東京都知事は「第三者の目」として元検事
の弁護士を登用したが、裏目にでてしまっ
た。
この会見を見て、検事は「社会正義」とは
無縁だなと思った人がいるのではないか。
検事像は、ドラマのHEROだけではない。
検察は国家組織の中であり、当然に「出世
主義」がそこにある。
これを扱ったのが
ここにはさまざまな弱点を持った登場人物が
登場する。とりわけ出世主義の権家と化し、
何としても成果をあげたい検事が登場し、後
半のやりとりがすごい展開となっていく。
犯罪のないところに犯罪を作り出す検事の心
理がよくでていると思った。
私から言えば、警察+検察+裁判所の組み合
わせに、99.9%の有罪率がある。
えん罪が生まれる所以でもある。
都知事の弁護士になった元検事の経歴は、ある
面、この小説のごとくではないか。
それにしても都知事は見苦しい姿をさらけだし
ている。推薦した自民・公明も「火の粉」を浴
びまいとする姿も見苦しい。
カギは「百条委」だが、自公は賛成しない。
残るは都民の審判しかない。