、他都市の事例をご参考になさってください、私は甲府市学校給食会に個人情報や財務諸表の開示を求めているのではありません。受託される業者さんに「これ」をして欲しいと求めているのでもありません。

甲府市でも他都市でも我が子を思う親の心に変わりはないと思います。それを学校や行政に向けて言葉として発する事ができるかどうかは地域性の違いはあるでしょう。その声なき声を聞き取れる甲府市であって欲しいと私は願っています。他都市と比較してどうかという相対評価で判断するのではなく、地域の信念に基づいた自己評価こそが大切な地方主権の時代、自立の時代に甲府市が向かっていると信じたいのです。
これが甲府市行政の管轄範囲外の問題であるなら、所管庁に主権者県民から信玄(進言)「其れ疾きこと風の如し」と。
以下、給食についた書いた私のブログ記事索引です。

2011.10.15 「山梨 給食 放射」を外から見る
2011.09.26 学校給食食材を放射線測定、川口市
2011.09.12 産地が出荷した食品は給食に使用する@甲府市
2011.09.07 情報を一部削除して保護者に伝えた@横浜市給食
2011.08.19 給食食材の放射線不安に関する学校長への通知
2011.08.16 給食の放射能汚染は大丈夫ですか、全給連?
2011.07.02 給食食材の情報を発信している川崎市
2011.07.02 給食の食材を測定した横浜市
2011.06.11 学校給食、食材の放射能測定は不要か
2006.12.14 小学校給食の地産地消

【参考】 甲府市-給食メニュー

【参考】 農林水産省-東京電力福島第一原子力発電所事故による農畜水産物等への影響~関係省庁等のサイトへのポータルサイト 厚生労働省、農林水産省などのプレスリリースから農畜水産物、食品に関係するものを抜き出して整理されているので規制と解除などの情報が分かりやすい。
このページは、関東農政局ホームページからも入れます。
関東農政局に やまなし地域情報ネットワーク があります。
「食育 給食 原発震災」をキーワードに調べていて、関東地域食育推進ネットワーク に気が付きましたのでリンクしておきます、委細は別記事にまとめる予定。


甲府駅北口合同庁舎は2012年2月オープンか

2011-11-16 00:14:00 | 街づくり

合同庁舎に関しては、甲府地方合同庁舎 | 甲府市シビックコア地区整備事業 で整理しています。テーマが異なりますが下記の部分のみ残します。

法務局にはご縁が無い私がなんでこんな記事に気が付いたのかと言うと、山梨県庁サイトで、可搬型放射線測定器(サーベイメータ)の整備に伴う市町村への測定機器貸出および定点調査の実施について (発表日:2011年11月9日)が掲出されていて、その定点調査の拠点である合同庁舎を再確認していたのです。(地図では大月市に合同庁舎と記された二箇所があり、その確認から法務局サイトに至った)

山梨県内広域調査の結果 2011年6月22日~24日実施は10箇所でしたが合同庁舎敷地での測定が含まれていました。(このページには7月~8月の100箇所測定を追加してあります)
今後は【定点調査箇所(サーベイメータ)の状況】として4箇所が追加されますので、その位置を確認しました。
(1)衛生環境研究所 毎日1回(継続実施)
(2)北巨摩合同庁舎 毎月1回(新規)
(3)東山梨合同庁舎 毎月1回(新規)
(4)西八代合同庁舎 毎月1回(新規)
(5)南都留合同庁舎 毎月1回(新規)

『※市町村において、独自の放射線の測定を実施しているが、今回整備したサーベイメータを活用することで、国の放射線調査と同等の精度を確保でき、市町村が行う調査の精度向上が期待できる。』とのことです。例によって発信情報は市民が知りたい内容を満たしているとは言えません、山梨県内100個所の放射能測定 付・1cm線量当量について で書いたようにシンチレーション式サーベイメータ 日立アロカメディカル TCS-161またはTCS-171ではないかと思います。
しかし、こういう表現をされると、市町村が実施した測定結果(例の甲斐市の学校測定も含めて)あるいは市民の方々が測定されてブログなどで報告されているような値は、信頼性が低いから信じないように、と県庁さんとしてはおっしゃりたいのかと勘繰りたくなるのが私の悪い癖です。

