goo何気無い日々が心地よい安寧

何気無い日々が続く様に。生きていく事の大変さがカナン。ある種空気の様な存在になりたいもの。

🚶‍♀️…Alp〒…宇治川高架橋…槙島:森半… 220108

2022-01-08 17:27:00 | 🚶 歩く
🚶‍♀️…Alp:〒…宇治川高架橋…槙島農道(郡…大町…島前…五才田…一町田…外…寺内)…森半本店/茶房🍵…巨椋神社前…槙島農道(外…五才田…大幡…北内…幡貫…郡)…宇治川高架橋…Alp…右岸堤防道…>
🚶‍♀️11211歩2kg:

☀️:洗濯日和,散歩日和:青空に六日月🌙映える
Alpにて小包依頼
森半:抹茶各種購入(今日の目的)




槙島五才田より醍醐山系

16:37 六日月🌒月齢5.5




 


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いま注目の「臓活」。あらゆる不調の鍵を握る五臓を知り、正しく活かす。  202201

2022-01-08 01:33:00 | 健康関連

いま注目の「臓活」。あらゆる不調の鍵を握る五臓を知り、正しく活かす。
  クロワッサン onlain  より 220108


 いま注目なのは「臓活」。五臓を正しく活かすことで、私たちの体と心は健やかに巡り始めます。

 臓活をご存じだろうか。臓活の「臓」とは肝・心・脾・肺・腎の五臓を指し、それぞれを活かすことが目的である。

「目に見えないため、あまり意識したことがないかもしれませんが、私たちが健やかに若々しく生きるためには、五臓の力が不可欠なんです」と話すのは、美容健康サロン『BHY』代表であり、臓活指導士創始者の尹生花さん。

東洋医学における五臓の考え方は、西洋医学の概念とは大きく違う。

「たとえば肝。西洋医学では肝臓という内臓のことですが、東洋医学では体内の気(生命活動を支える根源的なエネルギー)や血(血液など)を円滑に巡らせる臓と考えます。“カンにさわる”というでしょう。イライラして怒りっぽくなるのは、肝が弱まり、気の巡りが悪くなっているサインなんです」

心が弱くなると倦怠感や動悸が生じ、脾が疲れれば顔のたるみやむくみを招くなど、

「私たちの不調の根本の原因は五臓の影響が強い。五臓がそれぞれ正しく機能することで、体や心はきちんと巡り、元気でいられるんです」。

人間は大自然の一部であるーーこれは臓活をするうえで頭に入れておきたい東洋医学の考え方だ。五臓もまた自然のリズムと共にあると尹さんは言う。

「春には肝の働きが活発になり、秋には肺が影響を受けやすいというように、季節の流れと五臓は連動しているんです」

下には【五臓】の働きに加え、連動している【季節】を記した。【開口口】は五臓の不調が現れやすい体の部位、【関節】は五臓の調子を整えるために有効な場所を指す。

ちなみに腸活も臓活によるところが大きい。というのも「腸は五臓六腑の六腑に属し、五臓と密接な関係にありますから、五臓が正しく機能してこそ、腸活の効果を上げることができるはず」。

だからこそ、まずは臓活から始めよう。

五臓とは
肝(かん)・心(しん)・脾(ひ)・肺(はい)・腎(じん)

*六腑のうち、胆、小腸、胃、大腸、膀胱は、五臓とペアになって働く。

⚫︎肝(胆)
体内の気や血の流れを円滑にする働きを持つ。また血を貯蔵し、血流量をコントロールしてほかの臓腑がスムーズに機能できるように調整。肝が弱ると生理痛や月経前症候群に悩まされ、皮膚や髪に潤いがなくなる。肝の影響は自律神経にも及び、イライラしたり怒りっぽくなることも。胆とつながり、脾・胃の消化を助ける働きもある。

【季節】春 立春〜5月
四季のなかで肝が活発に働くのが春。植物が伸び伸びと成長するように、気が体の隅々にまで行き届くことで、やる気や意欲が出る。春になると新しいことを始めたくなるのはそのため。

【開口口(かいこうぐち)】目
肝の不調が現れやすいのは目。涙が出やすい、目が乾燥する、疲れやすいといった症状が出た場合は、肝のバランスが崩れているサインかも。反対に目を酷使すると肝の機能が弱まることに。

