泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

巨大な前方後円墳を擁する「百舌鳥古墳群」

2017年12月19日 20時13分06秒 | 歴史

「百舌鳥古墳群(もずこふんぐん)」は、大阪府堺市にある古墳群です。半壊状態のものも含めて、44基の古墳があります。このうち17基が国の史跡に指定されているほか、これとは別に宮内庁によって3基が天皇陵に、2基が陵墓参考地に18基が陵墓陪冢に治定されています。かつては100基を上回る古墳がありましたが、第二次世界大戦後に宅地開発が急速に進んだため、半数以上の古墳が破壊されてしまいました。 「古市古墳群」とともに、巨大な前方後円墳を擁する古墳群として知られています。

今回は、巨大な前方後円墳を擁する「百舌鳥古墳群」を歴史散策しましたので紹介したいと思います。

(行程)

南海高野線堺東駅ー堺市役所ー竹内街道ー各古墳ー堺市博物館ー各古墳ー南海高野線中百舌鳥駅

飛鳥が大好きな歴史のサークルの皆さんと一緒に南海高野線堺東駅前をスタートし、堺市役所の最上階に行きました。ここからは世界最大規模の前方後円墳・仁徳天皇陵古墳の全景を見学しました。その後、「竹内街道」を歩き、ガイドさんによる各古墳の詳しい説明を聞きながらの歴史散策でした。途中、「堺市博物館」を見学し最後は、南海高野線中百舌鳥駅に到着しました。

堺市のやや北部に位置する「百舌鳥古墳群」は、日本を代表する古墳群です。 主な古墳には、大仙公園を挟んで、日本最大の前方後円墳である仁徳天皇陵古墳と履中天皇陵古墳があり、東側に、いたすけ古墳、御廟山古墳、ニサンザイ古墳、北側に反正天皇陵古墳があります。あまりの古墳の多さに驚きました。

「堺市博物館」では、VR技術を用いて上空300mからの仁徳天皇陵古墳の雄大な眺めと、古墳内部の石室をCGで再現した映像を体験できます。「ここに来れば堺の歴史と文化がわかる」という博物館です。古代から近代まで堺の歴史を時代ごとにゾーン展開、貴重な多くの出土品や堺のまちが培ってきた文化財などの展示を、タイムスリップするような気分で見学できます。

今回の歴史散策で、特に印象に残っている古墳は「仁徳天皇陵古墳」と「いたすけ古墳」です。

「仁徳天皇陵古墳」は、クフ王の「ピラミッド」・「秦始皇陵」と並ぶ世界3大墳墓の一つとされています。5世紀の築造とされる墳丘長約486mの日本最大の前方後円墳で、墳丘は3段に築かれ三重の濠がめぐっています。あまりの大きさに、圧倒されました。また、周辺には10基以上の中小古墳を見ることができます。

「いたすけ古墳」は、「百舌鳥古墳群」ほぼ中央にあり5世紀中頃から後半頃に造られたとされる群中8番目の大きさで、全長約146mの前方後円墳です。住宅造成で破壊されそうになったのを市民運動によって保存したことで有名な古墳です。なんと、この古墳に生息しているタヌキを見ることができました。

今回は、約10km位の散策でしたが、ガイドさんの詳しい説明で大変興味深く歴史散策することができました!

                                             


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