齋藤信幸のロングステイ!米国・カナダ・中国・台湾・韓国・フィリピン・イタリアなどへの旅行体験やカミサンポをご紹介 

60歳を過ぎてそこそこのお金とほぼほぼ時間のある今、長期旅行に挑戦しましょう。そして大切な妻とカミサンポ。

まだ見ぬアメリカ - オクラホマ州(2)- パンハンドルとネイティブ・アメリカン

2024-07-29 08:33:50 | アメリカ中部
この州は取っ手付き鍋のような形をしている。



この取っ手の部分はパンハンドル(Panhandle)と呼ばれている。

奴隷制の賛否を分けた南北の境界に位置していたことで、細長い陸の孤島となり、所有者もいないノーマンズランドであった。

また、1830年代、白人の居住区域が拡大するにつれ、インディアンが排除され、強制移住させられた。

その行き先がオクラホマ州。

そのためオクラホマ州はインデアンが多く、39の部族が本部を置いている。

ここでオクラホマ州の基本情報を見てみる。

面積:68,597平方マイル(177,664平方キロメートル、日本の約2分の1)

人口:397万0,497人(2022年5年推計値)

構成:白人63.7%、ヒスパニック系11.6%、ネイティブ・アメリカン7.5%、黒人7.2%、アジア系2.3%(出典:US Census Bureau)

ネイティブ・アメリカンの歴史を探るなら以下の施設。
・チカソー・カルチュラル・センター(Chickasaw Cultural Center)
・ファースト・アメリカンズ・ミュージアム(First Americans Museum)
・ファイブ・シビライズド・トライブス・ミュージアム(Five Civilized Tribes Museum)
・スタンディング・ベアー・モニュメント(Standing Bear Monument)
・レッドアース・アート・センター(Red Earth Art Center)

また、先駆者の歴史とカウボーイの文化を学ぶには、オクラホマシティーにある国立カウボーイ & 西部歴史博物館(National Cowboy Western Heritage Museum)と、ダンカンにあるチザム・トレイル・ヘリテージ・センター(Chisholm Trail Heritage Center)が最適。

人口構成比でいうとニューメキシコ州では、ネイティブ・アメリカンは11.2%とオクラホマ州よりも多い。
(白人35.9%、ヒスパニック系50.1%、アフリカ系2.7%、ネイティブ・アメリカン11.2%、アジア大洋州系0.2%)

2019年の旅行ではニューメキシコ州の世界遺産タオス・プエブロ(Taos Pueblo)を訪ねた。

タオス・プエブロは1000年以上の歴史があり、実際に人が住んでいる集合住宅。
レッド・ウィロウ・クリークという清らかな川を挟んで北と南に住宅があり、北側には教会と墓地もある。






左の白いゲートが教会。




古い教会跡と墓地。住居の近くにありながら荒涼としており、被写体としては魅力的。後で、モノクロ処理してみよう。



オクラホマ州にも知らないだけで魅力的な場所が数多くありそうだ。
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米国東部の話。『ヒルビリー・エレジー』の著者ヴァンスが共和党の副大統領候補に!

2024-07-19 05:24:07 | アメリカ東部
以下は、2020年6月27日の記事。そこで紹介したJ.D.ヴァンスが共和党の副大統領候補に。昨日のスピーチでは薬物依存症だった母親も会場にきていた。白人貧困層から副大統領候補に。39歳。アメリカンドリームはまだあったのだ。

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紹介した『ヒルビリー・エレジー』の著者、J.D.ヴァンスは、2022年の中間選挙ではオハイオ州から上院選に名乗りを上げ、ドナルド・トランプの支持も得て5月3日の予備選で共和党候補になり、最終的には、民主党候補のティム・ライアンを破りオハイオ州選出の上院議員となった。

