船橋屋の葛餅

さて、先週の日曜日は友人と東京下町観光を案内していた訳ですが、夕食まで時間があまり「何しようか」という事になってしまいました。
カラオケとかも考えたのですが、それでは下町ツアーの意味ないし・・・

じゃあ、歩いて亀戸天神に行こうと。

亀戸天神は菅原道真が奉られている神社で、藤で有名ですね。
藤はもう終わっているし、やはりお客さんもまばらでしたね。

「じゃあ、葛餅でも食べに行こうか」
「葛餅」
うん、これはセットものだから。・・・・

という事で、葛餅で有名な「船橋屋」さんへ・・・

亀戸天神の横にある歴史のある甘味処です。
船橋屋の葛餅といえば都内のほとんど全てのデパートに入っていると思います。
また、GWの藤まつり等、天神様のイベントがあるときには近辺に出店ができ、全てが盛況という、今や亀戸＝船橋屋というイメージがあるかもしれません。

そんな船橋屋ですが、やはり本店は別格です。
まず佇まいから風格があります。
店内に入り、商品を注文して、お金を払う、昔ながらの発注方法。
かつてはこういう現金先払いのお店が多かったですね。

高い天井とともに歴史を感じさせるテーブル席。
なんとなく日本人ならホッとする空間です。

しばらくするとお茶とともに葛餅が登場。


葛餅にきなこ、密がかかって非常に優しい味わいです。
今時の色々付け足した味ではなく、あくまでシンプル。
最後はこういう味がやはり求められるんじゃないでしょうか。

天神様におまいりに行って、その疲れを風格のある店内と自然な甘さが癒してくれる。

目と舌で歴史を感じさせてくれる、そんなお店です。