テレビショッピングで人気の、ジャノメのハローキティーミシンRibbonです。
これはネットショッピングやオークションで良く見るソーデライトと全く同じミシンにキティーちゃんの柄をプリントしたモデルです。
ジーパンを縫ったら縫えなくなったという事で、修理の依頼を受けました。
針板を外して確認するまでも無く、ジーパンの生地の厚みの負荷に負けて針と釜のタイミングが狂ってしまったのが故障の原因です。
開けて見れば、信じられない程華奢な作りのミシンですが、ミシンの構造はこれ見るとすごく解りやすいです。
他のまともなミシンならもっといろんなパーツも入ってますし、一つ一つの部品がもっと太くて丈夫に作られていますから、ここまで基本構造は見えませんし、こんなにスカスカなミシンも有りません。
人間に例えるなら、生まれた時から重度の骨粗しょう症に罹っている様なミシンです。
モーターも大きさの割にはハイパワーなのでしょうが、子供の頃作ったプラモデルのモーターとほぼ同サイズです。
お客様がどうしてもとおっしゃるなら修理できますが、修理してもまたすぐに同じ故障は起きます。
修理代を掛ける価値が無いミシンであることをご説明して、お客様も納得してくださいました。
私もジャノメの看板を背負って仕事しております。
正直申し上げて、こんなミシンの生産は一日も早くやめてほしいと思っています。