社会はかわるし、かえられる!

格差社会の縮小めざして、誰もが安心できる社会をめざして!
 

M&A仲介の罠Ⅲ

2024-11-01 12:54:13 | 日記

10月初めに朝日新聞で「M&A仲介の罠Ⅲ」のシリーズが掲載された。

M&Aとは、文字通り「企業の合併・買収」のことだ。
地方の中小零細企業の経営者の高齢化が話題になって久しい。

経営者は跡継ぎだけではなく、どこか引き受けてくれるところをさがす。そこに登場するのが「M&A仲介業者」だ。

なかには悪質な者もおり、金と資産を奪われて「ポイ捨て」というケースがある。
ひどいものだ。

私は昔読んだ和久俊三氏の小説「捜査不能:沈め屋と引揚げ屋」を思い出した。こちらは「手形詐欺」に近いものだったと記憶している。(手形の勉強にもなる)
  私の過去のブログ⇒

倒産状態の会社ほど「おいしいもの」はないという筋書きだったと思う。
表題の沈め屋(シンカー)と引揚げ屋(サルベージ)によってがっぽりと儲けようとする話だ。

倒産状態でも「資産」はある。再建のため「借入」や「手形」などあらゆる方法で、金を生み出しトンズラする。

経営者はボロボロにされ「ポイ捨て」にされる。
何と「M&A仲介の罠」に似たことだろう。

いまはネット社会。
もっと巧妙になっているだろう。

経済や商取引に詳しい弁護士の出番だと思う。

いま、地方経済の縮小、疲弊、経営者の高齢化も進んでいる。
とくに道東地方は農林漁業の第一次産業が基幹産業だ。
ここを重視しなければ、他産業の厳しい。

自公政府の大企業・アメリカ中心ではなく、第一次産業、とりわけ「家族経営」の見直しこそ求められている。

TPPなどアメリカなどの食い物にさせてはならない。
同時に「M&A」などにも注意が求められている。

追 記
しんぶん赤旗では「中小企業と賃上げ」の連載記事が開催されている。
10月31日には、「中小企業淘汰論」で有名なアトキンソン氏の「中小企業で働く労働者の比率が高い国ほど生産性が低い」という指摘の検討が行われた。

実際に統計処理すると、統計的に優位な結果とはならなかった。
いわば「俗論」ではないかということだ。

この最後に、地域に根付いた豊かな個人商店が全国チェーンの置き換わったらどうなるかが書かれていた。
ご想像の通りになるだろう。

家族経営、個人商店が豊かに発展する地域経済が求められている。