5日付朝日新聞のオピニオン欄に「報道の自由守るには」が掲載された。
これは鹿児島県警における県警本部長の「不祥事もみけし」への内部告発者を「逮捕」した事件にかかわって、メディアの家宅捜査をおこなったことへの危機感からだ。
報道機関には情報提供者を守る義務がある。これは報道の自由を守るうえでかかせないことだが、ここに警察が踏み込んだ。
あってはならないこことだ。
「報道の自由」とともに、もう一つの側面として、内部告発者の文書に重大な「記録廃棄」の文言があった。
鹿児島県警では過去、志布志事件(でっち上げ事件)、無罪を主張する「大崎事件」を抱えている。
大崎事件はこちら⇒
そうした過去の事件の証拠を破棄する通達が存在した?
日本国民救援会の7月5日救援新聞のコラム欄「渦巻」では、
鹿児島県警で新たな不祥事が明らかとなった。はじめにこの事件を聞いた際には、県警幹部の情報漏洩事件に過ぎず、「あそこでも、ここでも」という印象だったが、実態はそうとうに根深い物だった
▼実態は県警本部長が、巡査の盗撮事件を表沙汰にしないように、捜査を止めていたというものだった。その不正義に頭にきて、内部告発したというのが実情のようだ。加えて告発文書を県警はジャーナリストから押収したというから、権力の濫用ととらえられても仕方がない。責任を認めない県警本部長に対し、県議会は百条委員会設置まで検討を始めている
▼県警では、「再審にプラスにならないので」証拠物の廃棄を指示する内部文書も見つかった
▼警察官の不祥事は毎日起きている。しかし警察内部の裏金をはじめ、多くの幹部が当然のように法を犯す姿を見て、悪事に手を染める警官が多いようにも見受けられる。この問題は志布志事件を起こし、大崎事件を抱えている警察だからこそ、すべての膿を出す覚悟で、正義と真実にむきあうべきではないか。(T)
ーー全文引用ーー
真実を葬り去る姿勢がありありとみてとれる。
ひどいことであり、恐ろしいことでもある。
続くえん罪事件。鹿児島県警の不祥事の「膿」を出しきることが求められている。