奈良県桜井市にある鳥見山周辺の古墳を、久しぶりに探訪してきました。
「鳥見山周辺の古墳探訪」を、数回に分けて紹介したいと思います。
「鳥見山」は、奈良県桜井市外山(とび)にある山(標高245メートル)です。
この山の南側辺りにある古墳を、紹介したいと思います。
前回は、「メスリ山古墳」と「コロコロ山古墳」でした。
今回は、「こうぜ1号墓」です。
〇「こうぜ1号墓」
桜井市浅古字こうぜにある「こうぜ1号墓」は、鳥見山南麓から派生する尾根の先端に築かれた古墳です。こうぜ古墳群は、1号墳から3号墳までありますが、石室見学が可能なのは1号墳のみです。
墳形は、前方後円墳?で全長50mほどです。南西に開口し石室は、全長11m(西石室)と9.7m(東石室)の2基の石室が、隣接して築かれています。両袖式横穴式です。
以前は、どこから入っていいのか分かりませんでしたが、現在 整備されており古墳の入り口まで木々に赤いテープが貼ってあります。
石室内も整備されて、見学できます。
・西石室は、後円部と考えられる墳丘西側に位置し南側に開口する両袖式の石室で比較的大型の石材が使われています。石室内には多量の流入土が入り込んでいましたが、現在整備されていて途中まで入ることができます。玄室高は3m強あると思われます。
・東石室は、前方部と考えられる墳丘の東部分に位置し、南側に開口する両袖式の石室です。
使用されている石材は西石室に比べやや小さいですが構築方法には類似性があり築造時期も6世紀後半~末と考えられています。遺物等は確認されていません。
こちらも現在整備されていて、石室の中に入ることができます。
近距離に西石室と東石室の2基の石室がある、珍しい古墳です!
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