9月の入学式のシーズンが近づいてきた。
私たち教育関係者は、焦る。
たくさんの活動が「9月の新学期までに」って設定されていて、
受け入れの準備が・・・とヒヤヒヤしながら走り回る。
それなのに8月は夏休みでみんないなくて物事が動かない。おーーーい!
教育関係以外の人は、憂鬱になる。
平穏な日々に、ラッシュアワーの渋滞が戻ってくるから。
これがえげつない。
両親たちも、お金集めに奔走する。
うちのドライバーやボディガードたちは、日当稼ぎに出張に行きたがる。
私はうちのお掃除してくれるお手伝いさんたちに、
子どもの学費ための「井本直歩子奨学金」を出すって前から言ってるから、
うちに学費のプリントがゴロゴロ転がってる。
納入時期があるから、
電話の催促してくる。
払うと約束したくせに、催促されると嫌な私。
そのうち一人は、いわゆる「専門学校」みたいなコンピューター習う学校の学費持ってきたけど、
年間8000ドルだったので、
「いや、自分のだったとしてもこれは払えない。。。」と丁寧にお断り。
もう一人は、子どもが小学生と中学生で、旦那さんは無職で、
さらにお姉さんの家族まで面倒みなきゃいけないらしく、
「足りない」と言ってくる。
私「えっ でも全額は払えないって言ったじゃん。。。1学期分しか出せないって言ったじゃん」
「でも600ドル払わないといけないんです」
私「でも600ドルも払えないから。高すぎる」
「C'est comme ca en Haiti...」(でもハイチはこうなの)
私「でもだから、払えないって」
「...。」
渋々もう少し上乗せする。
でも私にできるのはこのくらいで、
それもずっとじゃないし、
他のご両親は必死でかき集めて、
でも9月にはまだ全生徒は集まらない。
やっとお金が集まって、1、2ヶ月後くらいにようやく生徒たちが揃う。
C'est comme ca en Haiti.
公立校は全体の1割ちょっとで、
あとは私立。
学校が近くにない村も多々ある。
1年でも特に心が痛ましい8月、9月。
ラストスパート。