今の家庭用ミシンだと本体の中に入ってて見えませんが、〇で囲んだところがミシンの上糸調節器。
⇒矢印の所が糸取バネ・・・通称ピンピンバネと言います。
昨日ミシン修理に伺ったおばあちゃんのミシンは、昔の足踏みミシンで、この糸調節器が取れちゃったって修理依頼でした。(※写真はおばあちゃんのミシンじゃ有りません。)
糸調節器自体はビス一本で取り付けられていますから、ビスが緩めば取れちゃいます。
それを取り付けるのは簡単な事ですが、糸取バネが壊れていました。
糸取バネも機種によって色々、同じのが有って交換できれば良いのですが、無いときはコイルの先を伸ばして、ペンチを使って同じような形に作ってあげても対処出来ます。
前に修理してくれたってミシン屋もその方法で対処していた様ですが、形の作り方が間違っている。
それで、正しく機能するように整形しなおして修理しました。
直ったミシンで試縫いをするおばあちゃんがとっても嬉しそうで、直した私も嬉しく成りました。
おばあちゃんは85歳だそうですが、ミシンを踏む後姿が、何だか○HKの連ドラの女学生の様に見えました。
おばあちゃんがお礼にと下さった作品。
おばあちゃんの生き生きとした、はちきれんばかりの笑顔と、ネット検索して私の店を探してくれて息子さんの笑顔、電話をくださった奥様の笑顔。
素敵な家族だなーと思いながら、次のお客さんに向かいましたが・・・
この仕事してて良かったなーと思い、私に技術が有って良かったなーと思った昨日の仕事で有りました。