めちゃめちゃ疲れているのに
12時間の時差ぼけに体も頭も動揺して寝付けない中の
キューバ述懐
私という人間はたまに何かにぐーっと吸い付くように惹かれることがあって
それがここ数年はキューバだったのだ
実は「30歳までにやりたい30のこと」リストにも結構上の方にランクインしていたりして
とうとう有言実行!
私がキューバに行くと行ったら
ほとんどの友人は「わーお!」と羨ましがるのに
お隣のメキシコ人たちは口を揃えて
「キューバは最悪。貧しいし、外国人から1セントでも多く金をとろうとするし、売春だらけだし、みんな不幸。行ってもつまんないよ!」
でもそういうのも全部見たかったのだ
アメリカに50年間喧嘩を売っている革命児が作った現代のキューバ
アメリカの商業主義に侵されていない、数少ない国
美しい市街とビーチ
大好きなキューバの音楽
BGMはもちろんブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブ
ハバナの旧市街はほんとうにうっとりするほど美しい
400年前の古いかっこいい建物の隣に
潰れかかったボロボロのビル
そこにたたずむこれまた古~いハリウッド映画から抜け出してきたみたいな立派な車たち!
これがどうやって走っているのか本当に不思議
スペアパーツはアメリカから裏の手で海を渡り
みんな直して直して使っているんだというから感動モノ!







でも確かに生活水準は貧しそう
タクシーの運転手たちは少し打ち解けると
生活は「muy dificil」(とても厳しい)と目を伏せるのです
社会主義の精神は「みんな平等」
貧富の差がないのは良くても
どれだけ働いても自分の利益にならなくて
賃金もすごく安くて
旅行者が金をばらまくのを見て
さらに官僚だけが良い家に住んでいれば
そりゃやる気は起こらないよなぁ
すべてのシステムがそれはそれは効率が悪く
ハバナ郊外の旅をアレンジするのにものすごく時間を費やした
クレジットカードもほとんど使えないし(ouch!)
両替も数少ない国営の銀行の前に長蛇の列・・・
おまけにおバカな私は時計を忘れ
携帯の充電もできず
時間のわからない毎日で(それも3週間も)
インターネットもまったくアクセスせず
さらにキャッシュがつきて(ぎゃー)
持っていたのは20%のコミッションをとられるにっくき米ドル
スペイン語も解せないというどうしようもない状態
体全身が筋肉痛で
さらに右手と右足が一緒に出ちゃっている感覚の毎日
(でも友達のおかげで何でもできちゃったんだけどさ
こんな同伴者絶対に嫌ですねー)
旅行者はキューバ人たちが使っているのとは違う通貨を使って
旅行者専用のホテルに泊まらされ
旅行者専用のレストランで食べさせられる
それはほとんど国営で
従業員もタクシーの運転手もみんな国の雇用で
コックさんも演奏しているバンドまでもそうだ
トロピカーナという有名なショーを90ドルくらい払って観にいったけれど
このキューバ名物をキューバ人は観たことがない

地元の人たちは20分の1くらいの物価の世界で生活していて
今もこの時代もまだ食料の配給があって
手に入るものはほとんど50年間くらい変わっていなくて
住むところも決められている
ハバナは人口過多だから
いくつもの家族が同じ家に雑居している
でもなぜ表通りにどうどうと洗濯物を干すのかは
聞き逃してしまった チッ!


もちろんおむつもリサイクル!
結婚しても新しい家に住めることはないから
お嫁さんが旦那さんの家に入り
場所がないから「中二階」みたいなフロアを作るらしい
(地元の人はバーベキューって呼んでる)
スペインのお城みたいなかっこいい家に住むのも
ボロボロアパートに住むのも
宝くじみたいなものなのかな
インターネットのアクセスは旅行者しかなくて
テレビも国営放送しかなくて
数少ないチャンネルは
よくカストロ議長の演説で占有されていた
(今はもうないけれど)
一番長いのは15時間くらいの演説だったらしい
物凄く話し好きな人だ
51年間同じ統治者のもと
選挙もないし
情報も貿易も限られていて
それはそれは可哀相だなあと思いがちだけれど
お年寄りはまだ革命戦争と平等社会の誇りを胸を張っていて
不満を言うのは若い人たち
道行く人たちはみんながみんな旅行者から利益を得ようとして近寄ってくる
お金を払わなくていい仕組みなどひとつもないし
何でも結構なお値段
何だかキューバという国家ぐるみで仕組んだ不思議な世界にトラップされている気がしていた
それも首都ハバナを出ると
またまったく違う世界が広がっていたのでした
旅の続きはまた時差ボケが冴えたときにでも
アディオース
12時間の時差ぼけに体も頭も動揺して寝付けない中の
キューバ述懐
私という人間はたまに何かにぐーっと吸い付くように惹かれることがあって
それがここ数年はキューバだったのだ
実は「30歳までにやりたい30のこと」リストにも結構上の方にランクインしていたりして
とうとう有言実行!
私がキューバに行くと行ったら
ほとんどの友人は「わーお!」と羨ましがるのに
お隣のメキシコ人たちは口を揃えて
「キューバは最悪。貧しいし、外国人から1セントでも多く金をとろうとするし、売春だらけだし、みんな不幸。行ってもつまんないよ!」
でもそういうのも全部見たかったのだ
アメリカに50年間喧嘩を売っている革命児が作った現代のキューバ
アメリカの商業主義に侵されていない、数少ない国
美しい市街とビーチ
大好きなキューバの音楽
BGMはもちろんブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブ

ハバナの旧市街はほんとうにうっとりするほど美しい

400年前の古いかっこいい建物の隣に
潰れかかったボロボロのビル
そこにたたずむこれまた古~いハリウッド映画から抜け出してきたみたいな立派な車たち!
これがどうやって走っているのか本当に不思議
スペアパーツはアメリカから裏の手で海を渡り
みんな直して直して使っているんだというから感動モノ!







でも確かに生活水準は貧しそう
タクシーの運転手たちは少し打ち解けると
生活は「muy dificil」(とても厳しい)と目を伏せるのです
社会主義の精神は「みんな平等」
貧富の差がないのは良くても
どれだけ働いても自分の利益にならなくて
賃金もすごく安くて
旅行者が金をばらまくのを見て
さらに官僚だけが良い家に住んでいれば
そりゃやる気は起こらないよなぁ
すべてのシステムがそれはそれは効率が悪く
ハバナ郊外の旅をアレンジするのにものすごく時間を費やした
クレジットカードもほとんど使えないし(ouch!)
両替も数少ない国営の銀行の前に長蛇の列・・・
おまけにおバカな私は時計を忘れ
携帯の充電もできず
時間のわからない毎日で(それも3週間も)
インターネットもまったくアクセスせず
さらにキャッシュがつきて(ぎゃー)
持っていたのは20%のコミッションをとられるにっくき米ドル
スペイン語も解せないというどうしようもない状態
体全身が筋肉痛で
さらに右手と右足が一緒に出ちゃっている感覚の毎日
(でも友達のおかげで何でもできちゃったんだけどさ

旅行者はキューバ人たちが使っているのとは違う通貨を使って
旅行者専用のホテルに泊まらされ
旅行者専用のレストランで食べさせられる
それはほとんど国営で
従業員もタクシーの運転手もみんな国の雇用で
コックさんも演奏しているバンドまでもそうだ
トロピカーナという有名なショーを90ドルくらい払って観にいったけれど
このキューバ名物をキューバ人は観たことがない

地元の人たちは20分の1くらいの物価の世界で生活していて
今もこの時代もまだ食料の配給があって
手に入るものはほとんど50年間くらい変わっていなくて
住むところも決められている
ハバナは人口過多だから
いくつもの家族が同じ家に雑居している
でもなぜ表通りにどうどうと洗濯物を干すのかは
聞き逃してしまった チッ!



結婚しても新しい家に住めることはないから
お嫁さんが旦那さんの家に入り
場所がないから「中二階」みたいなフロアを作るらしい
(地元の人はバーベキューって呼んでる)
スペインのお城みたいなかっこいい家に住むのも
ボロボロアパートに住むのも
宝くじみたいなものなのかな
インターネットのアクセスは旅行者しかなくて
テレビも国営放送しかなくて
数少ないチャンネルは
よくカストロ議長の演説で占有されていた
(今はもうないけれど)
一番長いのは15時間くらいの演説だったらしい
物凄く話し好きな人だ
51年間同じ統治者のもと
選挙もないし
情報も貿易も限られていて
それはそれは可哀相だなあと思いがちだけれど
お年寄りはまだ革命戦争と平等社会の誇りを胸を張っていて
不満を言うのは若い人たち
道行く人たちはみんながみんな旅行者から利益を得ようとして近寄ってくる
お金を払わなくていい仕組みなどひとつもないし
何でも結構なお値段
何だかキューバという国家ぐるみで仕組んだ不思議な世界にトラップされている気がしていた
それも首都ハバナを出ると
またまったく違う世界が広がっていたのでした
旅の続きはまた時差ボケが冴えたときにでも
アディオース