【関節】わきの下
肝はわき関節と密接につながっている。たとえば日常生活でイライラする、目が疲れているなど肝の不調が現れたら、わき関節を叩いて、気の滞りを解消するとよい。

⚫︎心(小腸)
五臓(六腑)を統括するリーダー的存在。生理機能から人間の感情や思考といった精神(脳)活動にも関係。全身に血液をまわすポンプとしての働きもある。心が疲れれば体の各所に血が不足して顔にツヤがなくなり、疲労や倦怠感が出る。また小腸とも密接。心のバランスが崩れると小腸も弱くなり、排泄による影響が出ることも。

【季節】夏 立夏〜8月
エネルギーが満ち溢れ、より活動的になる夏は、心が影響を受けやすい季節。体に熱がこもると心が疲弊するので、適度に外に出て動きまわり、汗をかいてエネルギーを発散させたい。

【開口口】舌
心とつながっているのは舌。舌先が真っ赤になる、舌が分厚くなっているなど舌に異常がある場合は、心の機能が低下している可能性大。味覚異常を起こすこともある。

【関節】ひじの小指側
心につながる関節はひじの下側(小指側)にある関節。心のバランスが崩れて情緒が不安定なときや不眠、眠りが浅いといったときにはここを叩いて気を巡らせるとよい。

⚫︎脾(胃)
脾は、六腑の一つである胃とともに働く臓。「食べ物から栄養を取り出して必要なものを選んで気(き)・血(けつ)・水(すい)に作り変え、運び出します。また、脾には清める作用があり、この力が弱まると顔の肉が下に落ちてたるんだり、お腹回りの肉が垂れてぽっちゃりすることに」。
むくみや消化器系のトラブルの原因にも。

【季節】長夏 梅雨
ジメジメとして蒸し暑い梅雨や、気温や湿度の変化が激しい季節の変わり目には、脾がダメージを受けやすい。この時季は消化のいいものを食べるなどして、脾の負担を減らすことも大切。

【開口口】口
脾が弱くなるとよだれが出やすい、口の中がネバネバする、口臭などの症状が出る。さらに唇に血色がなくなる、口角が割れやすい、口周りにニキビが出るといった不調も現れる。

【関節】そけい部
脾につながる関節は、脚の付け根にあるそけい部。むくみや重だるさを感じたときや、季節の変わり目で体調を崩したときなどに、そけい部を叩いて気の流れをよくするのがおすすめ。

⚫︎肺(大腸)
呼吸を通じて体の中の古くなった悪い気を吐き出し、新鮮な空気を取り入れるのが肺。体内の気を入れ替えつつ、巡らせてくれる大事な臓である。肺の働きが悪くなると免疫力が低下して風邪を引きやすくなったり、肌が乾燥してかゆみやニキビ、花粉症に陥る可能性も。また便秘になるのも肺機能の低下による乾燥が原因の可能性が。

【季節】秋 立秋〜11月
ジメジメとして蒸し暑い梅雨や、気温や湿度の変化が激しい季節の変わり目には、脾がダメージを受けやすい。この時季は消化のいいものを食べるなどして、脾の負担を減らすことも大切。

【開口口】鼻
肺の力が弱っているサインは鼻に出やすい。鼻水が出る、鼻詰まり、乾燥など。鼻が詰まって口呼吸になれば、鼻毛によるフィルターがないため風邪や感染症への危険性も高くなる。

【関節】ひじの親指側
秋から冬にかけて肌が乾燥しがちなときや鼻や喉の調子が悪いときには、肺につながっている関節・ひじの上側(親指側)を叩き、気を巡らせて肺の力を高めたい。

⚫︎腎(ぼうこう)
「腎は生きるために必要な〝生命のもと〟をためる場所です」と尹さん。生命のもととは成長や発育、生殖などに不可欠なエネルギーのこと。六腑のなかの膀胱と表裏一体になって水分代謝を司っている。また体や臓腑を温める働きもあり。腎の機能が低下するとむくみや頻尿、さらには腰痛、腰がだるい・重いなどの症状も現れる。

【季節】冬 立冬〜2月
腎が最も影響を受けるのは冬である。負担がかかりやすいため、防寒対策をするなど腎を労るような生活を送ることが大切。睡眠不足や冷え、運動不足もまた腎に悪影響を与えることに。

【開口口】耳
腎と密接な関係にあるのは耳。腎が弱っていると耳鳴りや難聴、めまいといった不調が現れる。高齢で耳が遠くなるのも、老化による腎の劣化が原因のことが多い。

【関節】ひざ裏
腎につながる関節はひざの裏。疲れやすい、下半身が冷える、むくみ、顔色が悪くてくすみがちといった悩みを持っている場合は、ここを叩いて気の巡りをサポートしたい。

前述したように、五臓は季節の流れと連動している。では、これからの季節に私たちが行うべきは?

