超久しぶりにブログを書くことにしました。
特に意味はないけれど、書き留めておきたいことがあったから。
最近流行りのNoteにしようかと思ったけれど、せっかく長年書き溜めたここを大切にしようと思い。
モザンビークに来ています。
ユニセフはまだ休職したまま。
講演とか執筆とかの日本の仕事、立ち上げた一般社団法人の仕事、水泳連盟やオリンピックのボランティアの仕事、自分の勉強、ポルトガル語、ヨガ…
毎日忙しいけれど、ゆとりもちゃんとある。そんな生活は決して退屈ではなく、穏やかです。
今日、クラリス・マチャングアナさんという、モザンビーク唯一の元WNBAのバスケットボールの選手で、今は自分の財団を立ち上げて、スポーツを通した女の子のエンパワメントの活動をしている女性に会いました。
196cmというからどれだけ大きいのかと思ったけど、そんなに大きく感じなかったな。
なぜ彼女に会うことになったかと言うと、私が女子の教育支援で良いプロジェクトを見つけたくて、特にスポーツと女子教育を繋げる活動を広めたいんだという話を友人にしたら、その彼女が人伝いに繋げてくれたのでした。
しっかりアンテナ張ってたら何かに繋がるってこのこと。
カフェで会って、開口一番に、「会えて嬉しい。おめでとう」って言われた。
私のセカンドキャリアのアチーブメントに。
モザンビーク唯一のWNBA選手にそんなこと言われるなんて思っていなくて、照れました。
それからお互いのこれまでの歩みや、学びや、情熱について語り合い、同じ方向を向いていることをいちいち確認しました。
彼女はアメリカWNBAだけでなく、アメリカがオフシーズンの時はスペイン、イタリアなど欧州でプレーしてたんですって。その後韓国でもブラジルでも。40歳まで現役でプレーしてたんですって。
その後、自分の基金を立ち上げ、7年。初潮を迎えると、女の子は学校に通わなくなる話。結婚の準備をするためもある。
彼女がおもむろに、今取り組んでいるファンドレイジングのプロジェクトと言ってPCを開けて見せてくれたのは、全寮制の女子の中学校でした。真ん中にバスケットボールのコートがいくつかあって、スポーツをツールに、女の子のエンパワメントをする中学校なんだと夢を語ってくれました。
これ建てるのにいくらかかるの?と聞いたら、6 million (約7億5千万円)だと。
目が点になる私。
「あなたも経験あると思うけど」と、ファンドレイジングのジレンマもシェアしてくれたクラリス。
モザンビークの将来のために、社会のために、身を粉にして、給料も貰わずにファンドレイジングしているけれど、やっているうちに何だか自分のためにお金を下さいと頭を下げている気分になるよね、と。
そう、そのとおり。
ノンプロフィットは、サービスや公的支援が行き届いていなくて、社会に必要だからやっているのに、何でこんなに「人様にお金を頂く」ことへの罪悪感が芽生えてしまうんだ…。ユニセフ時代は「パートナーシップ」だと胸を張れるようになったけれど、NGOだとまた大変だ。
そんなことを笑いながら、改めて彼女のガッツに大きな感銘と勇気をもらいました。
私もこれから自分にできる限りのお手伝いをしたいし、自分の日本の活動も、やっぱり真剣に取り組もうと思った。たまに馬鹿馬鹿しくなって休憩したくなるけど、こういう刺激を注入されて、またがんばろうと思える。
何よりも、全然違うところで生きてきたのに、スポーツをやっていた人間として、深いところで心が繋がっているのが嬉しい。同窓です、みたいな。なんなんだ?これ。
自分はずっとスポーツのアイデンティティから遠ざかっていたけれど、最近スポーツ界に戻ってきて、その面白さを新しく味わっている今日この頃です。
Onwards and upwards.