幸か不幸か独居老人一歩手前でストップしたマンマ。 

加齢化を受け入れられずに格闘中。 週2~3日クラス開講で、刺激をもらい感謝。  

3月25日 ピンチ!  ローマへのハズが・・・我が旅歴、初めてのアクシデント発生!

2016-05-04 17:37:26 | 旅行

ランサローテからローマへ向かう、否、戻る。 先ずはアレシェフの空港から県都(?)のラスパルマスへ。

 スマホ依存症の私、朝イチでエドナとその娘さん宛にコメントを投稿。                                6時前にチェックアウト。 タクシーを呼んでもらってアレシェフの空港へ。 ターミナル1で下りたが飛行機はターミナル2からだった。 が、狭い空港ゆえ歩いていける距離。タ―ミナル2、全く閑散としている。 先客は2人。 係り員もいない。 お店が開いていたが、食べ物のみ。ガラスケースの中にワインがあったので買いたいと思って尋ねると「陳列品」らしく売れない由。 残念‼ 結局、ラスパルマス行きは国内線扱いだった。

1時間待って7時過ぎ、漸く、空港内も動き始めた。 7時前にインフォメーションのオフィスが開いた。そして、チェックインカウンターが。スーツケースが我が手を離れた。小さな空港だけど、ゲイトをくぐって無事、搭乗ゲートへ。 先ほどもらったチケットを見ると、ラスパルマスまでのチケット。 「コレって、ラスパルマスで再び、チケットを買うの? ラゲージもラスパルマスで再度、預けるの?」 「イエス! ラゲージを受け取ってから、またチェックインして下さい。」 実はコレらを尋ねるのに、一旦ゲートをくぐって、チェックインカウンターまで戻る必要があった。 「英語はワカランから向こうで聞いてくれ。」 質問がある度にゲートを往復するのはメンドウ。 が、コレがマズかった。厭わずに、ハッキリと質問なり要望すればよかったのだ。 「ローマまでのチケットが欲しい!」と。

          

8過ぎに搭乗開始。 先ほど空港のインフォメーションにいた女性が出発ゲートに。 ゲート付近で「エイゴはワカランからアッチへ・・」と言っていたオジサンたちが、飛行機の周りにいる。なんだか可笑しかった。ナカナカ離陸しなかったがほどなく離陸。 チョット感慨深い。「ランサローテのブドウ畑」は長い間、私の大切な場所だった。この地球上にアンナ不思議な場所があるなんて・・・。 それを知っている人は少ない。少なくとも、日本では。私の密かなジマンだった! 今回、この目で見ることができたなんて! なんて考えながら眼下の景色を見ていた。 あくまでも褐色で、無機質で・・・・。 大小の雲の影が島に濃い陰を落としている。 45分のフライト。 間もなく、グランカナリ島の上空へ。 同じような色の大地だけれど、家が並みが大きい。 工場なのか、あの四角い平面がなんだろう? さすが州都? 県都? そして着陸。  

                           

先ずは荷物が出てくるのを待たねば・・。 国内線なので大きな荷物を預けた人は少ないはずだがナカナカ出てこない。時間が気になりだすけど、ジタバタしても仕方ない。が、前もってマドリッド行きのゲイトを尋ねると「ココを真っ直ぐ・・・」とのこと。 たいていの場合、人が歩くミチができるのだが、人数が少なくて「道」なし。 ようやく荷物が出てきたがもう9時25分。 マドリッド行きは10時離陸なのだ。 言われたとおり「まっすぐ」道なり(?)に行く。 が、なんだか心細い。 それらしきところ、つまり搭乗者が大勢集まってチェックインしているような場所にたどり着かない。 TV画面で探すより速いと思い、空港係官らしき人に尋ねると、やはり「ココを真っ直ぐ・・」と。 ようやく、大勢の人がチェックインしていたり、入国審査のために水の入ったボトルを放置して並んでいる列を見つけた。 が、私のフライトのカウンターは見当たらない。また、尋ねる。「もっと先だ。」と。 ホボ、イチバン端っこのカウンターにたどり着いたが閉鎖されている。 間違えたかと思い、引き返すと、先ほど、私が尋ねた人が、「イヤ、向こうだよ!」 「クローズされているんですが・・。」  「付いておいで・・・」 オズオズと後をついていく。 彼、クローズを確認すると、カウンターの反対側にあるオフィスに出向いた。「Aireuropa 」とある。 女性が2人。 彼は女性とナニヤラ話してから離れて行った。女性は電話をし、PCでナニヤラ調べている。私はは時計を見つつ気が気でない。 10時10分前。 「もう、搭乗は無理です。」 

アッチャ~!! 飛行機の中の空席が脳裏に浮かんだ。 

「とにかく、今日中にローマに着きたいんです。」 「ちょっと待っていて下さい。」 「もう少し待っていてください。」 私はアレシェフ空港でのこと、つまり、ココまでのチケットしか渡されなかったこと。 ラゲージはラスパルマスで・・・と言われたことを話した。 アレシェフから乗って来たビンターエアラインともコンタクトを取っているようだ。 「貴女にワルイようにはしないわ。待ってい てネ。」 ビンターのマネージャーが来るとのこと。 お偉いサン登場で解決するか! ナカナカ現れなかったが、やがて背の高いスラリとした中年の女性が現れた。 私には、特に何も話さず、エアヨーロッパの女性と話している。 「アレシェフからローマまでのチケットを渡すべきだ。 45分で荷物を受け取り、再度チェックインは難しい」と言うコトを話していたのだと思う。 ビンターエアラインは納得したのだろうか? 別のフライトを探すのに手間取ていたようだ。 何度も「待っていて下さい。アソコの椅子で待っていていいのよ。」 時々、様子を伺いに行くと、やはり「待っていて下さい、 PCが不調で・・・」 このまま、空港で放置されるのでは? かなり疑い深くなった時もあった。 放置されたらたまらない。 「従順な東洋人だがシツコイのがココに居るよ。」とばかり、私は執拗に窓口に顔を出した。 そして、ベンチに戻ったり、一軒しかないお店をうろついた。 空港内なのでオミヤゲ屋さんだがコンビニ的なお店でもあった。カナリヤ諸島独特のナニカを探したが、火山礫で出来たアクセサリーや置物。ワインなし。「Lansarote」の文字が入っていたのはbathsaltだけ。迷ったけれど買った。 どう使う? お風呂に入れる習慣はない私だ。が“Lansalote”の名前のあるものが欲しいのであります。

