そんな風な視点で観れるのか

2024-07-09 21:59:06 | 読書、書物

  曇り後雨後晴れ。夕方頃、物凄い勢いの雨が降ってびっくりした。蒸し暑い。

 カブ旅カウントダウンが進行し、今夜は壮行会。一応、集合時間など取り決めて閉幕しました。あとは天候だけです。今日の夕方のような突然の大雨が一番の問題。大概匂いで分かりますが、間に合わない場合も多いです。晴れてくれ。

 ジョゼ・サラマーゴ著「だれも死なない日」を読み終えました。

 二部構成のようになっていて、第一部が唐突に誰も死ななくなった事態に右往左往する人々の姿と、例によって悪そうな雰囲気の政府の対応が皮肉っぽく描かれています。第二部は、かなり唐突にファンタジーになるので驚き、最後が衝撃的でした。死をこんな風に見て、物語に出来るって、サラマーゴ氏は凄いです。その内また氏の著作を購入し、読みたいと思います。

 次は何を読むか決めていませんでしたので、とりあえずお昼休みにちまちまと読み続けている、永井荷風著「すみだ川」を進捗させています。

 今日は何かと疲れましたので早めに休みます


作品全体に及んでいる圧力

2024-06-26 18:25:15 | 読書、書物

  曇り時々小雨、または晴れ間。雨が降ったかと思えばすぐ曇りか晴れ間、曇りか晴れ間かと思えば雨が降り出す、おかしな天気だった。ちょっと肌寒い。

 八甲田山で山菜採りの女性が熊に襲われて亡くなりました。山菜採りにはリスクが伴う、という現実です。気になるのは、まるで熊が悪い生き物であるかのように扱われている点。我々が彼らの住処へ侵入し、彼らの住処を壊しているという認識があまりに薄弱というか無いのがむしろおかしいな、と感じています。彼らの住処へ我々が入って行っている、という認識を持たないと摩擦は続くと思います。我々が間違えているという認識を持つべき。

 ダフネ・デュ・モーリア著「レベッカ」を読み終わりました。ヒッチコック氏の映画が有名で、原作を読んだことはないのに映画は見た、という人も多いと思います(実際、私も同様)。この作品は、映画より原作の方が圧倒的に面白いですし描写にも優れています。読んでびっくりしました。書けばひたすらネタバレになってしまうので詳細は読んで知って下さい、としか言えませんが、まずは作品全体に浸透する、レベッカの圧力、存在感。そして、「私」の希薄さ。これはオススメの作品です。そのうちまた読みたいと思います。

 次はジョゼ・サラマーゴ著「だれも死なない日」を読んでいます。

 今日はようやく天気が回復したので、久々にウォーキングへ行ってきました。肌寒いくらいなので歩いて丁度いいです


現代社会と重なってしまう

2024-05-30 17:57:27 | 読書、書物

  晴れ。昨日よりは暖かい一日だった。

 打ち合わせや測量など慌ただしい一日でした。

 ジョゼ・サラマーゴ著「見ること」を読み終わりました。慣れない文体で、最初は戸惑いましたが、三分の一位で慣れました。

 「白の闇」から四年後、総選挙で大量の白票が投じられた首都を舞台に物語は進捗し、権力者達が権力保持のために暗躍し、彼らの権力保持のために犠牲となる庶民の姿が描かれます。最後がショッキングでした。権力者達は自分のためならこんなことまでする、という現在のロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ地区侵攻と被ります。見るべきものを見ない我々への警鐘。派手なパフォーマンスだのプロパガンダ(政治的意図を持った宣伝)に踊らされないよう見極めなければなりません。

 次はダフニ・デュ・モーリエ著「レベッカ」を読み始めました。ヒッチコック監督の映画が有名ですが、原作は読んだことがない筈ですので、このほど読んでみようという気になりました。原作は、有名な文言がたくさん出て来ますので楽しみです。

