昨日は興和創業の社内勉強会に講師として参加しました。当院では
ストロングスタチン系ではリバロを頻用しており、他のストロングとは忍容
性や耐糖能障害が少ない点で、使いやすい薬剤であります。またDM症
例ではアクトスなどとの相性も良く、併用例ではさらに優位な脂質改善効
果が期待できます(アクトスはフィブラート系剤と同様な効果あり)。
さて今回の演題は「メタボ症例に対する最新脂質治療」であります。
メタボ症例に対し、リバロ(1~2mg)投与(6ヶ月以上)しても、TGやFFA
(遊離脂肪酸),RLP-C(レムナントC)が高い症例群(>7.5)に対し、
ゼチーア(10mg)を併用することでそれらが改善するかを検証した結果
のプレゼンであります。
ゼチーア単独ではTGやFFAの効果はないが、RLP-Cは優位な改善を
示しました。一方、併用ではFFA以外のすべての脂質改善効果が認めら
れ、特にTGやRLP-Cではかなりの低下が認められました、したがって、
メタボ症例ではTGおよびレムナントのRLP-Cの改善が重要であり、併用
は有効な選択であると考えられた。同2剤はそれぞれ1回1T/日内服で良く、
患者さん受けも宜しいと思われます。副作用も非常に少ないです。