Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

Nieuport Type XI 1914 No.5

2024-10-15 | PEANUT SCALE MODELS



7気筒シリンダーをクランクケースに取り付ける最良の方法は?となると難しいところですが、衝撃ではずれる心配が無いのはこちらでしょうか。ノーズソケットがここに収まりますから内側はスムーズにしておく必要があります。




一度カウルの中に押し込んでみます。
中心位置に接着する時は何度も確認しないと後になって後悔します。





瞬間でバッサリ行くのもよろしいのでしょうがそんな勇気はございません。
薄めたボンドで微調整しながら「ここだっ!」って決めてから最終的に極薄の瞬間を流します。

もう思い残すことはない?




この機体はショート・ノーズですからバラスト必須
ですからまだまだ色々な事が出来そうなんですが
これ以上するのも・・・ね

最後にちょっとソケットの部分が寂しいので・・・




ボルトの頭を追加してみました。




晴れてシリンダーとカウルの接着完了です。




残骸を集めた箱の中からサイズ的に使えそうなパイロットを見つけます。
そして体形を変えるために紙粘土を追加しました。




体形だけじゃなく後頭部も一部整形したら
今度はどんな色を塗るか悩みます・・・




が、派手な飛行服ですと撃ち落される危険性もありますからここは地味にしました。




簡単そうに見えるマストですがこちらも位置決めには神経使います。




胴体下にも取り付けます。




車軸は先端部分だけピアノ線、それ以外は葦のストロー。
中に差し込む予定が肉厚薄すぎて割れてしまう
ここはちょっと別な方法で糸巻いて補強・・・




一応手抜きしないで計器盤も作ります。




彼はここに無事「お座り」することが出来るのか?




不要な所、見えない所は全部カット!
そして肉抜きしてダイエット!




それでも確実に重量は増えて行きます。




テールヘビーの元凶?
こんなテールスキッドより小さなタイヤの方が軽いと思う・・・
バルサじゃ無理なのでイタリア製のプラスティック丸棒を削ってみました。




胴体の裏側はこんな感じになりました。

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




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Nieuport Type XI 1914 No.4

2024-10-09 | PEANUT SCALE MODELS




面倒な割に出来上がった時の満足感があまりない小物の製作を始めます・・・
エンジンに手をつける前に足回りを。
機体重量が軽く仕上げれば足回りにスプリング効果は不要だと思います。
今回は何も細工してませんがノーズが短いのでそのあたりがちょっと心配、ワイヤーホィールが潰れませんように。




胴体と「イモ付け」では衝撃で外れそうなので保険で0.3mmの洋白線を差し込んでおきます。




主翼の張り線を固定するポストですがバルサじゃ太過ぎ、竹ひごは使えないこともないけどそれでも太い・・・
ならばピアノ線となりますがそこまで強度も必要無いし重過ぎますからカーボンのロッドを使いました、しかし問題はV字に曲げられないこと!

そこでIMプロダクツ製ノイズレスパイプをライターで熱し細くしたものに差し込んで角度が決まったら瞬間を流します。実機の様に張り線で主翼を支える訳じゃなし、いわゆる「飾り」ですからこれで済ますことにします。




そして最後にエンジンシリンダーの製作です。
蛇腹ストローの黒色を100本近く買ったのに必要な時に行方不明。
台所に残っていたカラフルな蛇腹を使います、どうせ色塗るんですが・・・

中に差し込んでいるバルサは0.5mmのシートをパイプ状にしたものでコレを合体させて使います、プラのストローだけですと接着面が少ないため衝撃でポロッと外れることあります。
シリンダーの上部はツライチに削り、下部は2mm程残しておいてその部分をクランクケース部分に差し込みます。
因みに長さが不揃いなのは見える所だけ作っているから・・・





