●癌性腹膜炎、手術後化学療法第5クール(トータル第9クール) 7日目。
次男に迎えにいってもらって、退院したようだ。
次男は夏期休暇、ということで、火曜日から家にいる。
次男にはあまり良い思い?をさせられなかったようだが、私たちにとっては、いいタイミングで帰ってきた。
実に、助かった。
こうしてみると、子供と同居の必要性がある、が、私たちはそれを最初から諦めていた感があった。 というより、ほとんど考えていなかった。
私個人としては、いまさら戻れ、とは言えない。
このような意味で、老後はほとんど諦めざるを得ない、と考えてしまう。
今は、まだ良いが…
●仕事の方は、今日も外仕事。
実は、先週から、電子入札の操作説明会に出席の予定であるが、地震の影響で人手不足。
どうしようもない。
午前中、中央分離帯の植栽に除草剤を散布した。
やり方は、2人が2トントラックの荷台に乗り込んで、噴霧器のノズルを中央分離帯の植栽に向けて、除草剤を散布し、そのまま、トラックを前進させる。 というものである。
トラックの通り道は、追越車線なので、もう一人乗り込んで、荷台で交通規制の旗を振る。
旗振りの役が私。
自動車の動きを見ていると、鈍い人、横着な人、いろいろである。
いくら旗を振っても追越車線を走る人のほとんどは、携帯電話中の人と、女性ドライバーであった。
という事で、携帯を持っている人はろくな運転をしていない、なーーんて思ってしまった。
女性ドライバーは、判断が優柔不断で、人任せの運転であることがはっきりわかった。
こんな女性に限って、注意すると、知らなかった、だって女ですもの、なーーんて言いかねない、などと思ってしまう。
結構、世の中、シビアなことを言う割には、いい加減なものであることがよーくわかる、というひとコマであった。
そういう私も、いい加減なものの一人…
そういう意味では、人間的に寂しさを覚えてしまった。
がんばろう。
なんてことを思いながら仕事の区切りでトラックの座席に戻ると、会社から私を向かえに来る、という。
いったい、何をしでかしたんだーー、と冗談をかまされてしまった。
どうもこうも無い、電子入札の説明会に出る予定があった、と言ったら、ふーーん、ま、よく聞いてきてや。
時刻は12時。 迎えの人は会社を出たが、まだ着かない。
どう考えても、サンドームから会社までは30分かかる。
下手をすると、昼食が食べれなくなってしまう、ということで、迎えが来るまで昼食を食べることにした。
ごはんを食べ終わり、残ったおかずを食べようか、というタイミングで携帯電話が鳴った。
サンドームの表で待っていると言う。 裏だ、と班長が騒いだので、私はそそくさと食べかけの弁当を片付けて、路肩へ飛び出した。
と同時に、2トンダンプが来た。
へ!。 ダンプ! 運転したこと無い。普通車しか運転したことが無かった。
つべこべ言ってられない。 時刻は12時15分。
さっさとダンプに自分の荷物を積み込み、迎えの人に、お疲れさん!、と言って運転を変わった。
迎えの人が私の代わりに巡回の仕事をするわけだ。
さーーて、ダンプの運転席に座って、まずオートマチックか普通なのかを確認。
普通なので、ギアの入れ方を確認。 普通車とちと違っていて、普通に前後すると、2速、3速となる。 4速は自分のほうに傾けて前、5速はその後ろ側だった。
では、と2速にギアを入れて、そろそろとクラッチを離すと、当然動く。
前を見ると、T字路で右へ曲がらなければならない。
特に内輪差を意識することなく曲がる。
次は左へ曲がる。 これは、内輪差を気にしなくてはいけない、と何となく思い、慎重にハンドルをきる。
何とか国道8号線に出る。 後は直線なので問題ない。衝突だけを気にすれば良い。
しかし、時刻は進む。 12時35分。このまま直進しては間に合わない。
シラサキ建機?のところで、8号線を降り、裏道へ。
何のかんのと考えながら、何とか会社にたどり着いた時には、12時45分。
あと15分で説明会が始まる。 会場は旧県民会館。
部長が、オレが送ってやる、と言っていたように、部長が会社から出てきた。
会社の2階の窓からは、みんなこちらを見ている。
トラックの使用状況を書かなくてはいけないが、そんな時間はない。 距離だけ記入して、部長の自動車に飛び乗り、会場へは13時5分に着いた。
5分遅刻。 もう始まっていた。 必要なコンピュータの性能の話をしていた。
説明の進みの速いこと。 ちょっともたつくと、ついていけなくなる。
みんな、本当にわかったのかな?
私は、入札のにの字も知らない。
操作よりも、入札の手順について行くのが辛かった。
みんな丸のみで、何とかついていった。
終わって振り返ると、なーーんにも分かっていなかった。
ヤバイ。 というわけで、説明会で配布されたチュートリアルCDを持ち帰ってしまった。 私の休日は、無くなってしまった。