眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

クラウンのデザインは、トヨタマジックか?

2019-04-29 | 
現行クラウンのデザインについては、前にも書きましたが、
やはり、見れば見るほどおかしい。
でも、相当売れているのも確かです。

確かに、トヨタの顧客戦略はすばらしいのでしょう。

もともと保守的な車ですから、時代ごとの冒険しないデザインで、コンスタントに売れていました。
それを、12代目のゼロクラウンで一変させたのです。

購買層を若返らせるのが狙いだそうで、確かに今までのクラウンにないデザインでした。
そのデザインは、キープコンセプトとなり3代続きました。
14代目のデザインは、究極とも言えました。

デザインとして良くまとまっていて、ちょっと気になりました。
しかし、残念ながら好みではなかった。
昔の日産のちょい悪オヤジの雰囲気を持つデザインでした。
いわゆるショートデッキの「ビラードハードトップ」=日本的デザインの完成形ではなかったかと思います。

それに対して、新型クラウンは「6ライト」に大きく変化させました。
アウディ、BMW、そしてVWのフラッグシップ車で取り入れられているデザインです。
つまり、何のことはない、元のクラウンのコンセプトである保守的なデザインに戻ったということになります。

デザインに反して、ゼロクラウンから始まった派手なフロントマスクと、運転性能を前面に押し出しました。
先代のクラウンのデザインであったならば、ぴったりのコンセプトでした。
しかし、このデザインではちぐはぐ感が強いのです。

個人的には、レクサスESあるいはカムリとデザインを交換させてくれれば、
両車ともすごく魅力的だったのに、と残念でなりません。
居住空間を重視した6ライトは、FFにぴったりですし、
ESのアグレッシブなデザインは、運転性能の向上とマッチします。

6ライトのボディは、FFカムリとすれば、さらに居住性を高くできます。
つまり、それぞれの車種のコンセプトにふさわしい構成となったのです。
僕にとっては、どちらかが購入候補になっていたことでしょう。

まあ、何を言っても両者ともよく売れているのですから、トヨタは顧客をよく知っているというしかありませんけどね。

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