老害政治家・福田康夫首相の「大連立」作戦が始まり、日本の「老害政治」は極致に達する

2007年11月03日 17時00分15秒 | 政治
◆「老害政治、ここに極まれり」とは、このことである。老害政治家・福田康夫首相が11月2日、民主党の小沢一郎代表に「大連立」を申し込み、拒否された。しかし、これは、「大連立」作戦の始まりであり、日本の「老害政治」はいよいよ極致に達する。
それにもまして「大連立」を企てたのが、中曽根康弘元首相と読売新聞の渡辺恒雄オーナーの2人の「大老害」というから呆れてしまう。推進役が森喜朗元首相だったことは、本人が2日に埼玉県深谷市内で行った講演で漏らしているが、これこそ最悪の老害である。
「政権交代」を目標にしている小沢代表がやすやすと「大連立」に乗るはずもないが、民主党内では、「小沢代表を追い出す」といった声も聞かれる。小沢代表は、党内一部から相当嫌われているらしい。
◆これまで自民党が民主党に手を突っ込んでくるとしたら、安全保障政策が大差のない前原誠司副代表らの若手ではないかと観測されていたけれど、そうではなく、小沢代表を中心とする「一新会グループ」であることが炙り出された。前原副代表が、小沢代表の「ISAF参加」を是認する論文を発表した際、「(党内が)まとまっているとは思わない。自由党と民主党が合流する以前からの民主党議員は違和感を感じる人がかなりいる」と批判したのに対して、小沢代表が「意見が合わないというのなら、党を出て行くしかない」と記者団にコメントしていた。これを素直に受け取れば、「前原副代表は出ていけ」と聞こえていた。だが、今回の「大連立」話をつなげれば、「こんなに嫌なら我々が出ていくしかない」と言っていたとの解釈ができる。
民主党は、参議院議員選挙に大勝し、次期総選挙で勝ち、いよいよ「政権交代」が目の前にぶら下がっているというのに、代表選挙で選出した小沢代表に従わず、それどころか自由党との合併前からいる議員たちが、「追い出し」を画策している。一致団結して「大敵・自民党」との決戦を間近にして、この体たらくでは、総選挙に勝てるわけがない。小沢代表は、本心では、もう嫌になってきているのではないか。
◆福田首相との会談では、解散・総選挙の日程やその後の「大連立」の段取りまで決めてきていると見られる。福田首相が最も欲しがっているのは、民主党の参議院議員である。総選挙で衆議院議員の多くを失っても、皮一枚のところで過半数を確保できれば、政権は維持できると計算しているようである。これは、夜な夜な福田首相のマンションで新聞記者OBらを集めて選挙区分析を行い、シュミレーション済みと言われている。ちなみに福田首相夫人と毎日新聞社の前社長夫人は、姉妹である。毎日新聞社のみならず、読売新聞社の渡辺氏、それに産経新聞記者出身の森元首相らのマスコミ人脈を考えれば、この「老害政治」の背景がよくわかる。
◆ということで、これからの政治日程は、以下のようになるかも知れない。
①臨時国会を3週間程度延長する
②新テロ特措法を衆議院で可決し、参議院に送付する。
③参議院で否決されると直ぐに衆議院に戻して、再可決して成立させる。
④会期末、民主党が参議院で福田首相の問責決議案を可決するのを見定める。
⑤衆議院を解散し、総選挙を公示し、12月16日(日曜日)投開票する。小選挙区では、自民党候補者と民主党候補者が、「一騎打ち」の死闘を繰り広げ、各区1人のみが生き残り、ここで事実上の選挙区調整は完了する。
⑥この結果を受けて、小沢代表と「大連立」を再協議して、「ポスト福田」として「小沢一郎総理大臣」を密約し、公明党も含めて大連立政権(自民・民主・公明)を樹立する。民主党の「反小沢グループ」は、すべて切り捨て、とくに「反小沢」の若手は「捨て子」にし見殺してしまう。
⑦年末には、小沢代表率いる民主党が政党助成金を受け取る。
⑧かくして、「老害政治」は、ますます老醜を放ち続けていき、日本国民は、醜悪なる老人たちにより、「絶望と不安」の憂うべき政治状況に陥れられていく。
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