 ゆうべ、またマンダレーに行った夢を見た

 今週末、スーパーカブ110で遠出予定です。今の所、台風は逸れてなんとか天気が持ちそうですので、そのまま予報が晴れに変わって欲しいです 


みだれ髪

2024-04-17 22:04:56 | 読書、書物

  雨後晴れ。十五時頃には雨も上がり、晴れ間も見えた。気温は高め。

 久々の雨で乾き切った空気も少しは潤いました。もう既に二十七度とか異様な気温で、先が思いやられます。

 残業続きで疲れていますが、与謝野晶子著「みだれ髪」を読み終わりました。復刻名著の中の一冊で、当時の装丁も再現されています。「みだれ髪」は歌集ですので、当然、「うた」集です。私は「うた」がよくわかっていないので、読むのにやたらと時間がかかってしまいました。中には情景が目に浮かぶ作品にも出会えましたが、ほとんどよく分からないまま終わってしまった感があります。恋愛感情を率直に描写している、という点は分かりました。しかし、「うた」は難しいです。「うた」が分かる人なら、かなり面白いんだと思います。装丁も挿絵も非常に美しいので、買うなら復刻名著をお勧めします。初版本は高くて買えませんからね。

 お昼休み時間に読む本は、次は何にしようかな。

 今日も残業で疲れましたので早目に休みます


気力が違いすぎる

2024-02-24 22:07:33 | 読書、書物

  雪後晴れ。雪は降ってもすぐ溶ける。

 風邪はようやく治った感がありますが、まだ油断していません。軽くウォーキングして調整中ですので、ここ数日中には勝利宣言が出せそうです。

 丸山明宏著「紫の履歴書」を読み終わりました。美輪明宏さんの若い頃の自叙伝で、物凄い荒れた幼年期のことまで赤裸々に描かれていました。ああいう幼年期を過ごし、家を飛び出して苦労して歌手、俳優になった人に、今のヌルい世の中の連中が敵う筈ないと思いました。少なくとも、芸事に対する姿勢、気力が違いすぎます。

 最近、本を購入していないので、手持ちの本を読みます。次はまた飯合梓(恩田陸)著「夜果つるところ」を読みます。

 明日も一日、安静に過ごす予定


最後の一行が最高でした

2024-01-18 21:38:25 | 読書、書物

  晴れ、時々小雨。気温はかなり上がった。春のようだった。

 弘前市の中三百貨店に出店していたジュンク堂書店の閉店が決まってしまいました。弘前の土手町は行き辛いのでどんどん衰退していましたが、この撤退がトドメの一撃になってしまいそうな予感です。活字離れが叫ばれ、ネット通販によって地域の書店が無くなってしまいますが、ネット通販の方に関しては私にとっても耳の痛い話です。ジュンク堂は私もたまに利用させて頂いていましたので、残念。

 名著復刻全集より、林芙美子著「放浪記」を読み終わりました。涙もろく、弱音も吐くけどけっこう逞しく暮らす芙美子の日誌形式で書かれた小説。物凄く貧乏を嘆いているけど、金が入るとすぐ使っちゃう、色恋沙汰はけっこう荒っぽい、食うことが大好き、などなど、あけすけに書いてますが、正直だな、と思いました。最後の一行がまた良かったです。

 次は丸山明宏(美輪明宏ではない)著「紫の履歴書」を読んでみます。

 明日からはまた寒くなるらしいので、体調管理が面倒です。周囲ではまた風邪引きが増えていますので警戒します。なにせ、ついこの前引いた風邪は、完治までおよそ一ヶ月かかりましたから


日本語

2023-12-20 16:24:04 | 読書、書物

  晴れ又は曇り、後雪。日中は晴れ間も見えていた。かなり寒い。

 なんでこんな時間に更新しているかと申しますと、どうしても治らない風邪のため、新たに薬を処方して貰うべく内科を受診しに行っていたからです。発熱者待機室で待っていると、他にも似たような症状の患者さんが居ました。長引く風邪で咳が止まらない、時折微熱が生じるという私と全く同じ症状です。念のために肺のレントゲン撮影し、肺炎にはなっていないことを確認してから新たに薬を処方して貰いました。ついでに先日の検査結果を聞くために泌尿器科。そちらは診断結果を電話で連絡して下さる、とのことで連絡を頂きました。一応実施した癌検査の結果も反応無し。あとはしつこい風邪が治れば万全です。

