慢性蕁麻疹の原因検索では食事性あるいは薬剤性が多いと考えられている。実際皮膚科外来ではアレルゲン検査をしてもその原因が特定できないものが約半分(50%以上)あるようで、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤では治療抵抗性のものも多い。時々皮膚科専門医から内蔵疾患の有無について検査依頼が当院内科に紹介となる場合があります。内科医としては悪性腫瘍や隠れ糖尿病をまず念頭に検査を進める訳であるが、HP(ピロリ菌)感染に起因するケースもあり、必ずHP感染の有無を尿素呼気試験で確認するようにしている。通常HP感染は胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因として重要視されておりますが、最近では胃癌との関連も重要であるとされる。つまりHPはある種の蛋白(CagAなど)を分泌して生体の免疫反応を引き起こし、慢性炎症や癌の原因になる可能性が示唆されております。また慢性蕁麻疹やITP(特発性血小板減少性紫斑病)の原因の一つとしても注目されており、HP除菌により完治するケースもあります。なかなか治らない慢性蕁麻疹の方は一度内科専門医に御相談ください。
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