秋晴れの良い天気、久々の調査の手伝いに雲仙市へ出かけました。
あづま牧場から橘湾の眺めです。コスモスもちらほらと咲き始め、風が強くて早朝は寒いくらいでした。
カナクギノキが真っ赤な実をつけています。
冬になると赤い実をつける木は多いのですが、これほど鮮やかな色は初めてで、ほれぼれしました。
長崎の山は植林が多いのですが、あづま牧場の付近は土地が植林には向かなかったようで、天然林が残っていて散策に最高でした。
ダム工事中止の報道で賑わっていますが、『ダム湖畔の美しい自然』という言葉に、少し反論したくなりました。
ダム湖畔は全国各地にあり、決まってカエデの木やソメイヨシノが植えられて、自然に見せかけた大きな人工の庭に思えます。そこにしかない風景ではなくなってしまうと思うのです。天然林の美しさと種の多様性を実感すると、ダム湖畔が自然ではないなと感じるようになります。
同じ木なんですけど、少しそんなことを考えながら眺めてみると、また違った風景が見えるかもしれません。