齋藤信幸のロングステイ!米国・カナダ・中国・台湾・韓国・フィリピン・イタリアなどへの旅行体験やカミサンポをご紹介 

60歳を過ぎてそこそこのお金とほぼほぼ時間のある今、長期旅行に挑戦しましょう。そして大切な妻とカミサンポ。

美食なしカミサンポなし:『ノマド – 漂流する高齢労働者たち』を読み終わって。

2021-05-17 22:27:54 | アメリカ西部
『ノマド – 漂流する高齢労働者たち』(原題:Nomadland、ジェシカ・ブルーダー著、鈴木素子訳、春秋社)を読み終わりました。

ノマドの人々が集う場所を地図で探すなどして、半分、旅行気分で読み始めましたが、読み進めるうちにつらくなってきました。



現金収入を得るための過酷な肉体労働、冷暖房も下水道もない生活、目立たないように息を潜めての暮らし、・・・・・高齢になって状況を好転させるすべはなく、死ぬまで続けるこの生活。

日本は労働法や年金制度、福祉政策が異なるので、「ハウスレス」の人が溢れる状況は想像できません。しかし、年金制度が崩壊したら?急激なインフレになったら?息子や孫の世代は大丈夫か?など、いろいろリスクを考えてしまいました、

そしてもう一度、資金計画、その中の必要生活費を見直してみました。マンション関連では、管理費、修繕積立金、駐車場使用料。水道光熱費や携帯電話・インターネット費用。固定資産税や市民税、国民健康保険。車関係ではガソリン代、車の保険、2年に一度の車検。クレジットカードの年会費。もちろん食費や小遣い、医療費。まだ先のこと??と考えていますが介護費用。

以上、見ての通り、マンションの管理費や税金など節約できない項目があります。車関係費用は、いずれ免許返上すべき年になるので、その時は、かなりの節約になるでしょう。一方で、その頃には介護費用が必要になるのでしょう。

生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(平成28年度)によると、最低日常生活費は月額22万円、ゆとりある老後生活費は34万9千円とのことです。

私の見積もりでは、介護が必要になった場合の最低生活費は月額24万5千円。私のライフプランでは、「死ぬまで働く」つもりなので問題ありませんが、前述のリスクや失業、病気などのリスクには備えておく必要があります。

また、このブログの主要読者である「ロングステイ派」は、海外移住も選択肢の一つになります。例えば、より物価の安い国への移住。上記のゆとりある老後生活費34万9千円が準備できる場合、フィリピンに行けばゆとりのある暮らしができます。もちろん思い付きでいくのではなく何年かかけて調査した上での話です。

海外移住で失敗した人もたくさんいますし、その後の経済的なダメージも大きいのでくれぐれも十分に調査して、慎重に。

<ノマドが冬に集うアリゾナの砂漠>
コメント
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