「立冬から2月にかけては『腎』がもっとも影響を受ける季節です。ダメージを受けやすいのも腎なら、鍛えるべき絶好のチャンスを迎えているのもまた腎なんです」と尹さん。

腎は“生命力のもと”ともいえるエネルギーをためる場所。腎が弱くなれば月経や不妊、認知症といった成長や発育、生殖などに問題が起こる。また六腑に属する膀胱と一体になって水分代謝を行うため、頻尿やむくみ、めまいといった症状にも関与する。

「さらには温煦(おんく)作用といって体や臓腑を温める働きの持ち主。腎を活かせば冷えにも強くなるというわけです」

もちろん、ほかの臓も四六時中働いて私たちの体や心を守ってくれている。


「肝・心・脾・肺・腎は、お互いに協力し合いながらバランスをとっていますから(上図参照)、五臓のうちどれか一つでも不調になると、体全体がうまく巡らなくなるんです」

冬にダメージを受けやすい腎をメインに活性化させることは、ほかの臓にとっても非常に大切なことなのだ。

また、「冬はため込む力が大きいためダイエットには不向き」だそう。


⚫︎こんな生活習慣の人が危ない。
●冷たいものをよく飲む。冬でも薄着。

 冷たいものばかりを好んで飲んだり、冬でも薄着をしがちな人は、腎の生理機能を低下させることに。「腎には体や臓腑を温める働きがありますが、腎が弱るとそうした機能が低下して気がついたら体が冷えていた、なんてことになりかねません」。
冷え症になることはもちろん、体温が低下し、結果として免疫力もダウンすることに。

●よくつまずいたり、転んだりする。

 腎とは無関係に思うかもしれないが、腎の不調は腰痛や下半身に力が入らなくなるなど、足腰にも現れる。何もない場所でつまずいたり、ちょっとした段差で転んだりすることが多くなる場合も。また「腎は脳を養うために必要な骨髄を司っています」と尹さん。そのため腎が弱くなると動作が鈍く、反応も遅くなりがちに。

●生理不順、生理痛。

腎は成長や生殖など生命活動を担う臓であり、ホルモンの分泌にも深く関係している。生理不順や生理痛など月経トラブルがあるときは、腎の力が弱くなっているサインかも。また望んでもなかなか妊娠できないといった場合も同じく腎の機能低下を疑いたい。そのままだと子宮や卵巣に何らかの病気を招く可能性も高くなる。

●やる気が出ない、元気が出ない。

腎は、私たち人間のやる気にも大きく関わっている。腎は生きるために必要な〝生命のもと〟をためる場所と先述したが、腎が生命のもとに満ちていれば、自然とやる気が溢れ、活動的に動くことができる。反対に腎の機能が落ちていると、元気が出ない、気持ちばかりが焦って空回りする、といったことが多くなる。

⚫︎腎が弱るとこんな症状が。
(症状1)トイレが近い。
腎は膀胱と表裏一体となって水分代謝を行うため、弱くなると、夜中に何度もトイレに行きたくなるといった頻尿から、下痢にもなりやすい。とくに冬場は汗をかくことも少ないためか、膀胱に尿がたまりやすくなる。

(症状2)足腰がだるい、腰が痛い。
腰痛になる理由はいくつかあるものの、腎の機能低下も一つの原因として疑ってほしい。腎が弱くなると腰が痛くなったり、腰周りがだるいといった症状に悩まされ、足腰が弱くなって力が入らないということも。

(症状3)むくみがち、太りがち。
腎が弱ると、体内の水がうまく排出されず水分代謝が悪くなる。そのため体全体が重く感じ、実際にむくみやすく、太りやすくなる。とくに冬場になって下半身太りが気になりはじめたら、腎のパワーが落ちている傾向あり。