私としては、東日本全域における空間線量率の平均値とは に書いたことが一番の気掛かりです。
結果が導かれた過程を検証する態度が欠けていると、言いなりの値でその次に進められてしまうと思っています。そうやって次々と進んだ結果が原発震災だったのです。


リニア環境影響評価方法書への意見

2011-11-15 00:38:00 | リニア中央新幹線

JR東海の広報、2011.09.26 中央新幹線(東京都・名古屋市間)の環境影響評価方法書の送付等について にある通り、意見の募集は平成23年11月10日(木)に終りました。
この方法書については、2011.09.29 リニア環境影響評価方法書説明会、甲府市で10月10日 を記事にして、甲府市の説明会には出かけました。2011.10.10 深夜に新山梨環状道路北部区間、塚原ICの構造 として書いた記事に付記していたのは、その夕方に開催される場所と時間を忘れないためです。
送付された方法書に関して山梨県庁サイトでは、中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価方法書(山梨県)について(平成23年9月27日)が出ていましたが、『JR東海から中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価方法書が公告されました。  詳しい内容については、下記の関連リンクでご確認下さい。』としてJR東海の関連トップページにリンクされていました。私は会場と日程だけをブログを掲載しましたがリニアに関心を持たれる方々がおられたら便利だろうと思ったからです。

甲府市では淋しい説明会でした。500席くらいはある芸術ホールに参加者50人もいたでしょうか、壇上に居並ぶ方々がお気の毒にすら感じました。私はこの事から甲府市の大半の方々はリニア中央新幹線が地域環境に及ぼす影響などには関心が薄いのだろうと思います。市街地から離れたところを通り駅も離れているのですから、メリットだけ考えても当り前かも知れません。私だって東京にいた時には便利に使える環七や環八が早く全通して欲しいとだけ思っていて、その地域の人々がどれほどの苦労をしているかなんて考えたこともありませんでした。今にして思えば原発と同じ「無関心でスミマセン」

さて、10日に意見提出が締め切られた環境影響評価方法書について何か情報でもあるかと調べてみました。
山梨県庁新着情報では、その後の記事は掲載されていませんが、
中央新幹線(東京都・名古屋市間)の環境影響評価手続(更新日:2011年11月10日) があります。
このページの前身はおそらく 「山梨県環境影響評価等技術審議会:平成23年10月19日」 を告知して「山梨県環境影響評価等技術審議会の開催について」(PDFファイル)がリンクされたページだと思います、傍聴者も27名おられたのです。その告知PDFファイルは更新されて11月10日の記事に入っているようです。
平成23年10月24日掲載となっているPDFファイル 「会議結果のお知らせ」 で以下の二点に注目しました、
 2) 中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価方法書についての審議(公開)
 3) 都市計画道路甲府外郭環状道路北区間 環境影響評価準備書についての審議(公開)
山梨県環境影響評価等技術審議会開催記録(更新日:2011年10月12日) が更新されて議事録が公開されるのを待ちたいと思います。
おそらくこの結果に基づき、山梨県としての意見書がJR東海に提出されたと考えられます。

検索結果からのみですが、岐阜県や愛知県ではようやくリニアの地域経済に及ぼす影響などについての取り組みがスタートしたような感じを受けました。
長野県では今回の環境影響評価方法書について各地の説明会でかなり活発な意見交換がされ、自治体からの意見書も提出されたようです。情報数が多いので後日整理したいと思いますが、ひとつだけ気付いた記事にリンクしておきます。
中央新幹線環境影響評価方法書を撤回し、事業位置選定を含めた手続きをやり直すべき(更新日:2011.11.10)


新山梨環状道路塚原IC~緑が丘線の情報が公開された

2011-11-14 23:54:05 | 山梨環状道路

【追記 2011-11-30】 公聴会の中止 『新山梨環状道路北部区間の緑が丘アクセス道路(新環状・緑が丘アクセス線)の都市計画変更に関する公聴会は、意見書の提出がなかったため開催を中止します。』


都市計画公聴会 甲府都市計画道路(新環状・緑が丘アクセス線)の変更 のタイトルで開催日時、会場、計画案が公開されています。PDFファイルの最新が2011年11月14日作成なのでその日の公開と思えます。
公聴会の予定は 既に甲府市広報で知っていたので2011.11.01 新山梨環状道路、緑が丘アクセス線計画原案 に書いていますが、
 平成23年12月13日(火)午後7時00分~
 甲府市北部市民センター(甲府市湯村3丁目5番20号)
意見書の提出期限は、平成23年11月28日(月)午後5時15分です。