 依然として進展しない。 どのくらい、このロビーにいたのだろう。 マドリッドへ着くのに十分な時間、いたのは事実だ。写真でお分かりのとおり、閑散としているのだ。 スーツケースをグルグル巻きにする機械の前で若い男の子が暇そうにしていた。 他のエアラインはないのだろうか? 「夜の間もココに居ることも出来るの?」なんてことも尋ねたっけ! 戸惑った表情で「可能ですけれど・・」とのことだったが、かなりカリカリしてきていた私。 そろそろマドリッドにつく時間だ。 

        

 結局、この日中にローマへ行くことは無理だった。 グランカナリで一泊して明日、今日予定したと同じ便のチケットが取れたとのこと。 ココでのホテルはビンターが支払うとの説明をエアヨーロッパの女性から受け、ビンターの男性職員の案内で漸く空港の外へ。 大きなバスが一台、私をホテルに連れて行ってくれた。ア~ア・・・・。 海外旅行歴10余年にして初めてのアクシデント。 今までが順調すぎた?? 

 15分ほど乗って立派なホテル着。 「明日の朝、7時にこのバスが迎えに来るので乗るように」とのこと。 レセプションでも連絡済みだったようで、丁重に迎えられ、「部屋の番号、食事の時間と場所」を記したカードをもらい、「明朝、7時に・・・」と、ここでも念を押された。 今はランチの時間とのこと。

         

一階、つまり二階の部屋へ。 重たそうなドア。 嫌な予感・・・レセプションに行って「ドアが開かないんですが・・。」 紳士が開けてくれた。 ありがとう! ランサローテの部屋よりも大きく、明るい。 「ナルホドねぇ・・。」なんて妙なことに納得しつつ、それらしく振る舞わねば・・なんていじらしい? 恥ずかしながら帰国後、エルバホテルをチェックしたら、ソレほどビビるほどのホテルではなかった。 でも、私にとっては高級ホテル。 それに3食付き。

  チョット一息してから荷物を片付けて、先ずはローマのホテルに連絡せにゃ。 初めてスマホの電話機能を使う。 その前に、言うべきことを考えないと・・・。 “I can’t arrive at Roma today because of the transit trouble. Tomorrow I’m sure I’ll get to Roma. …..”   緊張して番号を押すが繋がらない。 レセプションに行ってヘルプを求めた。なんせ私はケイタイに不慣れなわけでして。 が、レセプションの紳士も首を傾げている。 ネットでローマの“COROT” を検索。私の持っているバウチャ‐の電話は間違っていた。 目の前にある電話でCOROT に、即、上記のことを伝えてくれた。ありがとう。 お世話になります。

 次は遅いランチをご馳走(?)になりに食堂へ。 奥の方に賑やかなご一家がいる。さすがリゾート地。 家族で来るようなところなんだ。 ボーイさんが注文を聞きに来た。 メインはお魚、デザートはクリームを注文。 お行儀が悪いかなぁ・・・と思いつつ、珍しいモノがあったので写真を撮った。 前菜の紫色のモノはどうやら玉ねぎ。甘い! 家で玉ねぎをじっくり炒めたら思いのほか甘くなったけれど、コレはナンゾ? 「レッドオニオンのジャム」?  お魚はソ~ソ~。 ポテトは塩味で美味。 もう一つの付け合わせのオレンジ色のものは何だろう? ココの特産のコーン(?)とナニかで作ったモッタリした、ちょっと甘いもの。 マッシュポテトに似ているけど・・・。 クリーム、「アイスクリーム」ではなくて、チョコチップ入りのバナナ味の冷たくないクリーム(?) とにかく珍しいものばかり。 考えたら、久しぶりのマトモな食事。 哀れなワタシ。 イヤァ、お金がナイのではナイのです。 一人でレストランに入るのが嫌なのです。 ・・・・ホント?  ホントです!?!

                     

 ランチの後、外へ出てみた。 アレシェフは街中だったけど、ココは郊外? 目の前に道路の道路の向こうは何だろう? 海岸ではないけれど何もナイ。 が、隣りは大きなショッピングモール、カルフール。 マクドナルドもあるけれど、どこから入るの? ヒトの出入りがあまりナイので、入っていいのか否かさえ戸惑う。 やっと入り口を見つけた。 入ってみると、ココも閑散としている。 ショッピングモールなら大喜びでうろつくのだが、クローズのお店バカリ。 金曜日・・・イースター? マニラのショッピングモールに似ている感じだけど、あの混沌とした猥雑さは気配さえなし。 空港同様に閑散としている。 ソウソウに出て、ホテルの周辺を見たが何にもない。 風力発電の風車が何本も立っていた。

  結局ホテルに戻った。 明日昼過ぎに予約しておいたヴァチカン美術館が気になり始めた。 夕方、ローマ着なので遅刻しても無理だろう。 チケットを見せたら日曜日に入館かのうだろうか? イヤ・・・イースター当日だからどうかなぁ? クローズの可能性大だ。 空港で「ヴァチカン予約済み」も言えばよかったなぁ・・。 ローマ 滞在が正味二日間となるとドコへ行こう? 急にこの一日のロスが気になりだした。 もっとガンガン言えばよかった? 否、言ったところで解決する問題でない。 ランサローテの空港職員への不満が大きくなったのは事実。 せめて英語を話せる人、私の英語を理解できる人がいるべきだ! 島と島を結ぶ航路だったのがマズかった? 「田舎空港」という言葉が浮かんだが、ココのラスパルマスの空港はスペインで3番目に大きな空港だってエアヨーロッパの女性が言っていたっけ。 1位はバルセロナ、次がマジョルカ島、そして今度、3位がマドリッドを抜いてラスパルマスとのこと。 昨年、新しくなったばかりだそうだが、そんなにお客さんいるのかしら?

