突然のトップダウンで決められた釧路市立
の図書館建設。市議会で日本共産党の松永
議員の質問で、賃借料が月額1440万になる
ことが明らかにされた。
単純計算で、1440×12カ月×30年
=51億円
え!
釧路市の人口規模からいえば、図書館建設
費は、30億円ほどといわれている。
独自に建設すれば、賃借料は発生しない。
維持管理費もいれて比較すると、賃貸ビル
への入居方針が、本当に安かったのか?
もともと、さら地の場所に道銀ビルを建て
る計画があった。そこに突然に割り込んで、
図書館も一緒に建設してほしい、となった。
まだ何もないビルへ賃借の予約であった。
オフィスビル側からみれば、30年間は安定
して賃料が入る「おいしい」案件であった。
ビル側は計画を遅らせ、設計変更までして
対応した。
30億円規模の公共施設の建設は、入札が
必要であることは論をまたない。
入札なしで「随意契約」を行えば、談合と
腐敗の温床になるからだ。
ところが、今回の蝦名市長方式を使えば、
数十億、数百億円のどんな大きな公共事
業も、入札なしで、市長が勝手に決めた
業者に発注できることになる。
「・・・」
いまだに図書館利用者は、現在の高台の
場所に建て替えてほしいという気持ちを
持っている。
市街地を見渡せ、夕日にそまる風景をみ
がらの図書館。こうしたすばらしい場所
であるにもかかわらず。
市民の長年にわたる議論の積み重ねを、
一刀両断に切り捨てた賃貸ビル図書館。
まだまだ波乱がおきる要素を持っている。
(市は地方自治法施行令167条の2で随
意契約を定めているとして、平然として
いる)