今日昼に武田製薬主催の勉強会があり、新薬ARBのアジルサルタンに
ついてプレゼンがありました。いまさらARBとの感もありますが、この薬剤
は従来のサルタン製剤とは薬剤の構造が異なっており、カルボキシル基は
はそのままで、テトラゾール基をオキサジアゾール基に置換したものであり、
新型の持続性AT1受容体拮抗薬であります。そうすることで脂溶性となり
組織移行性や受容体選択性および持続性が数段高まり、安定した高い降
圧効果と持続性を実現することが可能になりました。臨床的には降圧不十
分症例や夜間高血圧およびモーニングサージ症例にも有効性が確認され
ております。この使用により、心血管イベントの優位な改善が期待されます。
剤型は20mgと40mgの錠剤で一日一回の内服となります。当院では降圧
剤はARB/ACE-IにCA-Bの併用が多く、その合剤も一剤で済むので選択
する症例が増加している現状にあります。DM症例では2剤でも降圧が不十
分症例が多く、選択的アルドテロン阻害薬(セララ)を追加することでさらなる
降圧が得られると考えておりますが、若干高K血症など注意すべき点もあり、
慎重に内服指導しております。