私は,同業者でも他の分野の専門家でも,同年代の人の書いたものや作品や研究には興味を惹かれる.
本書の筆者,海上知明(うなかみ ともあき)氏は,私と同じ1960年生まれである.専門分野は異なるが,偶然にも私と同様に,企業に勤務しながら(日常の仕事とは別のテーマで),大学院で博士の学位を取得している.
知り合いの環境関連分野の研究者から,「昔自分が講師をしていた公開講座をうけていた人が,その後学位をとって,博士論文を単行本としてまとめた本」として,本書を紹介された.
博士論文の題目は「環境思想の体系と史的分析 : 多様化するエコロジー思想」である.本書は,280ページ以上あるが,「あとがき」によれば,元の博士論文を 1/3 程度に縮小したという....とすると,元の論文のページ数は?
本書は,環境問題を,経済史,思想史の視点から,分類し体系的にまとめたものである.どんな分野でも,一見,技術の問題と思われる分野でも,思想や歴史的な背景を知ることは非常に重要である.それは,機械や情報通信の分野でも同様だと思う.
環境問題について,技術や目先のことだけでなく,その背景の思想や歴史についても興味のある方にオススメの一冊.日本には,この手の分野の総説的な本は少ないらしいので,貴重な一冊と言えよう.
本書の筆者,海上知明(うなかみ ともあき)氏は,私と同じ1960年生まれである.専門分野は異なるが,偶然にも私と同様に,企業に勤務しながら(日常の仕事とは別のテーマで),大学院で博士の学位を取得している.
知り合いの環境関連分野の研究者から,「昔自分が講師をしていた公開講座をうけていた人が,その後学位をとって,博士論文を単行本としてまとめた本」として,本書を紹介された.
博士論文の題目は「環境思想の体系と史的分析 : 多様化するエコロジー思想」である.本書は,280ページ以上あるが,「あとがき」によれば,元の博士論文を 1/3 程度に縮小したという....とすると,元の論文のページ数は?
本書は,環境問題を,経済史,思想史の視点から,分類し体系的にまとめたものである.どんな分野でも,一見,技術の問題と思われる分野でも,思想や歴史的な背景を知ることは非常に重要である.それは,機械や情報通信の分野でも同様だと思う.
環境問題について,技術や目先のことだけでなく,その背景の思想や歴史についても興味のある方にオススメの一冊.日本には,この手の分野の総説的な本は少ないらしいので,貴重な一冊と言えよう.
環境思想 歴史と体系海上知明NTT出版このアイテムの詳細を見る |