(症状4)下半身が冷える。
腎の機能低下は下半身に冷えを招くことも。なぜ下半身なのか?
「水は下に落ちる性質があるでしょう。腎が弱くなって水分代謝が正常に行われなければ、下半身に水が下がってたまり、その水が冷えることになるからです」

(症状5)顔色が悪く、くすみがち。
五臓それぞれの機能低下は「顔色からもわかる」。脾が弱くなれば黄色っぽくなり、心に問題が起こったときには赤ら顔になりやすい。そして腎機能が低下したときには、「顔色は黒っぽくなり、くすみがちになります」。

(症状6)耳鳴りやめまいがする。
腎と密接な関係にある開口口は耳のため、腎の状態は聴力にも表れる。いつもなら物音や音声がクリアに聞こえるのに、腎がダメージを受けていると耳鳴りや難聴、ひどい場合にはめまいを招くこともある。

(症状7)骨や歯が弱くなる。
「腎には骨髄を司る働きがあり、骨や歯にも影響を与えます」

腎の働きが悪くなると骨がもろくなり、腰が曲がるなどの症状が現れる。さらにその余波は歯にも及ぶため、歯がもろくなって虫歯や欠けの原因になることも。

(症状8)薄毛や白髪になりやすい。
腎の状態は髪の毛にも影響大!
「腎が正常であれば髪の毛はしなやかに伸びて艶やかさをキープできるのですが、腎の調子が悪いと発育不足になるためか、髪の毛はパサつきがちに。さらに薄毛や白髪にもなりやすくなります」

(症状9)ビクビクしやすく臆病になる。
五臓はそれぞれ感情と結びついている。肝は「怒り」、心は「喜び」。そして腎は「驚き」「恐れ」という感情に左右される性質があるため、腎が弱いとビクビクとして、臆病になりがちに。ストレスにも弱くなる。

(症状10)頭痛、物忘れ。
腎が物忘れに関係あるの?と思うかもしれないが、腎は脳に必要な骨髄を司る臓である。腎が弱れば髄液が不足して頭痛に悩まされるだけでなく、物忘れを引き起こし、ひどい場合には認知症を招くこともあるという。

⚫︎腎を守り、活かす方法。

●とにかく冷やさない。

腎にとって冷えは大敵。冬になったら防寒対策はもちろん、たとえば冬の朝には太陽の光を浴びて体を温めること。また足湯もおすすめ。「足に有効なツボがあり、ここを温めると腎に力を与えることができるんです」

●足腰を鍛える。

腎が弱くなると、足腰の力が低下するが、逆に言えば足腰を鍛えることで、腎の力を高めることができる。「激しい運動をする必要はありません。散歩やウォーキングをするなどして足腰の筋力をつけましょう」

●水分を補給する。

冬になると汗をかきづらいため水分の補給を忘れがちになる。でも、水分代謝を担う腎にとってこれは大問題! 乾燥しがちな冬は適度に水分を補うことが必要だ。またトイレを我慢しないことも腎を守るために大切なポイント。
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現代の都市生活者に、登山がもたらす効果 宗教学者・山折哲雄氏が語る、「垂直移動」の重要性 202201

2022-01-08 01:12:00 | なるほど  ふぅ〜ん

現代の都市生活者に、登山がもたらす効果 宗教学者・山折哲雄氏が語る、「垂直移動」の重要性
 Logmi より 220108


 今年で8回目の開催となった、新たなイノベーションの機会を創出する国際イベント『京都スマートシティエキスポ2021』。
 本記事では、同エキスポ内で「KYOTO地球環境の殿堂」の特別企画として行われた、人類学者の山極壽一氏、映画監督の河瀨直美氏、そして宗教学者の山折哲雄氏による鼎談の模様をお届けします。人が「自立」の感覚を持つ年齢や、河瀨直美氏が乳飲み子だった息子を抱いた時に得た感覚など、さまざまなトピックスが語られています。

