私はSNSであるX(旧ツイッター)やFBは使っていない。
ヤフコメや掲示板にも参加していない。
2~3行の乱暴な言葉が嫌いだからだ。
兵庫県知事選でのSNS選挙。SNSを見て投票を決めたという人がいっきに増えてきた。
出口調査ではネットを参考にしたという有権者が3割になり、SNS選挙が主流になってしまった感がある。
そこへ選挙のPR会社が、その「手法」を公開してしまった。
報道が事実なら「公選法違反」疑惑が浮上してきた。
11月17日投票の兵庫知事選。PR会社によると、
10月1日から投票日までフェーズ1~3の段階にわけて「種まき」「育成」そして投票日までが「収穫」とし、具体的な作戦を提案している。
有権者は「収穫」されたのか?
SNSでは既存のメディアを「マスゴミ」などとして嫌悪する風潮がある。
同時にSNSは個人で発信するため事実の「裏付け」はない。
新聞などは「裏をとる」ことは必らずやっている。不十分な場合は「誤報」となり大変なことになる。
SNSにはこれがない。発信者は匿名のため無責任になりやすい。
ネット上で、すさまじい「フェイク」合戦ともいえる状況が2016年アメリカ大統領選挙で起きた。
この選挙で「フェイク」を分析した著作に「フェイクニュースを哲学する」山田圭一著 岩波新書2024年9月発行がある。
5ページに、
ネット上には真偽不明の情報があふれている。
③はクリック回数を稼ぐ場合があるという。
クリック回数が多ければ多いほどお金が入ってくるため。
①のピザゲート事件は、民主党関係者のピザ店が人身売買や児童虐待が行われているという陰謀論がSNS上で広がり、それを真に受けビザ店が銃撃された。陰謀論はまったくのウソであった。
②のブライトバード・ニュースはアメリカの右翼系のネットニュース。あまりにもひどいので百科事典Wikipediaでは参照しないときめているそうだ。
なおフェイクの広がり方が、事実より70%も速く広がることを調査したのが米マサチューセツ工科大学の調査。
「フェイクがリツイート(RT)される確率は事実に比べて70%も高いという現代のサイバー空間の驚くべき状況を明らかにしている。」
(「フェイクウェブ」高野聖玄著2019年5月発行 文春新書)
この「フェイクウェブ」の本の最後に、情報リテラシーについて書かれている。
1,フィルターバブルを理解する
2,多くの人はタイトルしか読まない
3,情報のサプライチェーンリスク
4,情報を遮断する時間を持つこと
ネットを検索していると、間違いなく「フィルターバブル」に取り込まれる。
そこには「フェイク」がある。
怖いですね~~