計画図(PDF:3,027KB) を見るのが道路計画は分かりやすいです。と言っても私はネットのMapfan地図などと見比べながら、やっと分かりました。地図で示したあたりが塚原インターチェンジになるようです。塚原橋が地図で確認しやすいポイントです。
ここから南西にほぼ直線で、甲府昇仙峡線と交差して「和田町公会堂」の北側を抜け、延長約250mのトンネルとなり、抜けると緑が丘公園野球場と船出広場の間の道が拡張される形で現在の道路に繋がります。全長約2,100mの計画です。

私は2011.10.10 新山梨環状道路北部区間、塚原ICの構造 にインターの構造が分からないと書いていたのですが、参考図(PDF:4,672KB) で環状道路も描かれています。図面が文字で潰れているので環状道路との出入りがどういう構造なのかは私には正確に読み取れませんが、立体交差と同様な形かと思えました。計画図とこの参考図はこれまで地元の説明会で使われていたものを10月27日に一般公開用に作り直したものかも知れません。
武田通り(甲府山梨線)と連絡する道路はどうなるのかわかりませんが、塚原ICを使って武田神社、護国神社、あるいは積翠寺、要害温泉などを訪問される利用者もおられると思えますので、その為のICアクセス道路は別に整備されるかも知れません、市道になるのでしょうか。
甲府市緑が丘公園は19m道路で分断されますので、野球場、プールを含めて設計変更・再構築ということになると思えました。甲府市大型公共事業の誕生です。

ちなみに、環状道路北部区間の 「都市計画案公告・縦覧(都市計画法第17条)及び環境影響評価準備書の縦覧」 に関係する公聴会の意見に対する見解は未だ公開準備中のようです。意見書の提出期限は平成23年11月21日(月)ですが、この事態をどのように理解すべきか私にはわかりません。


東日本全域における空間線量率の平均値とは

2011-11-14 05:05:57 | 原発震災

ブログタイトルを略しましたが、正確には「東日本全域における、天然核種による空間線量率の平均値」です。これは山梨県の航空機モニタリング結果発表、11月11日 で書いたように、「文部科学省による、岩手県、静岡県、長野県、山梨県、岐阜県、及び富山県の航空機モニタリングの測定結果、並びに天然核種の影響をより考慮した、これまでの航空機モニタリング結果の改訂について(平成23年11月11日) というPDFファイルに書かれているものです。

3.11東日本大震災後の日本 をいつも拝読しているのですが、「11/12 岩手県、長野県などの航空機モニタリングの結果、まとめての発表です。」 の記事で今回の測定結果について取り上げておられました。私は「東日本全域における、天然核種による空間線量率の平均値」のソースをご存じなら・・・とコメント欄でお尋ねしたのですが、日本の自然放射線量 (地質学会の説明) をご教示いただきました。

不勉強な私にはなかなか理解できないものですが、日本地質学会TOP  >  地質災害調査  >  2011年  >  東日本大震災  > 日本の自然放射線量 のページは上記のページを含めて詳しい解説になっていると思います。
文部科学省の 「天然核種の影響をより考慮した、これまでの航空機モニタリング結果の改訂」 というのが新潟県の地質による影響を考慮したことは地質学会のページに掲載された地図からも理解できます。
11月11日の文部科学省PDFファイルで、3/37 から該当箇所を引用しておきます。

減衰補正の手法としては、空間線量率については、測定時の空間線量率の測定値から、東日本全域における、天然核種による空間線量率の平均値を除いた上で、測定時から特定の時点までのセシウム134、セシウム137 の物理的減衰を考慮して、算出している。また、セシウム134、セシウム137 の沈着量については、測定時から特定の時点までのセシウム134、セシウム137 の物理的減衰を考慮して、算出している。

そうすると疑問を感じるのは私だけではないと思うのですが、「平均値の魔術」です。よくある事ですが、年収平均は500万円だと言われた時に平均を算出した集団では年収の分布がどうなっているかでその平均値の捉えかたは異なります。10人の平均が500万円、総額で5千万円でも、一人2千万円の人がいて、残り9人で3千万円なら、平均500万円には違和感があります。
東日本全域の天然核種による空間線量率は新潟県や岐阜県のあたりで高いのは図から分かりますので、それを含めた平均値を山梨県の測定値から差し引かれたのだとしたら、山梨県測定結果として出されたものに違和感はありませんか?

