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地震から3年半くらいにが経ち、
私たちの住むペチョンビルがどんどん変わっていく。
レストラン・カフェ、バーやショップが軒並みにオープン。
ついにお寿司やさんも。
今まで空港の近くの国連軍のオフィスの中にあって大人気だったお店の二号店。
私もまだあそこで働いていたときは、
いくらフェイクのアメリカ風ロール寿司が素直に受け入れられない大和撫子の私にも、
緊急支援の環境下ではオアシスだった。
ペチョンビル二号店はみんな待ちわびてたから、
初日から大繁盛!
ハイソなハイチ人マダムたちと外国人でごった返してた。
さて私の反応は。
日本のビールが飲めるのは嬉しい。
顔見知りの板前のタケさんの梅酒のサービスも、
何かくすぐられる。
でも店内狭いし、
窓ないから閉塞感あるし、
混んでるし、
スタッフがまだ慣れてないからサービス悪いし、
握りはもちろんマイアミから来た冷凍だし、
巻きも間違えてマヨネーズついたの選んじゃった。
Booo.
私のお友達は、
「ニューヨークにいるみたい!」とアップルマルティーニにウキウキして、
リゾットとパンナコッタを頼もうとしていたから、
多分何でもいいんだ。
確かにアップルマルティーニとSex and the Cityばりのトークがあれば、
お魚の質はあまり関係ない。
いつも書いていると思うけど、
ハイチの現状を考えれば驚く人もいるかも知れない。
でもペチョンビルにはもっと高いお店が地震前からバンバン存在するし、
貧困があれば貧富の差が存在し、
私たちが最貧層の人たちと同じ生活をしてるわけもない。
私は隠すことなく、
途上国でのありのままの生活をここに書くようにしてる。
でもすぐ隣にいる彼らとの距離が近すぎるから、
モラル上のギャップはある。
一歩外に出ると、
心がギュッと掴まれることもある。
だからもっとお仕事がんばって、
お金もできるだけセーブして、
個人の寄付して、
友達と楽しいときを過ごして、
精神満たされて、
200%の人生を生きるのだ。