 遅いランチだったせいか、お腹もまだ空いていない。 で、FBに投稿。

「今、ローマの小さなホテルにいます・・・のはずだったのに、カナリア諸島のメインの島グランカナリィの立派なホテルの一室にいます。 ・・・・ 元気です。いい休養と考えましょ!!(^▽^) 」

 投稿し終わって夕食に。 今度はお肉とフルーツ。 お肉・・・日本のお肉はスゴイ。 フルーツは缶詰がメイン。 別のテーブルの人が、私がランチの時に尋ねたモッタリしたのをやはり尋ねていた。 やっぱり珍しいもんネ。

 長い一日だった。 今日はランサローテからまだ45分の飛行距離しか移動していない。 無駄な一日だったけど話のタネが出来た・・・と考えよう。 

 明日は「7時に・・・」と何度も念を押されているので、早めに寝よう。 旅の期間中は全てが私の時間。自分のことしかシナイ! 旅の醍醐味! こういう時間を持てるシアワセ。 みんなに感謝!

 

 


3月25日 ランサローテ島からローマ...?  その前に・・旅のエピローグ

2016-05-01 21:28:01 | 旅行

 10年ちかく頭の片隅にあったランサローテのブドウ畑を見て旅の目的は終わり?? イヤイヤ、ローマもジックリもう一度見たかったのでして。 今日はローマへ”モドル”! 

 飛行機は8:15発。 やっぱり二時間前に空港へ行くのかなぁ・・・ココもマドリッドもスペインだから国内線? イヤ、その前に直近のラスパルマス(やっと覚えた名前)まで45分のフライトがある。 ・・・が、ローマまで飛ぶんだから2時間前にチェックインの必要あり? どちらにせよ、早起きは苦にならない。 4時過ぎには目が覚めてしまい、かと言って寝過ごすのはコワイ。 若者なみにスマホ依存症? スマホを入れてFBを見る。 エドナの娘さんのLizz が「いいね!」と。 で、朝イチで彼女あてにコメントを書いた。

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ココへ来た理由の一旦はエドナにも縁がある。 2004年の春、半年間のペンフレンドに過ぎなかったヘルガさんに「今夏はチェスターに行きます。」と手紙に書いた。 間もなく「イエニキテクダサイ・・家に来て下さい。」の返信到着。 これはよくアル「お近くにお越しの際は・・・」という義理のお誘いなのか否か・・・迷った。 帰国中の長男、「行っちゃえ! 行っていいんじゃないの?」 「じゃぁ、行こう!」  

当初は、「ベルリンのツォー駅の二階の本屋さんで待ち合わせましょう。」と。 「了解」とは言ったものの「サァ、どうやってベルリンのツォ―駅にいくのやら・・?」 当時、私の海外渡航歴は前年の一回のみ。 二度目とは言え、初めての自力によるイギリス行き計画だった。 ネットを駆使して半年も前からチェスターの学校とコンタクトを取り、成田⇔ヒースロー間のチケットをゲットし、チェスターまでは列車で・・と決め、列車に時刻表を調べ・・。 これに加えて、ベルリンまで飛ぶとなると・・・?? 結局、イギリスへ行ってからマンチェスター→ベルリン・テーゲル/テーゲル→ヒースローのチケットを買った。 で、チェスターでの研修を終え、湖水地方を旅したあと、私は、エドナの見送りを受けてテーゲルに飛んだ次第。 エドナは私がまだ見ぬドイツ人のペンフレンドの元へ行ったことを覚えているか否か・・・。 “I stayed with your Mom and after that I flew to Berlin to meet my pen-pal for the first time. That was she…..”   後日、エドナ本人からメールが届いた。“ I remember you speaking of your friend from 10 years ago I remember all our time together …”

エドナがこのことを覚えていてくれたこと、しかも一緒に過ごした時のことを全部覚えている・・なんて、とっても嬉しい! 

それにしても・・私は神経が数本、抜けているのかもしれない。 他人ゴトと思って「我が旅」を振り返ると無鉄砲な!・・と思う。 初めての海外渡航がイギリス・ボーンマスでの二週間の「熟年の英語研修」参加だった。 この時の参加者はいずれも個人参加。 は、ともかく「初めてでホームステイ?」と呆れられたものだ。 この時のドイツ人の同級生の友人がヘルガさん。 日本語で文通をしたい人がいる・・と言うので彼女のペンフレンドになった次第。 彼女宅訪問だって、やっぱりアチラからみたら「ウソ、マジっ!」ものだったかも。 今回のランサローテについての情報はネットでのみ。 普段の私、グヂグヂ・愚痴ばかりこぼし、近所のスーパーへの買い物に出る程度。 友人はいないワケではないが、食べ歩いたりドコぞへ行くなんていうコトはナイ。 それが成田を出ると、豹変するらしい。 「旅の恥はかき捨て」では決してナイ。

ヘルガさんとのベルリン、ツォー駅での待ち合わせは、直前になって、テーゲル空港までギャルド・ヘルガさんご夫妻が迎えに来て下さった。 この時、中に入って伝言役をしてメールを下さったのがルジャータさん。 ヘルガさん、スペイン語はOKでも英語は話せなかった。 何故って東独・ドレスデン出身だったから・・。 ルジャータさんはベネズエラ出身。 翌年、ヘルガさん、ルジャータさん、イルカさんは来日し、拙宅にも泊まられたっけ。 今、思い出してもワクワクするような思い出だ。

 


ランサローテ島・・いよいよアノ不思議な光景に・・・!!