7気筒バランス良くカウルに収まりますように・・・



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Nieuport Type XI 1914 No.3

2024-10-05 | PEANUT SCALE MODELS

贅沢なリブの数・・・ちょっと心配になって測ってみます。
こんなもんでしょうか。




胴体はカウルを除いて特に難しいところはありません。強いて言えばカウルのサイズを正確に決めておかないと角胴とのつなぎ目で問題が起きるくらいです。カウルと角胴の接着は一番最後にします。理由はシリンダーの製作やノーズソケットの加工をするには邪魔なものが付いていな方が壊す確率も少なく作業が楽に進みます、ですから現在は仮付けとなっています。




カウルに収まる7気筒エンジンの細かなパーツは除いてとりあえずはこんな感じ・・・




主翼と胴体の接続はピンの差し込み方式にしました。メインの太い方は葦のストローの中にフカフカのバルサ材を差し込んで瞬間を流し補強したものを主翼側に接着します。胴体側にはプラスチックのストロー、昔小さなガラス瓶のアンプルに入った薬なんか飲む時に使った2.5mm径位の細いストローです。上反角を調整しながら角度が決まったらストローを挟んだバルサシートの隙間に瞬間を流します。大量に流し込んでピンまで抜けなくなると大変ですから最初は少量にします。仮固定出来たら一旦主翼を抜いてからドバッと流します。
後ろの細い方は1mmのカーボンロッドで迎え角の位置決め用ですから左右の翼でズレないよう慎重に、時には意識的にずらすこともありますが。




上反角と迎え角の設定は飛行に関して言えば重要な決めごとになります。それが決まった時に主翼と胴体の間に「醜い隙間」が出来てしまうことはスケール機にとって致命的・・・ そっちのほうが大事とは言いませんが。




このあたりの隙間調整は剃刀で削ったり薄いバルサを挟んだりいつも時間をかけて調整します。胴体側の上面プランクもこの作業をしやすくするため後回しになっています。
胴体の四辺がカウルの外周とピッタリと合いますように・・・




主翼と胴体の合体加工が済んだら残しておいた胴体上面のプランクをします。
そしてカウルのRと段差が出来ないようにサンディングします。

この作業はカウルと胴体を接着してから一気に削ったほうが綺麗に収まると思いますがシリンダーとノーズソケットの加工はカウル単体でしたかったので接着を後回しにしました。





プランク部分とカウルにはバルサの表面を整形するためにこんなパテを薄めて塗ってみました、引き出しに入っていた未使用品です。

果たしてその成果は・・・

まろやか!

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Nieuport Type XI 1914 No.2

2024-09-29 | PEANUT SCALE MODELS




尾翼のラミネートパーツは今のところ問題なく完成したのでここで一息!
したいところですが、1週間も放置しておくと「ところで今何作ってたっけ?」となってしまう今日この頃、机上の目に付く所に図面を置いておかないと危険です。

最後のラミネートパーツが主翼の翼端に残っているのでこちらも一緒に仕上げてしまうことに、それが済めば残るは胴体だけ。最近作っていない7気筒のロータリーエンジンがちょっと手間ですが何とかなりそう・・・

図面では「絵に描いた餅」的なイラストでそれらしく描いてありますがシリンダーとプロペラ周りはゴムの取り扱い、スラスト角の調整、その他色々面倒なことがあります。大きなカウルのついた多気筒エンジンの場合にはスラスト角を付けた時にカウルに接触しないようにする工夫、ゴムの取り回しを良くするために如何にノーズソケットの径を大きくするか、これはスラスト角の調整にもかかわってきます。このあたりで手を抜くと必ず後から後悔することになります。

図面を信用してサクサク作っていくとたまにリブの間隔なんか違ってたりする時がありますから方眼スケールでチェックしておきましょう。





主翼は細いスパーが2本、片側4本の張り線がサポートするのでそんなに頑丈にする必要は無いのかも。





翼端を除いて完成、胴体との取り付け方法は思案中です。





リブ間隔が狭いので後縁にガセット追加する必要は無さそう・・・





最後のラミネートパーツを翼端に接着します。





前縁との接続部分は強度不足と曲面がかなりきついので補強のバルサシートを入れます。
翼端が接触して一番壊す確率が高いのもこの部分です。





後縁接続部にもガセットを保険で追加しました。





ウム・・・これで今回作ったラミネートパーツはすべて使いました、そして翼関係はすべて完成です。

胴体は少し休憩してからにしますか、忘れない程度に・・・

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Nieuport Type XI 1914 No.1

2024-09-23 | PEANUT SCALE MODELS

ひ弱そうな薄いバルサシートを見つけると何故か「コレ、ラミネートに使えそうじゃね?」とか思ってしまう・・・ 間違いない!