山梨県の自殺率が高いというニュースに対して、それはおかしい、県外から来て樹海で亡くなられる方がおられるからだということを私は確認しました。それを考慮したら山梨県の自殺率は全国平均なのです。
山梨県の線量は低かった、安心だ、でも生データから差し引かれた値は新潟県の高い自然放射線量も含めた平均値だということなら、生データを知りたくなるのは当り前じゃないかと私は思います。

これから先は山梨県行政がどうなさるか見ているしかありません。 文部科学省に平均値について問合せ、合わせて生データについても受け取る、その全てが県民に開示されることを私としては期待していますが・・・
私は文部科学省にコネは無いし、この平均値について電話やメールで問合せるお節介をする気も無い。この航空機測定結果は実状を示すものでは無い「かもしれない」と思い続けるだけです。
しかし、私がなにか大きな勘違いをしていて、データの解釈を間違えているのかも知れません、最近の私の脳細胞はしっちゃかめっちゃかになっている自覚があります。私の間違いをワンフレーズではないコメントでご指摘、ご教示いただけると幸いです。


小出裕章氏講演会@山梨県甲府市、第1報

2011-11-13 20:00:40 | 原発震災

~山梨と福島はつながっている~ 子どもの未来のために知ってもらいたいこと【小出裕章氏講演会】
2012年1月8日(日) 12:30 開場、13:30 開演 会場・甲府市-コラニー文化ホール(山梨県立県民文化センター)
小出裕章氏講演会

山梨で講演会が計画されているという話は、この夏頃から知っていました。13日の夕方、買い物に出かけて立ち寄ったお店に掲示されたポスターに気が付きました。いつもなら持ち歩くデジカメを今日は持たずに出かけたので、不慣れな携帯電話のカメラ機能で撮りました。後日、ちゃんとした画像として使わせていただくつもりです。
デジカメを持たずに出かけたのは、カメラケースを下げていると警備の警察官の皆さんに余計な心配を掛けるかも知れないと思ったからですが、あちこちで立番しておられたり、検問されたりしている姿を見かけました。ご苦労様です。

ということで、とりあえず第1報として講演会開催予定をメモしておきます。小出さんからの発信はリンク集に置いたサイトで常時確認しています。このイベントの公式サイトもリンク集に追加します。


東日本女子駅伝参加、山梨県女子選手の健康診断は

2011-11-13 04:02:08 | 原発震災

【補足 2011.11.14】 この駅伝の問題は空間線量の多寡による「外部被ばく」では無く、呼吸による「内部被ばく」の問題が考慮されたかどうかです。マラソンの呼吸法については私は知りませんが、内部被ばくのリスクについて専門家に相談しながら選手派遣について決定できたと思いますし、その事は選手の将来のために記録されるべき事です。
甲府市立病院のRI検査による内部被ばく問題を教訓として捉えていなかったなら、そのような方々が選手を育てる立場にあることに疑問を感じます。
● 2011/10/03(月) の記事ですが、福島女子駅伝参加は健康への影響あり、関係者は熟考を! が確認できました。『今回の駅伝では、アルファ粒子の肺への取り込みが第一の問題となる。』 に書かれている車のエアーフィルター測定のことは以前に別な記事で読んでいたので、本文にも書きました。
「ホールボディカンターの検出はガンマ線のみ」と書かれていて、私はこの点は無知でした。そうすると選手の健康診断にはどのような方法があるか、それは専門家にお任せします。
● 神奈川県が優勝しましたが、東日本女子駅伝神奈川チームの結団式他 にリンクしておきます。メディア報道の様子も残されていますし、選手名も記録されています。
● 週刊ポストのネット版記事ですが、2011.11.14 07:00 山本太郎「東日本女子駅伝を中止に」発言に主催者が「失礼」 があります。『大会を主催する東北陸上競技協会の理事長・安田信昭氏。 「放射線量も毎週計測して、大丈夫だという判断になっています。駅伝なので走る時間も限られている。復興の象徴として盛り上げようとしているのに、この発言は風評被害になりますよ。福島県民に対して失礼なんじゃないか」』 外部被爆しか念頭に無かったようです。
山梨陸上競技協会の方々も同じでしょうか。我々は内部被ばくについても考慮した、問題無いと結論したという発信は選手、ご家族の方々の為にも必要です、甲府市立病院問題を忘れてはいけません。