2016-04-30 22:06:52 | 旅行

ちょうど一ケ月前, 私は無事成田着。で、ナントカ無事(?)帰宅。もう一ケ月経ってしまったんだ。 旅日記を書いて、余韻を楽しんでいる昨今。 で、漸く、24日のグランツァ―をココにご披露。

 昨日と同じ場所に9時半集合。昨日同様、いくつかのツァー参加者がココに集まってそれぞれのバスに乗って行く。私のツァーのバスは予定より少し遅れて到着。 一見、エジプト人のような男性ガイド氏、「若い女の子が独り乗っているから、キミはその隣り座るように・・」と。 前から数列目に若いお嬢さんが独り。 「next to a young girl…..って言われたけれど、ココかしら?」「It’s me ….」 彼女の名はジェニファー、北ドイツ出身。 確かにドイツ人が多い。 ヘルガさんの行動に納得。 彼女もスペイン語を学ぶためにカナリヤ諸島に来て既に8カ月、もう、ほとんどスペイン語はOKだそう。 高校卒業後、就職していたが、スペイン語は仕事上、マスメディア関係で必要とのこと。まだ10代。具体的な目的を持って自己研鑽。 エライなぁ。部屋は友人とシェアしているそう。 ランサローテには飛行機は高いから半日がかり、フェリーで来たそう。 堅実だなぁ・・ソッカ、まだ若いんだものね。 ガイド氏、英語によるガイドがいつの間にかドイツ語になっている。ジェニファー、曰く。 ほとんどドイツ語だ…どうりで??? 私は彼女に通訳してもらうコト多々。 ダンケ。

 さぁ、出発。 今日もPCの地図でPCで何度もお馴染みになったTias とかYaiza を通ったが、今日は西へ向かう。 島一の観光地ティマンファ国立公園はドコからなのかわからないが、黒褐色の火山礫に覆われた大地、信州の鬼押し出しのような景観がズ~~ッと続く。 ズ~~ッと続くところがチガウ! 初体験! ソレほど高くないすり鉢状の山が点在する中をバスは進む。 大西洋を望む絶壁海岸にきた。風が強い。白い波が岩肌に砕けている。海の色は濃い藍色。火山で植物が乏しい・・ということは海水に濁りがナイということだろうか? スッキリした濃い海の色だ。 海を見下ろす二か所でバスを降りた。

        

その次に着いたところは目の前に広がる大きな小山(?)のふもと。希望者はラクダに揺られて30分ほど小山を登る。 当初、私はラクダに乗る気はなかった。 いかにも「観光化」されているように思ったから・・・。 が、ジェニファーは乗るとのこと。 ラクダの両脇の座席に座るワケなので、然らば私も・・・と言う気持ちになった。単独旅の私としては唯一のバディだ。口に金網のマスク(?)をし、ドコか人を食った表情のラクダ。 突然立ち上がると,「ウワッ!」と言う感じ。ユ~ラユ~ラと独特なリズムで、細い脚とがっちりした蹄で安定感のない地面をしっかりと捉えて歩いていく。自分の足で登ることは可能だったのか否か・・・。時間があれば自分の足で登ってみたかった。ラクダは一見砂漠のような観光地の見世物ではなさそう。後で読んだことだが、ラクダは農作業を助ける重要な家畜だったそうな。但し、ラクダ使い(?)はアラブ系の人だった。 

       

次はティマンファヤ火山のメイン・スポット、火山センターなのだが、バスの駐車場が見つからないとか何とか・・・で、昼食を先に。「ランチ付きバスツァー」のランチに些か興味があった。日本のバスツァーだと長いテーブルの上に既に個別に食器が並べられていて各々が席についていただく。 ココは? 朝食のビュッフェと同じだった。パスタ、パエリャ、チキン、ミートボール・・・・あまり詳しく記憶していないが、サラダ的なものはなかったと思う。リンゴがあったかもしれないが、日本人の私から見ると「食べたい!」と食指が動くようなものではなかった。コレはドコの朝食も同じ。昼食を早々に終えて外にでると「教会へ行ったかい?」とガイド氏。 「教会」については全く意識していなかったが、一つくらい見ておかないとネ。

 再度バスは火山センターへ。 バスツァーしか頭になかったが、自家用車がイッパイ並んでいる。 そう言えば、ココに来る前にツーリストで尋ねた際、バスツァーか車でないとココの観光は出来ないとのことだったっけ・・。 好きなように歩いたり、触れたらいいんだけど、私、ウチの車以外の運転はイマイチなのよねぇ・・・。

 で、いよいよティマンファヤ火山センターへ。案内書に“geothamal experiments” とある。 が、噴煙は見えない。 先ず、スコップで10cmほど火山礫をかき分けて赤茶色の火山礫をグルッと弧を描いて集まった観光客に手渡す。 私にもまわってきたが「アツッ!」だ。 次に枯れ草をひとつかみ取って、足元に開けた直径10cmほどの穴に入れると数秒で炎を出して燃え始める。 今度は直径5cmほどの筒状の穴にヤカンから水を灌ぐ。 先ほどより早く2~3秒で蒸気が勢いよく高く立ち昇る。 ドコかの間欠泉のよう。 センターの入り口には、地中に大きな深い井戸のような穴があり、上に目の粗い放射状の金網(?)が置かれて底の地熱を利用してローストチキンが焼いていた。燃料費ゼロ!  こういう実験(?)を見せていたのは中東系の人だったのが印象的だった。 

          

二時半過ぎ、バスは出発。鬼押し出しか桜島の島内の道のようなところを走る。いよいよ、不思議な光景をこの目で見る瞬間が近づく。 アレを見ることができる! 車内にブドウ畑について説明した録音が流れる。 200年ほど前に火山が爆発し、今までのブドウ畑も畑も壊滅状態に。多くの人がスペイン本土に戻ったが残った人たちは・・・。 あとで調べると、その後に新大陸から侵入してきた害虫によってヨーロッパのブドウは大打撃を受けたようだが、遥か離れてたこの島は無事、ブドウ栽培を続けることができ、ワイン製造も続けることが出来たそう。

 この説明のBGMが面白かった。 モーツァルトのレクイエムが流れたり、打楽器の現代音楽になったり・・・。 「2001年宇宙の旅」の「ツァラトゥストラはかく語りき」が流れたり・・。 私は地球しか知らないが「月世界」のみならず「宇宙」を思わせる光景であったのは事実。 が、この説明(?)、音楽を聞いていて、弧を描いて石が並べられている窪みがたくさん並んでいる景色が車窓から見えてしまった。 ホンの一か所だったが・・・。

実は、認めたくなかったが、あのポストカードは「芸術作品」と感づき始めていた。ブドウ畑を写したカードは数々あれど、あのようなブドウ畑のカードはアレだけ。 しばらくして La Geria 「ラ・ヘリア」着。 今度は一面に車窓からチラ見した畑が広がっていた。 ここで芸術家たるフォトグラファーの力に脱帽! 芸術作品のチカラは凄い! 私の好奇心を駆り立て、東洋の端っこから遥か彼方、地図上の単なる一つの島だったココに足をふみいれさせたんだもの!! 

