セシオ 8200

修理で持ち込まれたジャノメのセシオ８２００ですが、結局は修理しないで処分を依頼されました。
でも、直るのに捨てるのも勿体無いので修理しました。

電源を入れるとシステムリセットの為にあちこち動くのですが、ギギギ～と異音がしたり、ステッピングモーターエラーで止まってしまいます。

このモデルでは良く有ることです。

刺しゅう枠を動かすキャリッジが油切れや固まることで動かなく成るのですが、カバーを開けて注油すれば直ります。





直るのですがキャリッジが動かないと矢印の所のビスが外せなくて困ります。




キャリッジが動かないときは矢印の丸いカバーを外すと、細いマイナスドライバーを使って手動で動かすことが出来ます。

右が前後で左が左右だったかな？

・・・ですが今回は固着が酷くて左右に動かせず、ちょっと無理くりビスを外すことに成りましたな。




どうにか外して注油しましたが、これはキャリッジだけじゃなく、本体内部のステッピングモーター部分も固まっていたようです。




注油して油が馴染んだら異音がすることも無く、起動時の音は新品のミシンと同じに成りました。





このモデルは液晶のタッチパネルがNGで使えなくなることも多いです。
タッチ位置調整も効かなくなるともう修理不可能なのです。

これもタッチの感度は悪くなっていましたけど、本来なら指で触って操作できるのですが、指だと感知しないことも有りますけど、ボールペンのキャップとかタッチペンで操作すれば正常に反応します。

二十数年前発売で、当時２７６０００円したミシンです。

年式が古いので中古で販売するのも気が引けますが、勿体ないし・・・







本体に入ってたPARBOと売れ残りの刺しゅうカード付けて、激安ミシンで新しいオーナーさんを探します。

ジャガーミシン モデルCS-335

動かなくなったということで修理依頼を頂きました。

症状からして油切れですな。






バラして内部に注油すれば直ります。
このミシンは親切なことに釜の裏側もカバーが付いてて、それを外せば釜ギアにも注油できます。

これで動くように成りましたが気になるところが何箇所か有りました。

上糸調節器の皿がずれてて調節が効かなく成っていましたが、それは簡単に直りました。




下糸巻き器のストッパーの止め部がひび割れて固定できなくなってました。




ちょっとつついたら完璧に割れました。




普通の接着剤ではくっ付きませんがプラリペアで溶着しました。

これで完璧。
修理完了です。

それにしてもこのミシン・・・




付属のケースがやたら立派でおしゃれです。




ケースだけ欲しいような気にも成りますが・・・

ミシンは正直言ってあんまりいい作りでは有りません。

ケースよりミシンに金かけて作って欲しいな～

ジャノメ職業用足踏みミシンTA-J766TL

「もう使わないので、足踏みミシンとロックミシンを引き取って欲しい。」と言う依頼が有りました。

電話では昔の家庭用の足ふみミシンかと思ったのですが、こちらのミシンでした。






ピカピカの新品のようなジャノメの職業用足ふみミシン766TLでした。

お客様は全然使ってなかったとおっしゃっております。

そうおっしゃってても結構使い込まれてる事が多いのですが、これは本当に使われて無かったようです。






糸巻きやボディーに油染みも無し。
ストップモーション大ネジのメッキもピッカピカ。







小物入れの付属品も買った時のままで、お客様が居れた小物とかも入れた形跡が有りません。

脚にも傷や錆は一切なく埃も被ってない。

これは最上級の中古ミシンですな～ヽ(^o^)丿



ロックミシンは・・・




ジャノメのロックミシンですがこれはかなり古いモデルです。

作ってたのはジャノメじゃなくて美馬ミシンという現在はペガサスミシンという工業用ミシン専門の会社です。

これは縫えるし、ロックミシンの名器では有りますが、流石に再販は出来ないな～