 谷崎潤一郎著「少将・滋幹の母」を読み終えました。王朝物の長編小説で、老年期になっている著者が母への憧れを改めて焼き直したような作品、という扱いらしいです。貴族達の漁色家達の妄執の凄まじいことよ。道真公の祟りで悉く死に絶える結果となりますが、ああいうことしてたら、そりゃ恨まれるだろ、と呆れてしまいました。でもそれが王朝時代の権力者というものなんでしょう。文体を確立してからの作なので、日本語の文体が素晴らしい。

 次はお昼休みに読もうと思っていました筈の林芙美子著復刻集より「放浪記」を読みます。

 治らない風邪ですが、だましだまし動いて完治させようと思います。ぼちぼち軽めの運動も再開します。体力と筋力が落ちてしまっていますからね


美しい口伝物語

2023-11-20 22:28:28 | 読書、書物

  雨後曇り。夕方頃から曇り空。寒かった。

 知里幸恵著「アイヌ神謡集」を読み終わりました。アイヌ語の発音を、ローマ字文で表記し、現代語訳と対比することができます。アイヌの世界観が短い文ながらも凝縮され、筆者の想いが伝わって来るようでした。節回しでもついて、謡うように語られたのではないか、という印象も受けます。いい本でした。

 今回読んだ版は、岩波文庫版です。

 次は谷崎潤一郎著「少将滋幹の母」を読んでいます。字が小さくて老眼には辛いですが、文体など安定した構成で、楽しめそうです。

 今週も強引に休暇を取得し、トライアンフTR6/SSのテストライド兼ラストランに行こうと目論んでいます。明日は無理でも明後日か。今週末から大荒れの雪模様になるらしいので、本当にラストランになるかも


納得できた終わり方

2023-11-10 22:14:22 | 読書、書物

  曇り後雨。現在、強風が吹き荒れている。明日は雪が降り、急激に寒くなるらしい。

 (強引な)休暇明けしょっぱなからバカな奴がバカなことをしでかして、勤務時間が始まる前から帰りたくなりました。バカが考えることなんて所詮、非常識で人として有りえないことなんだな、と改めて認識できました。

 そんな今日この頃ですが、恩田陸著「鈍色幻視行」を読み終わりました。飯合梓(恩田陸さんなんですが)著「夜果つるところ」を読んでからなので、すんなりと会話の内容についていけていたと思います。色々とはっきりしない部分もありましたが、モヤモヤ感がなく、けっこうスッキリです。飯合梓とは何者か、呪われた作品とは何なのか、と話は進み、まとまります。世の中、なんでも白黒はっきりできないこともある、と現実的で、現実的なまとめ方はこうなんだな、と納得。けっこう面白かったです。

 次は知里幸恵著、名作「アイヌ神謡集」を読んでいます。アイヌ語の発音が英文字で書かれており、カタカナよりもむしろ表現としては近いような、そんな印象を受けます。

 明日は午前中はちょっと用事がありますが、あとはゆっくり過ごします


小説in小説

2023-10-26 22:10:22 | 読書、書物

  晴れ。晴れているが、けっこう肌寒かった。

 文科省政務官が女性スキャンダルで辞任。教育を司る文科省という機関にありながら、そりゃないだろ、という末路で、しかも、議員は辞職しないとのこと。ハラキリって知ってるか? 

 明日はいよいよ大腸内視鏡検査日です。今日は経験者達から励まされて送り出されました(笑)。すでに便通をよくするための下剤を服用。今の所、特に体調に変化はありませんが、深夜が怖いです。ブビッ、と漏れたらどうしよう。そして明日、二リットルもの腸内洗浄薬を飲まねばなりません。コーラなら容易くいけますが、水でも二リットル飲むのってかなりキツイのに、不味い薬となれば更に苦痛。私が恐れおののいているのは、その点です。

 苦痛前日ですが、飯合梓(恩田陸)著「夜果つるところ」を読み終えました。大幅に読書時間を増やしたのと、現代小説なので早く読破。謎多き私が見た、墜月荘なる遊郭での生活と悲劇を綴った物語です。「鈍色幻視行」で重要な位置を占める物語ですので、「鈍色幻視行」の前に読んだ方がいいらしく、前に読みました。さもあらん、という怪しい雰囲気の遊郭で繰り広げられる事件や、そこで働く人々の様子がこれまた怪しい雰囲気で描かれていて、楽しめました。

 次は無論、「鈍色幻視行」を読みます。

 明日の大腸内視鏡検査に備え、今日はそうそうに休みます