             

この島のブドウ農民の勤勉さ・努力は、もっと知られてもよいハズ。 どう見ても肥沃な土地には見られない火山礫の積もった土地に直径数メートルの窪地を掘り、その真ん中にブドウの木を一本づつ植えていく。 どのくらいの広さなのか数字で言われても私には理解できない。 が、見渡す限り一面、平地もその向こうに続く斜面にもこのようなブドウ畑が広がっていた。 小石は弧を描くだけでなく、階段状にも並べられていた。 段々畑と同じだ。 タブン野菜畑だろう。 彼らの勤勉さに頭が下がる。 この辺りに勤勉な農民を表したモニュメント the Monument to the peasants  http://www.iberia.com/es/destination-guide/lanzarote/monument-to-the-peasant/があるハズだがそれを見ることが出来なかったのは残念。 が、私は彼らの努力に十分な敬意を払う。

ココで絵葉書を探したが、ごく普通のモノだったのは意外! 切手を買おうとしたら、例の民間切手で止めた。せめてナニか・・と思ったが、火山礫(?)で作ったブレスレットやネックレス・・・要らないなぁ・・。 別の建物でワインの試飲などやっていたようだが混んでいて私はパス。我ながらアラララ・・だが、外の畑を見たかったのだ。 それに、ワインならほかのトコロでも売っているだろう・・と思っていた。 チョット後悔している。

わが好奇心、不思議心を満たしていたココを後にすると興味がイササカ減退。 どこへ行くんだろう・・・と言う程度。 洞窟探検となったが、かなり人工的な趣きで、緑豊かな国から来た人間としてはイマイチ。 ジェニファーによるともう一か所、彼女がとても行きたいところがあるそうだが、このツァーではそこへは行かない由。 明日あたり行ってみれば・・・なんて話したけれど、アシがどうなのか、チョット無責任な受け答えをしてしまった。洞窟を抜けると「抜けるようなブルーの池」が! ナンのことはナイ、底が鮮やかなブルーに塗られているダケ。 こういうのって興ざめも甚だしい! 屋内の展示もナンと言うことなくソウソウに出口へ向かったが、ナカナカ出口が見つからない。 途中でジェニファーと離れてしまい、独りで道順に従って出口を目指すが同じ所を堂々めぐり。 単独だと、こういう時に心細い。 それに早めにバスまで行っていないと・・。 

バスの中で、彼女のボーイフレンドが日本に行きたいといっているので来年あたり・・・なんて言う話が出たので、持ち合わせのアドレスを書いたカードを渡した。 彼女、「このアドレスに写真を送るわ。」と言っていたけど、まだ届いていないなぁ。「私が送れば、私のアドレスが分るでしょ?」 待つしかないわね。  、

 7時近くにアレシーフェに戻った。ジェニファーと夕食を一緒に・・・一瞬思ったが、アッサリ別れてしまった。 年長者の私から声を掛ければよかった! 来年、会えるかしら? で、またスーパーでナンゾ・・と思ったら、もうクローズ。 「ジェニファーと一緒にドコかで食べればよかった。」とチョット後悔。ホテルへの途中に飲み屋さんのようなお店にハンバーガーの看板が。 オープンな店内にビールを手にしているオジサンが数人。 場違いな・・と感じつつも「持ちかえろう・・」と店内に入って注文した。オジサンが独り、話しかけてきた。「どこから来たんだい?」「ハポンよ」「そうか、ハポネスは優秀だよナ。」「イエス!」 何故か、異国にあると「謙遜」は影を潜める。 彼らはサッカーの「バルセロナ対マドリッド」をTV観戦中。バルセロナのファンらしい。 で、思い出した。「ウチの息子もレアルではなくバルセロナファンよ」 「そうだろう!!」 好感度アップ! 「ココで食べて行こう!」 コーラも注文した。 私に話しかけたオジサンはモロッコ出身とのこと。ビールを飲んでいたが、全部は飲まないようだ。 「車で帰宅するから・・・」と。 ほう、紳士ですなぁ。 お仕事は車やさんとのこと。 「売るの?」「イヤ、レンタカー。」 ナルホド・・・観光産業で成り立つこの島ではメジャーなシゴトかも。 レンタカーで観光するのがイチバンだモノね。 話しているうちにハンバーガーが出来上がった。 大きなハンバーグに所謂サラダもたくさん挟まれている。 お店の女性がなんども「どう? 美味しい?」と尋ねるが、ホントに美味しかった。 食べ終わって、“Thank you. Bye!”  とても安かったと記憶。 「物価が安い!」を実感した。 思いがけなくバーみたいなところでの夕食だったが楽しかった。 地元の人との唯一の交流だった。

今回の旅のハイライト終了! 私はこの日のためにココに来たんだった! 満足じゃぁ。 ヒョッとしたらわが生涯、初めての「夢の達成」だったかも?