⚫︎数学者・岡潔が指摘した物理学の「影」の部分
 山極壽一氏(以下、山極):さて、過去から振り返って今の問題を分析していただきましたけれども、今、我々がなすべきことは何なのかについて。山折先生、お考えがあればどうぞ。
 山折哲雄氏(以下、山折):今、真鍋さんのお話が出てびっくり仰天しました。やはり先覚者は見えないところでお仕事をされているんだなと痛感したんですが。感情、情緒、言葉の問題が出ましたよね。

 それに関してちょっと私は専門外で、素人考えと言われるかもしれませんが、京都に縁のある数学者に岡潔さんという方がおいでになる。私は前から岡さんのエッセイや文章が好きで、ずっと読んでまいりました。

 その岡さんが、今から半世紀ぐらい前に、文芸評論家の小林秀雄さんと長時間の対談をしていて、その中で「20世紀は物理学の時代だ。だけどその物理学がやったことは何か。自分は2つだと思う」と言っているんです。

「1つは破壊だ」と言うんですね。物理学は原子爆弾と水素爆弾を発明したわけですから、それは破壊に違いない。
 もう1つは、「機械的操作」という言葉を使っています。「科学や技術は物を創造なんてしていない」と言うんですよ。「葉緑素1つ作れないじゃないか」と。「物理学はクリエイトなんてぜんぜんやっていない」と。

 破壊と機械的操作。例えば遺伝子の研究から脳科学の研究、霊長類の研究に至るまで、全部がこの機械的操作なわけですね。生命の創造というところには行っていない。これにはびっくりしましたね。ノーベル賞の歴史には、輝かしい光もあれば影も、負の遺産もある。だからノーベルはあの賞を設立したという原点の問題ですよね。

⚫︎人は何歳で「自立」の感覚を持つのか
 山折:これに関して、岡さんは晩年になって、「人間はいったい成長のどの段階で1という概念、数字を発見するのか」という問題に取り憑かれるんですね。お孫さんが数人おいでになりますが、誕生してからの成長の過程の記録を克明に取られたようですね。

 その結果、赤ん坊というのは18ヶ月前後で全身運動をするというんですな。個体差があるだろうと思いますが、だいたい1年半くらいですね。それで、全身運動をした時に子どもは1を発見すると。言葉としては岡さんは言っておりませんけれども、私はそれは同時に、全体を発見することでもあると解釈しています。1と全体を発見するのが1歳半だと。

 1歳から2歳にかけての時期は、深層心理学や他の諸科学でも非常に大事だということが、いろんな仮説で出ています。これは直観ですよ。数学者がまったく論理の世界に生きておられるかというと、岡さんという数学者は直観、そして情緒を重視するようにだんだん言われるわけです。

 人間は誕生して1年とちょっとの段階で、「自立」という感覚を言葉以前の問題として体得し、同時に環境、宇宙との一体化ということを感受していたという。

 そう考えると、物理学の世界や数学の世界はいろんな広がりを持ちます。全体を含めてのメタ科学技術という考え方が、先ほど山極さんがおっしゃった問題とスーッとつながっていくんじゃないかと思いまして、言葉を差し挟ませていただきました。

⚫︎人間は成長が遅いのに、なぜゴリラより乳離れが早いのか
 山極:すごくおもしろいことだなと思いました。ゴリラと人間の子どもの成長の仕方を見てみると、人間の子どもは成長が遅いにも拘らず、1歳半か2歳くらいで乳離れをしちゃうんですね。ゴリラの子は4歳くらいまで乳離れをしない。ゴリラの子が乳離れをする時は、もう永久歯が生えているから、大人と同じものが食べられる。これはすごく合理的なんです。

 人間の子は、6歳までは乳歯ですよね。だから本来ならばお母さんのお乳を6歳まで吸っていていいんだけど、1歳から2歳の間で乳離れをしてしまう。そうするとその子は、お乳以外のものを食べなくちゃいけないから、いろんな人たちと食物を与えられながら育つわけですね。

 そうすると、山折先生がおっしゃったように、お母さんを独占するわけではない。お母さんには次の子どもも生まれますから。そうすると、そこで1と全体という社会性を自然に身につけることになる。
 それが人間の子どもが他の類人猿の子と違うところで、まさにそこで認知がどんどん上がってくるわけですよ。

 今、人間の認知レベルは5のレベルと言われています。猿は1のレベルです。相手が自分をどう感じているかだけなんですね。これを「共感」と言います。類人猿になると、認知レベルが2、3ぐらいまでいきます。
 3というのは、相手がどう感じているかを、自分がどう感じているかを相手が知っていること。それが3のレベルなんです。

