歌川広重「名所江戸百景」のすべて、観てきました。

【ちょっと一息】

東京藝術大学美術館「金刀比羅宮 書院の美」と同時開催されている

「歌川広重 名所江戸百景のすべて」

もあわせて観てきました

看板 

名所江戸百景は、浮世絵師歌川広重(1979~1858)の晩年の傑作。江戸の町並みや景観を主題とした風景版画で合計120枚で構成されています

近景と遠景を大胆に組みあわせた構図や夜景に描き方は、19世紀後半のヨーロッパの印象派、モネ、ゴッホの作風に強い影響を与えたんですよ

いくつかを紹介しましょう。

◆両国花火

両国

両国の花火は、享保18年(1733)、8代将軍吉宗の命で始められたそうで、当時、江戸で起こった飢饉やコレラで亡くなった人の霊を慰め、悪疫退散を祈って始めたとのこと。

◆亀戸天神境内

亀戸

藤の花で有名な亀戸天神を描いています。この作品は、モネの「睡蓮」の太鼓橋と睡蓮の構図の見本になったのではないかといわれています

◆上野清水堂不忍ノ池

上野

清水堂は、寛永寺の堂舎の一つ。寛永寺は、寛永8年に天海僧正によって創建されました。西の比叡山延暦寺に対して、「東叡山寛永寺」といって、不忍池を琵琶湖に見立て、京都の有名寺院になぞらえた堂舎を次々と建立しました。その一つが、清水観音堂。また、比叡山が今日と御所の鬼門の守りとしていたのと同じように、江戸城の鬼門の守りでありました

上野寛永寺にある清水堂と不忍池を描いたものです。ちょうど桜の時期で、満開です。今も昔も同じ花見を楽しんでいたんですね

美術館を出た後に、清水堂にちょっと寄ってみました。

上野

どうしても不忍池が見えません。広重はどこからこの風景を見たんだろうか

弁天堂にも寄ってみましたが、不忍池にはハスが茂り、少しだけ咲いていました

弁天堂

この江戸百景を、googleMap上にプロットしてあるんです(こちら)。

見ていると構図のとり方は独特ですね。こんな写真の撮り方できれば面白いな。参考にしてみよう

皆さん、この風景を求めて、東京を散策してみてはいかがですか。

関口の芭蕉庵も、愛宕神社もありましたよ

両国へ出かけるときは、iタウンページスクロール地図で情報チェック!

亀戸天神を訪れるときは、iタウンページスクロール地図で情報チェック!

上野清水堂へ出かけるときは、iタウンページスクロール地図で情報チェック!
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