 ホテルについてシャワーを浴び、パッキングして・・・・。本日の行程をFBに投稿。 速攻でコメントが出る。 いままでの一人旅は、思い出してニンマリするだけだったが、今回は投稿することで「おすそ分け」。 だれも分けて欲しがっていないかも知れないけれどね。 コメントはお喋りしているみたいでとても嬉しかった。 明日は6時前にホテルを出る。 タクシーの予約は不要とのこと。


3月23日 カナリア諸島・ランサローテ、二日目。 南の海岸へ・・

2016-04-21 08:31:27 | 旅行

Playa Blanca 、「白い海岸」ツァーへ参加。 いよいよ、ランサローテ島観光だ。 

6時前から起きてスマホをチェック。 まるで、依存症の若者なみ。 海外でのスマホはパケットナントカで6000円弱で使い放題だから“使わにゃソンソン”。 実は枕元にも置いていた。 FBへの投稿に対して「いいね!」やコメントが届くので、イソイソとまた返信したりでシャトル便状態。 

 6時だがまだ暗い。 日本というかウチの方では最近は明るいのに・・。 が、少し明るくなると外へ出た。 レセプションの人は昨日とは違った。 目の前は大西洋、タイセイヨウだなんて!! 飛行機に乗っただけで来れちゃう・・・のはナニ様のお蔭なんだろう? 私自身は自分の判断でPCのキーをたたき、クリックするだけで旅のホボ全部が決まることが余りに簡便で驚嘆! 慎重派からみればコワイ。 チェックインする度に、一瞬不安になるが、嘗て予約失敗したことはナイ。 お蔭さまで。 

7時過ぎに朝食。 9時15分までにグランホテル前に集合だが、早めに出た。

              

目の前の遊歩道を時折、ジョギングしている人が通る。 犬の散歩の人も通る。私はグランホテルを目指して・・・前方のチョット突き出したところにある高層ビルがグランホテルだろう。 ホテル付近の一角はチョットしたロータリー。 私はレせプションの人に教えられた我がホテルと同じサイド、左側に暫し立ってみてハタッ・・と考えた。ドチラからバスは来るんだろう。 はじめは勝手に私が来た方から、つまり右手から・・・と思っていたが、ココは車は右側走行。 ????  まだ、ココには誰もバスツァー参加者らしい人はいない。 前の遊歩道にあるバス停にご夫婦らしきカップルがいらっしゃる。 普通のバスを待っているのかしら?  少しして声を掛けてみた。 「コチラにお住まいですか?」「イヤ、イギリス、オックスフォードから。」 「プロフェッサーですか?」 「え~・・。 以前、日本人家族が近くに住んでいたんですよ。いい家族でした。」 などと話しつつ、彼らもバスツァーの参加者であることを知った。 早速本題に・・・。 「バスがどちらから来るかご存知ですか?」「イヤ、僕らもわからないのでココで待っているんです。両サイドが見えるから・・」 「ナルホド! 日本では車は左側走行なので分かりにくくて・・。」 「そうなんです。 イギリスも・・」 「あ、そうでしたね。」  日本へは未だ行ったことがないとのことなので、「車を運転するには、分かりやすくて良いところです。ドウゾいらして下さい!」 お二人はグランツァー、つまり私が明日予定のツァーに参加の由。 そのうちに雨がパラパラ・・。少し激しくなってきて、私はホテルに急いで戻り、カサを持ってきた。 昨夕も雨が降りだしたっけ。 海岸っていつもこうなの? 戻ってみると指定された場所に人がイッパイ。 イロイロなツァーの参加者がココに集合するようだ。ほどなく私のツァー“PLAYA BLANCA”のダブルデッカー到着。 大勢の人が乗り込んだ。 席について尋ねると「ドライバー席以外ならどこでも可」とのことに“笑”。

 いよいよ出発。 アレ―シフェの海辺の通りを右折して街の中を通り抜けて南下。街中の狭い通りだが間もなく少しだけ広い通りへ出て別の地区へ。 私が泊まったアレ―シフェ地区は中心地のせいか海に面して中層のホテルやオフィスビルが建っているが、住宅地は戸建だ。 飛行機から所々見えた白い塊・・アレが一つの地区のようだ。 個人住宅、こじんまりしたホテル、B&B、商店どの家も真っ白で、立方体と直方体を組み合わせたような建物。 後日、読んだところによるとコノ地が生んだ画家・建築家のマンリケの主張の「家は白に、窓枠は青か緑、高さは4階までにすべき」を守っているようだ。 住宅地内のホテルでお客さんが数人乗り、また別の地区へ。ここでも数人が乗る。まるい色別のスティッカーを胸にしている人もいる。 全員が乗り込んだ後は住宅地の狭い道路を出て褐色の原っぱの中を進む。 周囲は火山礫の中に灰緑色の植物・・・根元から放射状に枝葉が伸びてて遠目にはコンモリ丸い形をした灌木とは言い難い植物がイッパイ。 コレはたしかスペインの荒れ地にもいっぱいあった。 遠景は大小の円錐形の山・・・富士山よりも富士山らしい形の山。

         

コ一時間も走ったか否か・・・周りに例の白い建物が並びはじめ、海辺のショッピングモールRubicon Marinaというところに着いた。 二時間の滞在。 駐車場に隣接して大きなスーパーが一軒。 ホテルの近くのスーパーよりも大きくて期待したけれど、私にはイマイチ。 滞在者用のスーパーなのかココ独特というモノはナイ。 スーパーを出ると露店が何軒も連なっている。 パンフレットに「マーケット」の文字があったので私はこの土地独特の物を売る市場、マルタのマルサシュロックのようなイメージを抱いていた。 欲しいモノはナシ。 露店街を抜けると海上に木造のデッキ風な橋が向こう側へ続いている。 橋のたもとに20センチほどのお魚がイッパイ。 だれも採っている人はいないでただ見ているダケ。 橋の周囲はヨットハーバー。 沢山のヨットが繋留されている。 マリーンスポーツとは海水浴や砂遊びではなくてヨットセーリングを指すようだ。 水着を持ってきていないことへの後悔はゼロ。 橋を渡り切るとレストランとオミヤゲ屋さんが続く。レストランといっても観光客がぞろぞろ歩く道、海に向かって解放されたピザ屋さんばかり。 先ずはアノ絵葉書を探そう! が、ナイ。 奇麗な海岸や火山、サボテン・・・もちろん、あのブドウ畑のカードもあるけれど、アレとは異なる。 オミヤゲも、コレッというモノがナイ。 極端なことを言うと、普通の海辺の観光地なのだ。 ヨーロッパ人にとっては、ハワイのようなリゾート地だもんね。 ハワイだって軽井沢だって箱根だって、私の趣味ではナイ。 お野菜や地ワイン民芸品があったりするとイイんだけどなぁ・・。 早めにスーパーに戻って再度オミヤゲを探したけどナシ。 パンと飲み物のランチを取りながらショッピングモール内の超ミニ・メリーゴーランドに乗って喜んでいる若い家族連れを見ていた。 どこも同じだなぁ・・・。 戸外では若い芸術家氏が大きな地球儀状のモニュメントを制作中。PEACEの文字があったよ。もちろん日本もあったヨ。

