先週の 東洋経済 の 2005 9/17 号(pp.102-106) に,「小児救急が危ない!!」という特集記事があった.
日本は,地方の医療,特に,救急医療に問題があると聞いていたが,小児救急はとても「先進国」とは言えない状態である.
なんと全国の4割の地域が,小児科については,24時間対応の体制になっていないという.
今回の特集の冒頭は,2002年に岩手県一関で起きた「佐藤頼(らい)ちゃん事件」(生後8ヶ月の頼ちゃんが,インフルエンザで高熱がでていたが,小児救急の体制が不十分だったために,脱水症状で亡くなった事件.)について綴られている.
米国なら,適切な診察や指示をださなかった医療関係者が,すぐに訴えられて負けているような話しだ.
「シンポジウム小児医療を考える」の記録のページ には,この事件の頼ちゃんのお母さんや,他の小児医療事件のご遺族の声がある.
是非,「これが自分の家族だったら」と考えながら読んでほしい.
この頼ちゃん事件が,一つの契機となって,厚生労働省もやっと,輪番制,拠点病院の態勢整備などに力を入れ始めたという.
遠隔医療システム の導入や研究も少しづつ進んでいるが,まだまだこれからの状態だ.
医療環境の整備,特に,救急医療や小児医療の整備こそが,全国レベルで態勢整え,いかにして都市と地方の格差をなくすべきかという,地方における最も重要な命題の一つだと思う.
病院の救急態勢整備にも,遠隔医療システムにも,救急に対応できる小児科医の育成にも,とにかくお金がかかることははっきりしている.
地方交付税はの予算は,土木や建築工事にではなく,このような分野にこそ重点的に計上すべきだ.
このような問題こそ,地元の国会議員のイニシアチブが必要なのではないだろうか?
また,誤解を恐れずいえば,老人福祉よりも,小児医療の充実の方が明らかに重要である.子供たちが,元気に成長できなかれば,我々に将来はないことだけは確かだ.
追記:
子育て支援サイトの e-mama に「小児救急が危ない!?」という特集記事があります. 参考になります.
日本は,地方の医療,特に,救急医療に問題があると聞いていたが,小児救急はとても「先進国」とは言えない状態である.
なんと全国の4割の地域が,小児科については,24時間対応の体制になっていないという.
今回の特集の冒頭は,2002年に岩手県一関で起きた「佐藤頼(らい)ちゃん事件」(生後8ヶ月の頼ちゃんが,インフルエンザで高熱がでていたが,小児救急の体制が不十分だったために,脱水症状で亡くなった事件.)について綴られている.
米国なら,適切な診察や指示をださなかった医療関係者が,すぐに訴えられて負けているような話しだ.
「シンポジウム小児医療を考える」の記録のページ には,この事件の頼ちゃんのお母さんや,他の小児医療事件のご遺族の声がある.
是非,「これが自分の家族だったら」と考えながら読んでほしい.
この頼ちゃん事件が,一つの契機となって,厚生労働省もやっと,輪番制,拠点病院の態勢整備などに力を入れ始めたという.
遠隔医療システム の導入や研究も少しづつ進んでいるが,まだまだこれからの状態だ.
医療環境の整備,特に,救急医療や小児医療の整備こそが,全国レベルで態勢整え,いかにして都市と地方の格差をなくすべきかという,地方における最も重要な命題の一つだと思う.
病院の救急態勢整備にも,遠隔医療システムにも,救急に対応できる小児科医の育成にも,とにかくお金がかかることははっきりしている.
地方交付税はの予算は,土木や建築工事にではなく,このような分野にこそ重点的に計上すべきだ.
このような問題こそ,地元の国会議員のイニシアチブが必要なのではないだろうか?
また,誤解を恐れずいえば,老人福祉よりも,小児医療の充実の方が明らかに重要である.子供たちが,元気に成長できなかれば,我々に将来はないことだけは確かだ.
追記:
子育て支援サイトの e-mama に「小児救急が危ない!?」という特集記事があります. 参考になります.