ドクトール隆の日常日記(秋田県大館市 伊藤内科医院)

日常診療とプライベイトに思う・・・

興和創業リバロの社内勉強会!!

2012年06月09日 08時11分59秒 | 診療&トピツクス

 昨日は興和創業の社内勉強会に講師として参加しました。当院では

ストロングスタチン系ではリバロを頻用しており、他のストロングとは忍容

性や耐糖能障害が少ない点で、使いやすい薬剤であります。またDM症

例ではアクトスなどとの相性も良く、併用例ではさらに優位な脂質改善効

果が期待できます(アクトスはフィブラート系剤と同様な効果あり)。

さて今回の演題は「メタボ症例に対する最新脂質治療」であります。

メタボ症例に対し、リバロ(1~2mg)投与(6ヶ月以上)しても、TGやFFA

(遊離脂肪酸),RLP-C(レムナントC)が高い症例群(>7.5)に対し、

ゼチーア(10mg)を併用することでそれらが改善するかを検証した結果

のプレゼンであります。

ゼチーア単独ではTGやFFAの効果はないが、RLP-Cは優位な改善を

示しました。一方、併用ではFFA以外のすべての脂質改善効果が認めら

れ、特にTGやRLP-Cではかなりの低下が認められました、したがって、

メタボ症例ではTGおよびレムナントのRLP-Cの改善が重要であり、併用

は有効な選択であると考えられた。同2剤はそれぞれ1回1T/日内服で良く、

患者さん受けも宜しいと思われます。副作用も非常に少ないです。

コメント
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