「ヒルビリー」から上院議員、これもアメリカンドリームだね。

米国西部の旅行計画だけでなく、ノースキャロライナ、サウスキャロライナやアパラチア山脈中心の旅も研究中。

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アパラチア山脈を舞台にした本・映画の3部作の最後は、『ヒルビリー・エレジー』(J.D.ヴァンス著、関根光宏・山田文訳、光文社)。副題は「アメリカの繁栄から取り残された白人たち」。



私たちが映画やTV番組で見かけるアメリカは西海岸のロサンゼルスやサンフランシスコ、東海岸のニューヨークやボストン、フロリダ、たまにシカゴ。IT関係の仕事がらみであればマイクロソフトやアマゾンのあるシアトル、FacebookやGoogleなどがあるかつての半導体メーカーの拠点シリコンバレー、映画関係ならロサンゼルス。すべて西海岸の町である。東海岸は金融関係ならウォールストリートのあるニューヨーク、政治がらみならワシントンDC、アカデミズムならボストン。

著者のヴァンスは、ラストベルト(錆びついた工業地帯)と呼ばれる地域の一つオハイオ州ミドルタウンで生まれ育った。そして、アパラチア山脈の炭鉱の町、ケンタッキー州ジャクソンが、祖父母や親せきと過ごすことが多かった心の故郷とのこと。高校卒業後、海兵隊に入隊、除隊後オハイオ州立大学、イエール大学ロースクール卒業。現在はシリコンバレーで投資会社の社長を務める。サンフランシスコ在住。

<さて、ジャクソンはどこ?>


ラストベルトの製鉄所や自動車工場がある地域には1950年代、アパラチア山脈の小さな町から仕事を求めて多くの若者、家族が移住。工場労働者の中流階級の町がつくられた。ヴァンスが生まれ育った町は、シンシナティとデイトンの中間にある「ミドルタウン」。製鉄会社アームコを基幹産業にする労働者の町。かれらは「ヒルビリー(田舎者)」と呼ばれている。

<本当に中間にあるからミドルタウン>


この本は、なぜアパラチア山脈やラストベルトに白人の貧困層が生まれ、彼らがどう考え、広い意味で文化を形成していったかが分かる。その彼らがトランプを大統領にした。トランプ大統領誕生は、偶然やラッキーで誕生したのではなく必然であった。

最後にオハイオ州とケンタッキー州の旅行の話。

オハイオ州にはエリー湖の畔、クリーブランド近郊にChuyahoga Valley National Parkがある。オハイオ州に行くのなら、「エリー湖湖畔のドライブ+この国立公園」を目的に行くべき、行くしかない、他に何もない。

ケンタッキー州にはMommoth Cave National Parkがある。洞口が延々400マイル以上つながっている世界最大の洞窟。洞窟のどこまで入れるか、その手段、など事前調査が必要。

私がもっと興味があるのは、Land Between the Lakes N.R.Aだ。どうやら長年にわたるミシシッピー川の蛇行の結果生まれた土地のようで、自然が豊か。こんなところでキャンプをしながら、地元でしか手に入らないような地酒の「バーボンウィスキー」をちびりとやりたい。

<Land Between the Lakesという国立保養地>


<旅行計画に行き詰ったら武蔵野散歩。『武蔵野』(リイド社、斎藤潤一郎著)、『ダ・ヴィンチ』に載ったね。>
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まだ見ぬアメリカ - ケンタッキー州からオクラホマ州に(1)- なぜ

2024-07-14 20:29:45 | アメリカ中部
韓国の記事を掲載した5月18日以降も「まだ見ぬアメリア」へのバーチャル旅行は止まらなかった。

「まだ見ぬアメリカ」、米国50州訪問を目標にして、現在、38州達成。

残り12州は、

東からノースカロライナ、サウスカロライナ、ウエスト・バージニア、オハイオ、ケンタキー、ミシガン、インディアナ、ウイスコンシン、ミズーリ、オクラホマ、カンザス、アラスカ。

いつ行けるかは、仕事の状況次第。普段はまとめて2週間以上休みを取るのは難しいので、請負契約が切れたときがチャンス。

つまり、失業=長期旅行。

その時期が来るのに備え、すでに一度旅行計画を立てたことがあるノースカロライナとサウスカロライナは除いて、ウエストバージニアから見どころの調査。

そして、ウエストバージニア州とオハイオ州の記事を掲載。

さて、次は?