 4、5は、実は映画を観て楽しめるレベルなんです。自分は観客であって、他のA、B、Cという登場人物がどういう行動をしているか、あるいはどういう言葉をかわしているかを見る。そして、何を思って何を意図して彼らが騙し合ったり、協力し合ったりしているかというドラマを理解できる認知能力が、4、5なんですね。
 これを持っているからこそ、人間は想像という能力を発揮して、世界をさまざまに解釈できるところまで至ったわけですね。

⚫︎河瀨直美氏が息子から得た、“与え、与えられる”感覚
 山極:それがさっき河瀨さんがおっしゃったように、技術が行き過ぎてしまって、人間はアバターを使ったり、あるいはアニメを使ったりして、今やバーチャルの世界の中でドラマを演じられるようになっている。それは人間のリアルな世界を、相当飛び越えることになってしまっていると思うんですけど、そのあたり、映画を作っている河瀨さんとしてはいかがでしょうか。

 河瀨直美氏(以下、河瀨):私が近々するインスタレーションは、「未来から見た過去を表現する」というのが全体のテーマなんですけど、自分の映画の世界は未来を描いている気がしているので、私が過去を想像すると「今」になるんですね。

 今を変えるというよりは、未来に自分が行ったつもりになって、そこの世界がどうあればいいかを想像すると、今が自然と変わってくれるというか。未来を変えると、過去である今現在、私たちのいる「ここ」も変わるんじゃないか。

 それは、つまり記憶の問題なんですけれども。人々のつらい過去とか、人類の汚点みたいな過去があったとして、もしかしたら未来のためのものだったかもしれないと思った時に、それは起こるべくして起こった、学ばなければいけない過去なのかもしれない。

 未来はどうあるべきか。もしくは、どうしたいか。そういう単純なところに私たちの心が寄り添っていれば、自然と私たちは今、何をしなければいけないかがわかるのではないかと思うんですね。

 そして、単純に私は母親でもあるので。自分の体内から生まれてきた乳飲み子を我が手に抱いた瞬間に、私自身がこの子を守ってあげなきゃいけないと思ったのと同時に、私がこの子に守られているんだなという感覚もあったんですね。

 彼らが活き活きと安全だと思える世界にするためには、彼らに感覚を与えてもらうことで、私たちが変えていかなきゃいけないものがあるんじゃないかと思います。

 私の子どもは息子なんですけれども、例えば夕日がとってもきれいな日がありましたと。手をつないで、もしくは抱っこをして「きれいだね」とひと言声を掛けるだけで、彼らはきっとそれを美しいと思うだろうし、その温かみを感じて「幸せだな」という感覚になると思うんですね。

⚫︎人と人のつながりが置き去りにされることによる弊害
 河瀬:そういう本当に小さい単位のつながりみたいなものが、現代社会の中では置き去りにされているようで、核家族と言われる小さな家族でさえも、ぜんぜんバラバラの時間を過ごしていて、ただ1つ屋根の下に暮らしているだけでしかないというか。

 会話がなければ共にご飯を食べることもなかったり、ましてや触れ合うことなんてほぼないという生活の中で、もしかしたら人間性みたいなものが幼い時代に育まれないまま、ただ体だけが成長して、心や感覚が成長しない人々が増えていくと、この世界は、先生方が言われたようなとても大切な感覚を失った人々だけが残っていってしまう。

 情報だけが私たちの中に入り、コントロールされたところに存在せざるを得ないというか、喜びや悲しみや悔しさも含めた感覚が自分たちの中に存在できないような、感情のリミットが本当に狭くなっていくんじゃないかと思えてしまって。
 なので、私自身の映画の中では、喜怒哀楽の何かしらの表現は絶対にするんですけど、それは生き物や万物から与えられるものでありたいと思って描いている感じです。

 山極:確かに私もこの新型コロナウイルスによって、随分気付かされたところがあると思うんですね。それは「共鳴」という問題です。我々は生きるためには共感が必要なんですが、共感というのはもともと身体の共鳴から起こっているわけですね。

