ジャノメミシン米沢店

Yahoo!ブログから引っ越して来ました。

SINGER Mon Ami

2014-03-28 09:35:46 | その他ミシン
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火曜日に、私が仕事で出ている間に、春休み中の息子がお客様から預かって置いてくれました。
 
はずみ車が回らないとメモしてありましたが、動かしてみるとはずみ車は回ってます。
 
ベルトが延びて緩くなったのか?とも思いましたが、よく見ると外釜が回っていません。
 
下カバーを外して確認しましたら、
 
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やっぱり釜ギアがバックリと割れていました。
リッカーマイティーやジャノメの一部古い機種によく見られる経年劣化のギヤ割れです。
 
この機種のギヤ割れは初めて見ました。
 
と、言っても、ミシン屋に成って十数年でこの機種を見たのは3回めですがね。
 
残念ながら部品も手にはいらないので、修理は不可能でした。
せっかくお持ちいただいたのにお客様には大変申し訳なく、遠方のお客様でしたのでついでも有ったのでお届けして、お詫びしてそのままお返しいたしました。

省エネ湯名人CL

2014-03-26 07:53:01 | JANOME
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先月中頃、「お風呂が温まらね~。」と一人暮らしのばあちゃんからSOSが・・・

ここは屋外取り付けの省エネタイプの湯名人のお客様。

http://www.janome.co.jp/chokuei/home/images/ene_cl_big.jpg

見れば『55-36』と『99-何だっけ?』ってエラーが出て湯名人が止まってる。
外に出て雪の山を乗り越えて、電源のブレーカーを落としてリセット・・・

中に戻って再度電源を入れ直しますが、動く気配が無い。

暫らくしたらまた『55-36』で止まっちゃう。

外に出たり戻ったりを何度か繰り返しましたが動かない。

修理するにも雪の山が邪魔で修理できない・・・

そもそも何で壊れたか?

ばあちゃんの話を聞いたら「電気代がもったいないから止めていた・・・」って

「それじゃ!」

止めてたから2月の寒さで本体の中が凍ってしまったのだ。

以前にも「汚れが取れない・・・」ってこのばあちゃんから電話があったけど、ろ過材の汚れが原因か?色々考えたけど解らなくて、よくよく話を聞いてみると「風呂に入る時だけ電源入れて普段は切ってる。」って・・・それじゃ循環しないから汚れが取れないのも当たり前。

「止めたらダメだよ。」って何度か教えたんだけど、ご高齢の方だから忘れちゃうんだよね。

大分暖かくなったので、そろそろ凍結も溶けたか?と行ってみました。

ブレーカーを落として再起動したら「ウィーンウイーン」とバルブが動く音がして、「ゴボゴボチョロチョロ~」と排水が流れる音がしました。

風呂場に戻って運転したら水が動くのが見えて、動き出しました。
動いたけど、水流が弱い気がしたので湯名人の吸排水口開けてみたらかなり汚れが溜まってました。

綺麗に掃除したら水流も強くなって、これで大丈夫だな。

「凍っただけで、本当に壊れたんじゃなくて良かったな~。」って言ったら、「ハイ、私お風呂大好きだからよ~。」って。

若い時は何ともなく普通にやってた事がお歳召されると、出来なくなること、解らなくなることが増えてくる。

湯名人は毎日使うものだから、吸込口のフィルターを毎日洗うくらいのメンテナンスはお客様自らやってもらう必要がある。
ろ過材交換とか、CLパック交換のランプが点いた時には連絡下さいって言っても忘れちゃう。

便利なものだけど、一人暮らしの高齢の方に使ってもらうのはだんだん難しく成っちゃうんだよなー






ジャノメ 8188

2014-03-10 09:42:47 | JANOME
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電源が入らなくなったと修理依頼を頂きました。

厚物縫いで過負荷が掛かってヒューズが切れたか?

そう思ってバラしてみまして。


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このミシンは代理店向けのミシンですが、直営で売ってたリーリオ5000型と同じミシン・・・

と思いましたがサービスマニュアル見ますと基板の位置とか微妙に違います。

リーリオなら背面カバーを外してヒューズ交換ですが、これは前カバー裏の基板にヒューズが付いてます。

基板外して目で確認しましたが、ヒューズが切れてる気配がない・・・

なんで?


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テスターも使って確認しましたがヒューズは切れてない。

原因が特定できないまま組み立てなおしましたら電源が入る?

なんで?

と、思ってたらまた電源が落ちました。

これは本社送りかな?とも思いましたが分かりました。


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電源プラグの断線でした・・・

コンセントの抜き差しは必ずプラグを持ってやりましょうね。


リッカーマイティー A303

2014-03-02 16:45:10 | その他ミシン
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これも古いミシンです。

20年ぐらい使ってなかったけど、また使いたくなったからと修理依頼です。

昨年11月に別のお客様から同じミシンの修理を承って、釜ギアの割れを見逃してたので今回はきっちりと確認しました。

割れてなかったし固まってて回りませんでしたが、モーターも生きている様なので修理可能です。


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20年ほったらかしのミシンですから、あちこち油が固まったり動かないところが多々あります。

潤滑剤かけて染み込ませて少しずつ動かしながら緩めていきます。

青い矢印の所が返し縫いの切り替えの装置ですが、ここが中々緩みません。

ある程度動くようになったら他の部分はミシンを空回ししておけば油が馴染みますが、ここは手で回しながら洗浄剤掛けたりしながら徐々に緩めていきます。

赤矢印のところは送り歯の上げ下げに使う装置ですが、溶接してあるかのようにがっちり張り付いていました。

ここは機能しなくてもお客様は困らないと思うのですが、そのままに出来ませんので、ハンマーで叩いたりしながら分解して外しました。

これで完璧です。

手間のかかるミシンの修理はやってて楽しいです。


リッカーマイティー 80

2014-03-01 17:59:09 | その他ミシン
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ここのところ、古いミシンの修理依頼が続いております。
 
これはリッカーマイティー80。1980年のミシンです。
 
あ、80年だから80なのか・・・
 
当時163000円したミシンです。
 
拝見した時は長年使っていなかったのでしょうか?
がっちり固まって全然動きませんでした。
 
注油して油が馴染むにつれて徐々に動くように成って来ましたが、どこかに引っかかるのか?針が不思議な動きをします。
 
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調べると糸通し器をガイドする部品が緩んで針の動きに干渉しているようでした。
 
位置を合わせてネジを締め直し、油が馴染んで動きがスムーズに成ったのでこれで修理完了か?と思いましたが試し縫いをすると何かカタカタと変な音がします。
 
原因を探すこと十数分。
 
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上軸から天秤につながるクランク部品のネジが緩んでいました。
 
長年修理やってますが、ここのネジが緩んでいたというのは初めてでした。
 
 
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下糸巻き器の軸がプラスチック製で折れていました。
「手で巻いてるから、ここは直らなくても良い。」とお客様に言われたのですが、請け負った仕事ですから出来るだけ完璧に修理したいですから。
 
接着剤で付けてもまたすぐ折れますから、細いドリルで軸に穴を開けてビス止めにしました。
 
ど真ん中に収めたかったのですが若干ずれてしまいました。
 
でも、これで下糸ちゃんと巻けるように成りましたから。
 
手でボビンに下糸巻くよりずっと早く綺麗に巻けます。