最後に私見を述べておきますが、この駅伝を開催趣旨にのっとって真に福島復興の一助とする方法があります。
参加都県は補助金を支出し、医学機関と連携して全ての選手の放射線関連の健康診断を実施して、身体活動の極限まで駆使した運動によっても空間浮遊放射性物質による内部被ばくの影響が無かった事を証明するべきです。そのことにより、同レベルの放射性物質の中で生活する子供たちも同様な被ばくのリスクが無く安全だと、安心を与えることになり素晴らしい復興支援となります。このことを大会に関係したマスメディアは全国、全世界に向けて発信できるでしょう。


スポーツの話題には関心が無かったので今まで気が付かなかったのですが、2011年11月13日(日)に福島市で第27回東日本女子駅伝が行なわれ、山梨県からも参加されるのですね。

「東日本女子駅伝 放射能」 で検索すると多数の記事が出ますので、この駅伝参加を進められた山梨県ご関係者の皆様も問題点は当然ご承知のうえ、対策済みのことと思います。甲府市立病院事件で理解が深まった内部被ばく問題を忘れてはいないでしょう。
 1.出場選手の皆さんは山梨を出発する前にホールボデイカウンター等での事前計測は済ませておられると思います。
 2.帰郷された時にすぐに同じ検査を受ける準備もできていると思います。
 3.この結果から選手達のこれからの健康状態について判断なさるドクターも既に選任しておられると思います。

メンバー表からみると、42キロを9区間に分けた駅伝のようですから、一人5キロ程度の全力疾走で外部被ばくについて問題は無いだろうとは思います。(これで問題があるなら福島で24時間生活できる人などあり得ないわけです)
しかし、空間線量値は浮遊している「かもしれない」放射性物質については、どの程度に反映しているものなのでしょうか。もちろん、この事に関連した内部被ばくについても、選手派遣を決められた皆様は十二分にお考えになられたと思いますので、上記、1-3については既に対処済みと思います。

駅伝参加に使う車両のエアフィルターも掃除してから出かけたでしょう。帰郷してからそのフィルターの放射能測定もなさる予定だと思います。それは選手の内部被ばく推定にも役立つデータの一つになることも、ご存じだと思います。

以上、全て承知の上での駅伝参加だと思いますので、どこかでこれらの事柄について具体的な情報が読めればありがたい。未来を背負っていただく子供たちをどうすれば守れるか、その具体的な設計にも役立つと思います。

それにしても、よくやるなぁ!砲弾の飛び交う戦地の病院で働く従軍看護婦の文字どおり献身的な仕事を見るような気がします。沖縄のひめゆり部隊でしたか、あのような悲劇を知りながら、再び同じような発想をしている人々がいるのではないか、福島から避難した人々は非国民だとでも言いたい人々がいるのではないか・・・・この山梨県にすら。


この大会についてもう少し詳しい情報が欲しいと思い検索してみたのですが・・・
◇ 2011.9.28 の 産経新聞記事『主催者は「6月から沿道の線量測定を続け、現在は最大で毎時1マイクロシーベルト台で低下傾向にある」としている。福島市は大会に備え、発着地点の信夫ケ丘競技場などの除染を計画している。』 1μ Sv/h が9月28日ですから、「減衰補正」すると今はどの程度かわかりませんが、汚染の中で生活している主催者にとっては問題にする必要も無い値なのかも知れません。
◇ 2011年10月24日、毎日新聞記事『主催者は6月から毎月、中継地点や競技場内など19地点で放射線量を測定。中学生が走る区間もあるため、当初は放射線の影響を心配する意見もあったが、9月の測定ではほとんどが1マイクロシーベルト以下だった。  放射線量の低減に加え、各チームからランナー育成の大会を途絶えさせないでほしいという声を受け開かれることになった。』 なるほど、参加する側からの開催要望とは驚きます。
メディアニュース記事がヒットしないのですが、マスコミ主催なので他のマスコミが遠慮していると書いているブログがありました。そんなもんかと思いますが、納得してしまいます。そうすると問題は参加する側にあるということでしょう。
私もガチガチの体育会系ですが、今回のような場合に先輩から参加しろと言われたら恨むだろうな。私が判断する立場だったら後輩を育てるために参加はしない方に決断すると思う。
山梨陸上競技協会公式サイトに気が付きました、2011年度(平成23年)山梨陸上競技協会行事によると、10月8日に東日本女子駅伝最終予選(第4回長距離記録会)がありました。おそらくこの協会の役員会では問題点について十分な検討がされたことと思いますが、該当する記事はありません。

