ジャノメミシン米沢店

Yahoo!ブログから引っ越して来ました。

おばあちゃんのミシン

2011-09-10 09:31:27 | 日記

今の家庭用ミシンだと本体の中に入ってて見えませんが、〇で囲んだところがミシンの上糸調節器。
 
⇒矢印の所が糸取バネ・・・通称ピンピンバネと言います。
 
 
昨日ミシン修理に伺ったおばあちゃんのミシンは、昔の足踏みミシンで、この糸調節器が取れちゃったって修理依頼でした。(※写真はおばあちゃんのミシンじゃ有りません。)
 
糸調節器自体はビス一本で取り付けられていますから、ビスが緩めば取れちゃいます。
 
それを取り付けるのは簡単な事ですが、糸取バネが壊れていました。
 

 
糸取バネも機種によって色々、同じのが有って交換できれば良いのですが、無いときはコイルの先を伸ばして、ペンチを使って同じような形に作ってあげても対処出来ます。
 
前に修理してくれたってミシン屋もその方法で対処していた様ですが、形の作り方が間違っている。
 
それで、正しく機能するように整形しなおして修理しました。
 
 
直ったミシンで試縫いをするおばあちゃんがとっても嬉しそうで、直した私も嬉しく成りました。
 
おばあちゃんは85歳だそうですが、ミシンを踏む後姿が、何だか○HKの連ドラの女学生の様に見えました。
 
おばあちゃんがお礼にと下さった作品。
 

 
 
おばあちゃんの生き生きとした、はちきれんばかりの笑顔と、ネット検索して私の店を探してくれて息子さんの笑顔、電話をくださった奥様の笑顔。
 
素敵な家族だなーと思いながら、次のお客さんに向かいましたが・・・
 
 
この仕事してて良かったなーと思い、私に技術が有って良かったなーと思った昨日の仕事で有りました。
 
 
 
 
 

ブラザーSincere

2011-09-03 09:23:28 | brother
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ブラザーのSincereの修理を承りました。


点検しますと、上糸が一部外れた状態で何度も無理に動かした事が原因で針と下の釜のタイミングが狂ってしまい、釜の剣先が上糸をすくわなく成って縫えなく成っていたようです。


点検しますと、上糸が一部外れた状態で何度も無理に動かした事が原因で針と下の釜のタイミングが狂ってしまい、釜の剣先が上糸をすくわなく成って縫えなく成っていたようです。

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外装の取り外しは裏面のビス5本を抜いて簡単に外せます。

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簡単に外せると言っても素人がやっちゃいけません。

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針棒の高さが変わって狂っちゃったのか?下釜の軸が狂ったのか?

判断の難しい所ですが、今回は両方狂っていました。

左の写真のビスを緩め、ほんの少し針棒を下げ、右の写真の釜軸のビスを2本緩めて、釜をほんの少し進めてタイミングを合わせました。


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これで問題なく縫えるように成りました。


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上の天秤軸に糸がガッチリ絡み付いていましたので、少しずつ逆回ししながら全部綺麗に取り除きました。



これでばっちり蘇りましたが、無理な使い方をすればまたタイミングが狂ってしまいます。

ミシンの異常を感じた時は、面倒でも一度上も下も糸を完全に外して糸の掛け直しをいたしましょう。



無理に動かすと故障が大きく成っちゃいますよ。