 

2時間の滞在のあと、20分ほど乗って向こうに見える Playa Blancaへ。ココも大西洋に面した海辺の飲食店とオミヤゲ屋さんが並んでいる。 海辺に接しているけれど海岸や砂浜で遊ぶ場はない。 私はお目当てのカードを見つけるべく、片っ端からおオミヤゲ屋さん廻り。絵葉書は店頭に出ているから、絵葉書を見かけると、スタンドをグルグル回してお目当てのモノを探す。が、ナイ! あんなにステキな絵葉書なのに・・・。 帯に短したすきに長し・・・でなく、私から言わせてもらうと「帯にもたすきにも短い!」 きれいな海岸、火山、サボテン、はたまた、これら全部を入れた絵葉書、3Dカード。この海岸に限ったカードではない。 だったら、あのブドウ畑の絵葉書だってあっていいハズ。

何軒目かのお店に”あったぁ!” アラッ、ほかのカードよりも高い! 形も正方形で少し大判。 一瞬、迷ったけど、大げさに言うと「コレを友だちに送りたくて来たんだ!」から値段なんか気にしまい! で、10数枚買うつもりで手に取ったら6枚しかない! 別のお店を探そう。何軒目かのお店でまた見つけた。 結局、ココであるだけ、アソコで数枚、生徒たちにはこのカードでなく、アラカルト版にした。 切手もあるとのことなので切手も購入。 いつものことながら、旅先からのカードを出すことがケッコウな支出になる。 カード代70セント。切手代1.15ユーロ切手を二枚。 これが15枚。 が、私自身は昔の人なので、一枚の紙がハルバル遠くから届く・・と言うコトに心が動く人。 今の子にとってはどうなんだろう? また、私の友人たちだってどうなのかは知らないけれど、我が感性を押し付けて悦にいっている。  

ココで驚いたこと。 お店の店員さんは全員が中国人なのだ。 彼らは店主なのか雇用されているのかは知らないが、みんな不愛想。 首を上下左右に振るだけでシゴトをしている。 「絵葉書はこれだけ?」 首を縦に振る。 この人たち、何が楽しいんだろう。 そうか、楽しそうな観光客に対して彼らは働いているんだもんツマンナイわよね。カードを買ったお店の人だって、ブスッとしてカードを手渡す。 切手もあるというので購入。必要な分には達しなかった。ホテルで買えばいいわ。

 絵葉書を買うという最大目的達成! 目の前の大西洋からフェリーが出ていく。 隣りの島とのフェリー便かな? そう言えば去年、バルセロナのモンジュイックの丘で出会った日本人クルーズ旅のご一行さま、カナリア諸島へ行くとか行ったとか言っていたけどドコにいったのかしら? フェリーでなく立派なクルーズ船だったんだろうなぁ? 

商店街の裏へ行ってみたが、とくに印象ナシ。 なんせ絵葉書が手に入ったので他は眼中ナシ。建物と建物の間の階段に座って絵葉書を見つつ、文を考えてみた。 「私はコレをみたくてココに来ました。」。 「ココはどこでしょう?」。 わたし、ヒョットしてコレを買いにこの島へ来たのかも・・・。

                

 未だ時間が十分だが、駐車場辺りへ戻ろう、なんせ私は一人だから・・。 植物に目をやる。青々とした緑ではなく乾いた葉。茎。そして赤・黄いろ。うす紫の花。サボテンもあったけどマルタと似ている。

            

今回気付いたこと! 老若カップルばかりの中を、絵葉書を探し求めてセッセと短足を足早に回転させて独りで歩いている私は非常に異質な存在だということ。 周囲を見回すと、老いも若きもカップルか家族連れバカリだ。恋人同士、友人同士もいるだろう。 ミンナ手に手をつないで歩いているのだ。 老カップルは労わりながら、どちらか異常に大柄(?)で、ゆっくりユックリ歩いている。 手をつなぐのは物理的な要因なのだろうか? それとも彼らの文化なのだろうか? そう言えば・・・とわが両親を思い出した。 二人とも勝手に海外を旅していたが唯一、二人で旅した南米。これは公証人会議に出席という名目だったが、帰国して母が嬉しそうに言ったことがある。「お父さんねぇ、手をつないで歩いてくれたのよ。」 普段の父からは想像もできないけれど、改めて思った。 「お父さん、やるじゃん!! 国際人なのね。」

 一組、時間になってもナカナカ現れず! 「もう、出ます!」と宣言した時、現れたけれど、ソレほど悪びれていない感じ。 ゆっくりユックリ戻って来たけれど、息せきって・・・は無理な体形だった。

往路と逆に数人づつ下車して5時すぎにアレ―シフェに到着。 昨日のスーパーでパンとナニヤラ買ってホテルに戻った。 どんな晩餐会を開いたか記憶ナシ。が、絵葉書15枚を書いた。 丁寧な文字は書けない私だけれど、速く書けるのは便利。

スマホでメール依頼ニ件。FBにすぐコメントをくださるYさんの住所を弟に尋ね、もう一件は次男に。ヴァチカンのE-チケットを家に置いて来たらしく、ヴァチカンからのメールの転送依頼をした。双方とも返信があってスマホの威力をマザマザと実感!!

             


さぁ、カナリヤ諸島・ランザローテだ!!

