ジャノメミシン米沢店

Yahoo!ブログから引っ越して来ました。

ブラザーD-9000W

2014-09-27 10:22:42 | brother
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自動糸通しが出来無いし糸調子もあまり良くないという事で修理依頼を頂きました。

ブラザーさんの刺繍ミシンで、ミッキーマウスの刺繍内蔵モデルとくまのプーさん内蔵モデルと、確か元々2機種別々だったのを両方内蔵したお得なモデルだったかも?

(内蔵してない刺繍も別売りのデータカードで刺繍は出来ます。)

糸通しの不具合は老眼でよく見えまえんでしたが(笑)

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糸通し器のピンが曲がってしまったことで出来なくなっていました。


部品を取り寄せて交換して直りました。
交換の仕方の説明書も付いているのは親切ですね。






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糸調節の不具合は、この時期のブラザーのミシンに多いソレノイド(電磁石)を使ったコンピューター制御が上手く行っていないって事も多く、部品供給が終わってますので、その場合だと修理不可能に成ってしまいますが、今回は下糸の調節で直ったようです。


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内釜の糸調節が随分緩んでいました。


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針板も傷だらけでしたが、このくらいならヤスリで磨いて上げればまだ大丈夫です。

ブラザー Tendy5000

2014-06-18 15:00:50 | brother
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ブラザーTendy5000 1989年製で当時208000円で売られていた文字縫いができるコンピューターミシンです。

ボタンホールセンサーの故障で、センサーレバーを上げても、上がっていることが認識できずに『青いレバー↑』とエラー表示されてミシンが動きません。
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このミシンのちょっと前のモデルは電子音声でしゃべるミシンで、古くなると同じ故障が起きて「青いレバーを上げて下さい。」としゃべり続けてうるさいことこの上ない。


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カバーを開けて、センサーの銅板の端子を抑えて接触させるとエラーが解除されて縫えるように成るのですが、まさか使うときにカバ外して手で抑えて使うわけに行きません。

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苦肉の策として、端子をハンダ付けしてしまえば良いのですが、そうするとボタンホールが縫えなくなってしまいます。

お客様に確認しますと「どうせ使わないからボタンホールが縫えなくなっても構わない。」って事でしたのでやらせて頂きました。

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ボタンホール以外はジグザグも裁ち目かがりも文字縫いも出来るように成りましたし、この方法で修理して何度かお客様に喜んで頂いて居ますが、何かなー・・・

修理の仕方として美しくない。

ちゃんとボタンホールも出来るように修理する方法を考えてみます。

ブラザー Socia

2014-04-23 19:18:49 | brother
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何だか調子が悪いから・・・と修理依頼を頂きました。

ここ10年で3回目かな?

「直して。」と言われればもちろん直しますが、「そろそろ買い替えもどうですか?」とお勧めしたところ買い替えて頂きましたので直さなくても良いのですが・・・

下取りさせて頂いたので、これは中古ミシンとして整備致します。

ミシンの修理で何が大変って、やっぱり不調な箇所を直すためにカバーを開けるのが大変です。

このミシンは後カバーを外した後に前カバーも外して2つに割らないと整備が出来ません。

調子が悪かったのは上糸調節器。


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糸調節ダイヤルを強くしても調子が出ない。
0点調節が狂っていました。
糸を掛けて押え金を下げて指先に掛かる糸の強さを感じながら調節します。

バラしたついでに中に溜まった埃も飛ばして、組み立てて綺麗に磨いて、次のオーナーさんが現れるのを待ちましょう。


コンパルDX

2014-01-23 09:18:37 | brother
昼休みに、サッポロ一番をすすっておりましたら、店の前に軽自動車が一台止まった。

久々のお客様。


逃しちゃなるまいと、上着を羽織って飛び出した。


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持ち込まれたのはbrotherコンパルDX、1976年製のミシンだ。
お客様は、私と同年代か5~6歳若いか?どちらにしても自分のミシンとして買ったには年代が合わない。


聞けばお母さんから引き継いだミシンだからどうしても直したいのだと。


どこかが焼き付いたのか、何かを噛み込んだのか、ミシンが固まって全く動かない。


天蓋やベルトカバーやあちこち外して見たけど、どこで固まっているのかが解らない。


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「ふむ・・・」と唸って考えこむと・・・
「あっ!」とお客様が声を上げた。
「なんとか自分で直せないかと分解した時にバネみたいな部品が落ちたんだけど、それ持ってくるの忘れた!」と・・・


でも、その部品は今のこの固まった状態とは関係なさそうだ。
100%直ると断言は出来ないけど、何とかやってみるとお預かりすることにした。


「お願いします。お母さんからもらったミシンだからどうしても直したい。ここに来る前に別のミシン屋に行ってみたけど、そこはミシンを見てもくれないで新しいのの買い替えばかり薦めてきたけど、私はどうしても直したいんです。」


そう言われたら美心屋としては直さないわけにはいかないだろう。


お預かりはしたものの、「はて?」である。


のびてすっかりぬるくなったサッポロ一番をすすりながら考えた。


上軸や下軸の焼き付きでは無さそうだし、釜に折れた針とか糸くずが噛み込んでるわけでも無さそうだけど・・・


考えながら、昼寝でもするかと横になろうかと思った時に「もしかして・・・」と思いついた。


上着を羽織って作業場に駆け込み、マイナスドライバーで針棒抱きネジをゆるめてみた。


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針棒は動かないけどはずみ車や釜は動く。


焼き付いていたのは針棒だった。


私は車を走らせてお客様宅に向かった。
直らないならしょうがないけど、直りそうだからついでに落ちた部品も付けてあげなくちゃ。


直りそうだから部品を取りに来たと告げると、お客様は満面の笑みを浮かべて喜んだ。


「うれしい!うれしい!」とぴょんぴょん跳ねまわって子供のように喜んでいる。


今どきこんな喜び方を出来る大人がいることが、私も何だか嬉しくなる。






がっちり焼きついた針棒を、とにかく緩めないことにはどうにも成らない。


潤滑油を吹き付けつつ、ここは力技でハンマーで叩いたりもしながら何とか針棒引き抜いて、焼き付きを磨いて組み立てなおし、他のところもきっちり整備しました。


いつもなら数日はお預かりしておくのですが、お客様の喜ぶ顔が見たくって。


その日の夕方に整備して綺麗に磨いたミシンをお届けした。


玄関先でまた飛び跳ねて喜んでもらえて、美心屋冥利につきると言うものだ。


ミシン屋としては新しいのを買ってもらいたいところだけど、美心屋としてはお客様の笑顔が一番の儲けか・・・


修理代はもちろん頂きましたけどね。

ブラザー SOREIL

2013-12-30 08:55:38 | brother
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下糸が上がってこない、スタートストップボタンも効かないってミシンの修理依頼を受けました。

下糸が上がらないのは釜タイミングの狂いで、スタートストップボタンは接点洗浄剤で直るかもしれない。

以前、これと同じミシンを修理した時には糸調節器の異常も有りましたが、これもそちらがおかしくなっていないか?

でも、それは釜タイミングとボタンを直してみないとわからない。

その旨、お客様に説明の上で修理お預かりしました。


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釜タイミングは釜ギアの止めねじ3本をゆるめて調整します。


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このタイミングでバッチリ。

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スタートストップボタンは前カバーを外して基板外して、洗浄剤と接点回復剤で正常に動作するように成りました。


この後、試し縫いを繰り返しましたが、糸調節器の異常は出ていなかったようです。