 ところが、河瀨さんがおっしゃられたように、身体に触れ合うこともできない。それが禁止されたソーシャルディスタンスを取らなくてはならないような状況で、なかなか共鳴しにくいわけですね。

 頭で共鳴しても身体で共鳴できないと、なかなか涙もこぼせないし、笑えない。オンラインではそれが叶わない。しかも、自分の一番大切な人が亡くなるという、今際の際に立ち会えない事態が起こっている。これは人間性にとって、とても大変な事態じゃないかという気がいたしますけどね。

⚫︎人間の原始的な感覚を呼び覚ます「垂直移動」
 山極:生老病死をずっとおっしゃっておられる山折先生としてはどうお思いになるでしょうか。

 山折:特に日本社会の人々のほとんどは、都市を中心に盛んに移動しますよね。日常生活とは「移動する生活」と言ってもいいくらい。そして、それはだいたい水平移動ですよね。ところが、たまに山に登って、森の中をくぐり抜けて頂上に行くと、先ほど河瀬さんが言われた過去、現在、未来の時間の流れが逆流し始めるんですよね。

 つまり頂上に近づくにつれて、野性的な世界が見えてくるし、原始的な苦しみが襲ってくるし、ハッとして下界を眺めると都市がきれいに見えるんですよね。この垂直の落差が、時間を未来から現在、過去へと遡らせてくれる。

 日本人だけじゃないと思いますが、現代人はだんだん垂直移動ということを忘れ始めている。一方で、登山ブームが相変わらずあるわけで、一時的にも垂直移動への憧れや衝動が人間を襲うと。これで何とかバランスを取って来たわけですけれどもね。

 だから都市、あるいは都市の暮らしを相対化するためには、垂直の目線が必要だろうと。そうすると先ほど言ったように、未来から現在へ、過去へと時間が逆流し始める。今お話をうかがって、それは今日の地球の状況を見直すいい機会かなと思いましたね。

⚫︎幸福な社会の姿を提示し、そこに科学技術を適用する
 山極:確かに映画というのは、未来を作る。アメリカ映画をよく例に聞かれるんですけれど、だいぶ前に黒人の大統領が映画の中に登場しているわけですよ。それがオバマ大統領につながる。ただ、女性の大統領は登場しない(笑)。実際、未だに女性の大統領がいないんですけど。

 そして、まさに今度の新型コロナウイルスが流行り始めた頃、私が頭に描いたのは『猿の惑星』でした。

 河瀨:ああ。

 山極:『猿の惑星』という映画は、1960年代に上映されたんですけど、6ヶ月間宇宙旅行をして、宇宙時間ですから700年後の地球に戻ってみたら、言葉のしゃべれない人間がチンパンジー、オランウータン、ゴリラに飼われていたというね。彼らは言葉をしゃべっていたという皮肉な映画なんですが、その原因がウイルス感染症だったと後でわかるんです。

 ウイルス感染症の免疫をつけるのと引き換えに、人間は言葉を話す能力を失ってしまうんですね。もともと免疫を持っていた類人猿は病気にはかからない。だけど、アルツハイマー病の試験をしていた1頭のチンパンジーが、突然変異を起こして言葉を理解し、言葉をしゃべれるようになる。

 その子孫が増えて、結局類人猿は言葉をしゃべれるようになるんですね。そうした逆転現象が起こる。未来を予想しているとは思えないけれども、私はこのウイルスが人間に何か罰を与えているような気がしてしょうがないですね。

 今、飛行機がどんどん減便されて、温室効果ガスが少なくなったおかげで、中国やインドの空が晴れてきれいになったとかね。あるいは川がきれいになったという話が、あちこちで聞かれます。だから、人間活動が減退することによって、地球が少し健康を取り戻し始めているのではないか。

 今、スマートシティで、現在のいろんな問題を情報通信技術やさまざまな科学技術を使って解決し、効率よく便利に快適にすると考えているけれど、まず未来を予想して、そこからバックキャスト(目標となる未来を想定し、そこを起点に現在を振り返って今何をすべきかを考える方法)で時間をかけて、そこに到達するのはどうしたらいいのかを考えなければならない。

 その時、さっき河瀨さんがおっしゃられたように、我々の身体や心が今の科学技術の発展についていっていない。だから、科学技術を先行させて我々がついていくよりも、我々自身が考える幸福な社会をまず提示して、どうやったら科学技術が適用できるかを考えていかなければならないと思うんですね。
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核融合炉に適用へ。高強度で高伝導の銅合金を東北大が開発  202201

