一昨日、FBにMさんがアップした50年近く前のコンサート写真。 目白のカテドラル教会での「第九」…彼にとっても演奏者、合唱者、ソリストにとっても初めての経験だった由。 「初」に驚いた! さすがチンネン・・近衛秀健先生!
「学生オケには学生指揮者」は先生のお考えだった。 「センセイ」という(殻)がお嫌いだった。 センセイの指揮はホントにナ~ンにもなさらない。 ただ、腕を横によじれたように振られるだけ・・なのだが、我々は魔術にかかって強く・弱く・激しく・柔らかく変化するのだった。 我々の仲間が時に繊細に、時に力強く棒を振っても、まさに力及ばず・・・。 不思議なことこの上(近衛)なし!?! 後年、学生側からの反旗にも似た要望でメインを先生が指揮されたが、必ず学生指揮の曲もあった。
いつしか、学内一の規模のクラブとなったと聞き驚いたっけ。 また、卒業して何年もたった折、OB参加のコンサートがあった。 OBは嬉々として参加。 これはチンネン氏の発案だった由。 予算不足、トラ不足・・寄付を募る・・のではなく、弾きたくてウズウズしているOBを参加させよう! 演奏者不足も資金源を万事解決! 素晴らしい演奏もよいが、学生のオケは参加して楽しむのがベスト・・・が近衛氏の考え。 センセイは実におおらかだった。 ダジャレやアホなこと、下ネタもバンバン・・・。 が、私はセンセイの眼光が怖かった。 笑ってらっしゃるが、目の奥は???
カテドラルでのコンサートは私にとっては結婚後初のブカツの同窓会出席だった。 よちよち歩きのムスコ・・今やクッキングパパ・・と夫も行ったっけ。 当時を思い出してしばらく興奮気味だった。 涙が出そうで出ない気分だった。