『自然保護を考えるなら、一度は見ておかないとダメだよ』と言われていた場所、佐賀県の嘉瀬川ダムの工事現場に、虫の冬越しの調査を兼ねて連れて行ってもらいました。
写真の撮影場所は、昔保育園があった場所で、谷の中の建物は全て取り除かれ、工事に使用しない道は、そのまま使えますが、ここも数年後にはダム湖の底になり、正面の橋がその後の道路になります。
橋脚にラインが入っているのがわかるでしょうか?下のブルーのラインが通常時の水位、上の赤いラインが最大水位です。
あまりにも大きくて、実は水が入った姿を想像できずにいたのですが、九州でも最大規模になるダムとのことで、とてつもない広さです。
この嘉瀬川には、案内をしてくれて先生が長年研究している昆虫がいますが、生息域がほぼ水没することがわかっています。
一番上流部の生息地点がどうなるか、微妙なところです。
ダムの周辺にもかなりの公共事業が・・・ 思わず、日本ってお金もちなんだなぁって思ってしまうほどです。
ダムを全てNO!と言う気はないんです。でも、必要なら必要最低限の工事に留めるべきですよね。
ダムの完成は2年後のようです。今年は、昆虫の調査と記録をしっかりし、標本を残す予定で、私もお手伝いをさせてもらおうと思っています。