オハイオ州に隣接するのはウエストバージニア(報告済み)、ペンシルベニア州(訪問済み)、ミシガン州、ケンタッキー州そしてインディアナ州。

より人種がミックスしているケンタッキー州に決めた!

と言ったのが、韓国旅行の記事掲載までの流れ。

Youtubeを中心にケンタッキー州を調べはするものもモチベーションは上がらず、オクラホマ州に変更。

その理由は、

・大好きな自然現象「竜巻」の多発地帯「Tornado Alley」
< 藤田スケールでF5級の竜巻も発生。規模の大きな竜巻を見てみたい>


・米国のマザーロードと呼ばれるルート66が州を東西に横切る
 <地図上の右隅からタルサ(Tulsa)、オクラホマシティへ続く44号線、そこから左に向かう40号線がほぼルート66。
  隣接するカンサス州、ミズーリ州は、見どころのない州だがルート66沿線は楽しめる>
 

 ジョン・スタインベックの『怒りの葡萄』では、ダストボウルにより農業を諦めた人々がカリフォルニアを目指しルート66を進む。

・ロッキー山脈の東側に位置し、地形的な変化が期待できる。

といったところ。

来週はオクラホマ州の概要。

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5年ぶりの韓国ソウル(7):最終日、インチョンから成田へ。ちょっとヤバいことが。

2024-07-06 10:07:43 | 韓国・ソウル
帰国のフライトは、朝、ゆっくり過ごせるように、また、翌日からの仕事に影響が出ないよう、14時45分インチョン発、17時10分成田着の便にした。自宅に着くのは、20時くらい。そこそ自宅でこくつろげる。

朝食はホテル近くのEDIYA COFFEE。昨日と同じだ。

朝食後、近くの空港行きのバス停で時刻表をチェック。1時間に5本程度。

<日本語と英語で表記>




様子を見ていると、やはり乗れないケースが多いようだ。

高速を走るので座席数以上に人を乗せないのだ。これは以前からあったことだ。

では、ソウル駅からインチョンまで直通の電車で行こう。

ソウル駅のインチョン行きのホームは少し離れている。

東京駅の京葉線ホームのような感じ。

人間用のエスカレータは少ないが、荷物だけのベルトコンベヤーがあるのが特徴かな。



独島の領有権を主張するモニターも。



このあたりが日本との相違。日本人ももっと主張した方がよいのかもしれない。

いや、日本は政治的にも経済的にも人の土俵に乗らない方がいい。

インチョン空港までは成田エクスプレスやスカイライナーのような全席指定の特急がある。

それに乗れば・・・・・・・・え~、全部売り切れ!!!!!!!

これば長年、ソウルに来ているが初めて。想定外!

ちょっと焦ったが、バスも無理だとすると選択肢は各駅停車で行くかタクシーしかない。

タクシーが捕まらないと、また、焦るので各停に乗車。

1時間弱でインチョン空港に到着。

早々にチェックインし、出国手続きを済ませ、カミさんと一通り店を見て歩き、会社用の土産を買った。



この旅で自分用に買ったお土産はこれだけ。

この十年くらい、どこを旅行しても買いたいものがない。

カミさんは友達や長男夫婦へキムチや貝類を買っていた。

土産には興味はないが、食事は別。息子と待ち合わせ、最後の韓国料理。



4日間と短めではあったが充実したいい旅だった。

見かけではなく中身がオタクっぽい息子は韓国料理にはまり、その後、新大久保の韓国人街に通ったようだ。

しかも一人で。

来週からまた米国のバーチャルトリップに戻る予定。
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