普通に考えれば、福島市行政が地元の状況を一番分かっているはずだから、このような大会開催地となることを辞退するだろうと考えるのだが、現実は逆らしい・・・2011-11-10 福島市の話 『福島市と政府は癒着して一体である。 やっていることは、市と政府機関の保守温存、それに何よりも職員たちの自己保身だ。』 と始まるから、読みたくない人もかなり多いと思うが、我慢して読んでおくと後々参考になると思う、同じ県都だから。

駅伝は13日正午スタートらしい。ここまできたら、山梨県がせめてベスト3までに入って選手の皆さんにとっては一生の宝となることをお祈りしたいと思います。万々が一にも他の人とは違った一生となるならなおさらです。


新県立図書館開館1年前記念イベントが2件

2011-11-12 13:38:17 | 新県立図書館

新県立図書館開館1年前記念イベント NNS-ccnet で公開されている 「福岡哲司の遠い散歩近い旅・猫町文庫店」 ブログ記事-新県立図書館開館1年前のお誘い を知りました。

新県立図書館開館1年前記念イベント~山梨のくらしと文化を高める県立図書館をめざして~
 日時-2011年11月27日(日) 13:30~16:00
 会場-甲府市総合市民会館 3階 大会議室、参加費-500円(資料代など)
 主催-新しい県立図書館を考える会
 後援-山梨県教育委員会、山梨県公共図書館協会
プログラム
「としょかんフォーラム」 があります。
記念講演は 「図書館 ― くらしと文化と静かな思考とを支えるために」 講師・竹内 悊(さとる) 氏(図書館情報大学名誉教授)・・・詳しくは福岡さんの記事を参照。
山梨総合研究所 副理事長の早川 源さんが、「知価社会の基盤・県立図書館に期待」 でこのイベントも紹介されています。私は早川さんの記事でこのイベントを知っていたのですが、探しあぐねていましたところ、福岡さんのブログで分かった!というものです。

もう一つは、山梨県立図書館のページで案内されています。
 2011年11月23日(祝)、13:30~、コラニー文化ホール(山梨県立県民文化センター)
 新県立図書館開館プレイベント-ようこそ!としょかんへ-
PDFファイルがあります。

私は「新県立図書館建設事業の経緯」 と題したページを作成して、このブログで書いた記事の索引も残しています。
既に建設中で2012年11月に開館予定となっている事業については、「税金使って出来ちゃったものは活用すべき」というスタンスで、これからも見ていくつもりです。もちろん自分でも図書館利用は継続です。
子供たちの図書館利用カードに住民基本台帳ネットワークカードの利用も予定通りに実施されるなら(これを含めてシステムは発注済)その問題は引き続き考えたいが、いい歳した大人がこんな仕組みに乗っかるのは知ったこっちゃ無い。
静かであるべき新山梨県立図書館で「交流ルーム」とかは防音になっているはずだが、万一私の気に障るようなら遠慮無くお仕置するのも辞さない、相手は子供じゃないけど(^o^)


「11.25自決の日」、若松孝二監督作品

2011-11-12 05:13:34 | アート・文化

このタイトルで1970年11月25日の三島由紀夫事件だと分かると思います。若松孝二監督公式サイト
「11・25自決の日」まもなく完成披露上映! によると、11月25日テアトル新宿にて1回限りの上映会とのことです。
鈴木邦男さんのブログによると、夜8時よりテアトル新宿、『上映前に監督及び出演者らによる舞台挨拶があり、上映後にトークイベントがあります。森達也さんと私で、「11.25自決の日に『三島』を語る!」です。』 とのこと。

鈴木邦男さんのブログを読んでいると、歴史の重みを考えさせられることが多いので勉強になっています。
早く仕事の滞貨を片付けて、メジャーではない映画をふらっと観に行ったり、鈴木さん達のイベントに出かけられるようになりたいと思いつつも、脳細胞を含めて体調が回復するどころか悪化の一途をたどっているような今日この頃、溜息・・・「枯葉」ムードだな。