4月上旬4本の映画を鑑賞した。
中でも「アーティスト」はフランス映画として初めて作品賞をとり、5部門を制しただけあって
もう一度観たい魅力ある映画だった。
あらすじは サイレントからトーキーへの過渡期のハリウッドで落ちぶれていくスター男優と
自分を慕う女優の卵が、人気上昇中の新進女優となり、複雑な思いと好意を寄せあうラブストーリー。
劇中のダンス・ステップは素晴らしい。
3DやCGなど刺激の多い映画ばやりの昨今、白黒でサイレント映画というのも斬新で
却って新鮮味を覚えた。
主演の男優ジャン・デュジャルダンは甘いマスクで魅力的であり、女優のベレニス・ベジョもチャーミングで
キャスティングもぴったりだった。
もう一本はアカデミー主演女優賞に輝いたメリル・ストリープ主演の「マーガレット・サッチャー」
(鉄の女の涙)を伏見ミリオン座で観た。
現在は認知症を患っているとのことだが、元イギリス首相の半生を描いた映画だ。
マーガレット・サッチャーは1979年に54歳で英国史上初の女性首相になり、ストリープは
その40代半ばから80代を演じているが、同一人物が演じているとは信じがたい程、老いを見事に
表現している。
栄光の陰には大きな代償もあり、実在の人物を描いた作品は見終わった後、心に格別な思いが
残る。
名演小劇場「アリラン」
映画祭で世界的に名声を得るも沈黙が続いた韓国の監督の隠棲生活を自ら撮影したドキュメンタリー映画。
残念ながらこの映画は私の好みではなく、上映中、不覚にも所々、居眠りをしてしまいストーリーがよく
つながらず・・。
ただ、劇中で彼が唄うアリランの歌は哀愁というより苦しみに似た感情がこもっていて日本語訳しか
聴いたことが なかったので印象に残った。
星ヶ丘三越映画劇場「RAILWAYS」
三浦友和主演
鉄道一筋に生きてきた定年間近の運転士の第2の人生の分岐点で夫婦の絆を描いた映画。
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