2016-04-08 08:36:01 | 旅行

ローマで一泊の後は、次の朝、早朝、ローマ発。 いよいよだぁ・・・・・。

3月22日  眠れないけれど、それなりに起床。 一人だとホントに時間はたっぷり。 念入りに(?)お化粧して、時間があるのでレセプションの人とその彼女のために「折鶴」を折った。 で、ゆっくりキーをかけてチェックアウトに。

 レセプション氏は不在! ソウ~いうコトってあるんだ。 キーと折り鶴をレセプション脇の箱に入れた。 既に我々世代のカップルがシャトル便をお待ち。 ほどなく、昨夜のドライバー氏 Mr.Luigi が見えてシャトル・バンで空港へ。 相乗りだったけれど20ユーロだった・・・って???  

 8時発のマドリッド行きの飛行機。 私の席に着こうとすると隣席になる若い子から「ボーイフレンドの席と替わっていただけますか?」 OKと言い通りがかったCA氏に断って席チェンジ。 2時間半でマドリッド着。 大半の人が手荷物程度だったが、私はスーツケースのラインへ。 私の便名のラインで待っていたがナカナカ出てこない。 別のラインへ行ってみたがソコは別の便名。 一組、同じラインを待っていた。 しばらくして男性が「あなたもローマからの便の荷物を待っているんですか? アチラのラインに・・」と教えてくれた。 で、先ほどのラインに行くとアッタ! すぐ、ランザローテ行きにチェックイン。 LANZAROTEの文字! 空港からの景色を眺める。 向こうに雪を頂いた山々も見える。 いよいよ目的地へ離陸。 マドリッドを飛び立つと下は乾いた大地。あの川は?  ちょうど一年前、私はスペインを旅行していたんだ。相変わらず乾いている。 かなり飛んでから、どうやら大西洋上に出たようだ。 時計を見ていて、もうすぐだぁ・・・が、下降の気配ナシ。 で、気付いた。 時差1時間、2時間45分の飛行。 1時間オマケだったけどこれはラッキー。 楽しみは先延ばし!?!

カナリヤ諸島はどんな形で現れるだろう・・・。 マルタ初見参を思い出す。 あの時はパッチワーク模様だった。

 初めてのカナリヤ諸島は褐色。 初めて見る光景だ。 緑はナシ! 代わりに白い塊が所々に点在。 近づいていくと、次第に白い塊が家であることが判明。 点在しているけれど、どのくらい離れているの? 

      

着陸! まったくスムーズに空港を出て、ホテル行きのバスを探す。 ランサローテのツーリストで聞いていたが。ココは実際に尋ねるのがイチバン。 すぐ外に出るとバス停があった。 しばらくするとバスが・・。 スーツケースを持って入ろうとしたら女性運転手さんスペイン語で何か言って入るのを阻止! エッ?!? すると若い男の子が、「外のスーツケース置き場に入れるよう教えてくれ、開けて入れてくれた。 ソッカァ・・・空港発のバスはこうなっているんだ。 今度は運転手さんに改めて、地図を見せて「ココに来たら教えてね」。

10分も走ると到着。 海岸・大西洋を右手にみながらそこからズルズル・ゴロゴロとスーツケースを転がして数分で着いた! ア~~~~ 来たぁ・・・。

 レセプションの男性、「今、キミの部屋を確認していたところだった!」 拍子抜けするほど、アッサリとチェックイン。 問題があったらタイヘンなんだけどネ! こう言ってもらうと、旧知の人のような感じ。 3階の部屋・・・つまり日本流にいうと4階。 残念ながら海を向いているどころか暗い部屋だったけど、ドンマイ! 寝るダケだもんね。 

 レセプションに行って、明日の予定を決めるべく質問。マンリーケ氏の作品を見るよりは自然に触れたいので、南ツァーを申し込む。 次にスーパ-の場所を尋ねて出掛けた。 「スグそこだよ。 日本料理やもあるよ。」  地図を描いてくれた。 ほかにも、「ココは商店街で色々なお店がって・・・・・。 ココをみてからスーパーで買い物をするといいだろう。」とのアドバイス。 そのツモリで出たけれど先ずはスーパーへ行こう。  何とかたどり着いたがウィーンと比べると小さなスーパー。 サラダがない。 トマトを買おう。 ランザローテだもん、ワインを買わなければ…と思うけど、ナイ。 小瓶があったけど、スクリューキャップのワインなのか否か分からずビールとパンとハムを購入。 帰路いつもながら迷う。 海が見えればいいのだが・・・。 サァ、スマホで現在地を知ろう・・と取り出したが周りの風景が。 聞くっきゃない。 通りがかりの女性に声をかけた。 海が見えるところまでは角を曲がればよかったのだが・・。 彼女は「イタリア出身。 私、二ホンが好き。 ナットが・・」 「ナットウ???」 チガウらしい・・・・・ 「・・・・NOTO,・・・ 能登」だった。 「写真で見たら自然がすてき。 ココは緑がないから・・」  

 部屋に戻って、 また外へ。  海岸へ出てみた。 写真を何枚か撮ってFBで写真をアップ出したら、 いつもコメントを下さる山本さんが「力強い雲ですねぇ!」と。 いつもながら適格な表現。 「確かに!」とコチラが納得。 大西洋の水蒸気を一気に吸い上げた雲!  下の二枚、同じ場で撮った写真ながらまるで違う感じ。 

         

散歩から戻って、サァ大晩餐会! ビールを一口飲んで・・・猛烈な眠気。 イササカ迷ったが、7時半、シャワーも入らずに寝た。 こんなコト初めて! タブン、横になったら即、眠り込んだかも。 10時過ぎ覚醒! ぐっすり寝て起きると、一瞬、「ココはドコ??? 」気分。 

シャワーを浴びて、洗濯もして・・・・。 日付が変わるころ、FBを見て投稿して・・・・

今回の旅行は今までの旅と異なって、スマホ持参!! ケイタイもガラケーもスマホの区別も出来ん私。 ホンのひと月半まではスマホを持つなんて考えてもいなかった。 ホボ毎晩のFB投稿は一日の報告が出来て、友達との旅をしているような気分に。