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映画「Timbuktu」(ティンブクトゥ)観た。
マリ北部を描いた物語で、
いろんな映画祭の賞を獲った作品。
いやぁ、哀しくて、虚しくて、美しかった。
絵がすっごく美しかった。
ハリウッド映画みたいに誇張がなく、
淡々と描いて、
心にずしんと響く。
哀しく、いとおしい街、トンブクトゥ。
マリ北部トンブクトゥの、
ジハディストがいる生活。
女性は頭から手まで覆うことを強いられ、
音楽も禁止。
とても綺麗な歌声でマリの音楽を家の中で歌っていたら、
捕まって、
鞭の刑に。
スポーツも禁止。
ボールを取り上げられた子どもたちが、
ボールなしで「エアサッカー」するの。
唯一、涙が出たシーン。
なんで。
なんで。
12歳の女の子が、
異国から来た知らない人に求婚され、
連れていかれた。
でもこの映画は、ジハディストの残酷さを描こうとしているのではなく、
戸惑いも映す。
まるで運命に逆らえないみたいに。
こんなジハディストたちが、この国の一部を支配している。
今日、この一部を、仏軍が掃討したってニュースでやっていた。←現実の世界の話
対ジハディストたちとの戦いは、
これからどうなるのだ。
彼らの犠牲になっている市民たちはこれからどうなるのだ。
彼らがいる限り、
マリの平和は訪れないだろう。
いつか追い出せるのか。
おお、マリ。