2022-01-08 00:38:00 | 気になる モノ・コト

核融合炉に適用へ。高強度で高伝導の銅合金を東北大が開発
ニュースイッチ by 日刊工業新聞 より 220108


 東北大学の余浩助教と笠田竜太教授らは、高強度で高伝導性の銅合金を開発した。ビッカース硬さは従来のイットリウム酸化物分散強化銅合金の1・5倍になる。核融合炉のヒートシンク向けに開発した。高温動作するヒートパイプや熱交換器にも提案していく。

 イットリウムとジルコニウムの複合酸化物を微粒子化して銅中に分散させる。
イットリウムとジルコニウム、銅の粉末をメカニカルアロイングで微粉化し、放電焼結してから熱間鍛造で合金を作製した。
 室温での降伏応力は700メガパスカル(メガは100万)と推定される。

強度と熱伝導性はトレードオフの関係にあり、室温での熱伝導性は半減、500度Cでは3割減になる。だが475度Cで熱時効処理をするとそれぞれ4割減と2割減に改善する。
 今後、核融合炉への適用性を調べる。
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海苔は1枚で30代女性の1日分の栄養素の多くが補える【時間栄養学と旬の食材】  202201

2022-01-08 00:34:00 | 健康関連

海苔は1枚で30代女性の1日分の栄養素の多くが補える【時間栄養学と旬の食材】
  日刊ゲンダイヘルスケア  より 220108


海苔
【時間栄養学と旬の食材】海苔

正月太りの意外な原因 寝不足は甘いお菓子に手を出しやすい

 私たちの生活に馴染みの深い海苔は、一年中、市場で見かけるので旬はなさそうに思えますが、ちょうど11~12月ごろに初摘みされます。
 3月中旬まで収穫されるので、まさに今は最初に摘んだ新海苔が出回る時期なのです。新海苔は香りや風味が豊かであることが特徴です。

 さて、そんな海苔にはなんとなく体に良さそうなイメージが強くありますが、実際どのような健康効果があるのでしょうか。日本人の食事摂取基準に記されている海苔の栄養価は100グラム当たりになっていて現実的ではないため、今回は19センチ×21センチの標準サイズ1枚(3グラム)で考えてみました。

 実はこの大きさ(約6キロカロリー)で、
30代女性に推奨されている1日分のビタミンB12(72%)、葉酸(24%)、ビタミンK(18%)、レチノール当量(12%)、食物繊維総量(6%)、ビタミンC(6%)、ビタミンB2(6%)を摂取することができるのです。

 中でも、一番割合の多いビタミンB12は酸素を運ぶ赤血球を作るために必要な栄養素なので貧血予防に、またアミノ酸の合成を助ける働きがあるため、神経細胞を修復してくれることで疲れ目を予防したり、末梢神経が傷つくことで発症する肩こりや腰痛の予防にも働くことが報告されています。
 さらに、睡眠と覚醒のリズムにも大きく関わっているので、体内時計を正常に戻して質のいい睡眠をもたらしてくれます。ビタミンB12が吸収されやすいのは午後早めの時間帯ですから、昼食での摂取がおすすめ! おやつなどに取り入れてもいいでしょう。

 そのほか、海苔にはグルタミン酸(昆布)、イノシン酸(鰹節)、グアニル酸(シイタケ)などのうま味成分が豊富に含まれていることが分かっています。
 面白いことに、海苔を焼くことで細胞を包む膜の性質が変化し、うま味成分や香り成分が自由に細胞間を通れるようになり、味覚の相乗効果が生まれるのです。

 山本海苔店の研究所によるデータでは、焼く前と焼いた後でグルタミン酸は324→1177、イノシン酸58→159と圧倒的に溶出量がアップしています。
 そのほか、アルコールの分解を促進し、二日酔い予防に役立つタウリンも309→1220(いずれもミリグラム/100グラム重量)まで増加しているのです。

 海苔の風味をより感じたい場合だけでなく、栄養的な側面を考えても、一度あぶってから海苔を使うのがいいかもしれません。

(古谷彰子/愛国学園短期大学非常勤講師)
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