ろくにどんな機体なのかも確認しないでとにかく曲線部分のコピーをしてボール紙に貼りつけ紙テープを用意して準備万端。これでこの「バルサ」が使い物にならなかったらどーするの・・・とか考えません、今はね。





水に濡らして引っ張ってみます。ここで簡単に切れなかったら次に昔は大量にあった35mmのフィルムケースに巻いてみます。それでも簡単に折れたりちぎれたりしなかったら先ずは合格とします。





薄くてもソコソコ頑丈なバルサでしたら水性ボンド系の接着剤を使いますが、軽くてフワフワ系のバルサは3枚のラミネートでも必要な強度が期待できない時は極薄の瞬間を使います。試しに両方で作ってみて乾燥後に強度をチェックしたりします。





今回は水性ボンドを使いましたが部分的に弱そうな箇所だけ瞬間を染み込ませました。





ラミネートしたパーツが出来上がっても一息つかないで実際に組み立ててみます。ここで外周に弱さを感じたらもう一度作り直し・・・





どうにか使えそうな予感!
でも紙貼りのテンションは程々にしないと危険な強度ではあります。





尾翼が出来上がった所で初めてゆっくり機体を見ます(えっ、今頃?)
おなじみのニューポールですね・・・ロジェさんからこの図面と一緒に送られ来たのは小さな三面図に実機のモノクロ写真1枚だけ。





そもそもニューポール11と言えば一葉半の「あの機体」が最初に思い浮かぶのですが。年代も同じ頃でわざわざ「1914」と念押ししている理由はそこにあるのかな?と考えます。有名な11の方は1916年1月の運用開始となっていますからそれより少しだけ早くこの機体は生まれたのでしょう。戦闘機として生まれなかったこの機体がどれほど生産されたのかも不明ですが実機写真は残っていますから同じXI(11)でも生い立ちはまるで違っていたのでしょう。
色々な書籍やネット上でもこの機体に関してはそれほど多くの情報を見つけることは出来ません。
それは良いことなのか?それとも先に進むのに苦労するのか・・・は考えようです。空想の部分をあたかも実在するように見せるのも腕の内と割り切って進めます。





折角ならこちらの「11」の方が良かったなんて今頃になって言わないでね。

えっ、ミューガル?
「マーキングの周りに金色の縁取りが入ってた」とか情報聞いたら当然手は止まります!
写真見ても明らかな形跡が確認出来なかったら知らなかったことにしよう・・・なんて思案中です。

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"THE GEE BEDE 4" Bill Hannan

2024-09-17 | PEANUT SCALE MODELS




我が家のクローゼットの中はピーナッツの完成機、最初の一歩が踏み出せない多くのキット、日頃使わない道具などが増え続け満室状態が続いています。三畳程度の細長い部屋ですが一番奥まで入って行くのも大変で足の置き場を考えながらアクロバティックな体形を維持しながら踏み込まないといけません。
しかしどうしても必要な物(今回はは丸い紙管に詰め込んである機体図面)がそこにあることが分かると決死の覚悟で潜入することになります。先ずは道を切り開いて足の置き場を確保しながら先に進みます。しかしこの作業がいつも長引くのはその途中で何かを見つけてしまい余計な時間を浪費して先に進むことをすっかり忘れそこから戻ってしまう悪癖です。いつもそんな状態ですから今回は少しだけ整理することにしました、この一年で一番暑い時期にエアコンの効かない秘境へ!

しかし行動途中、そこに積まれた懐かしい箱を発見!
(いつもの脱線・・・) 





自室に持って来て玉手箱を開くと・・・




自由なデザインで競う庄内のワンデザイン・コンテストにカリフォルニアからビル・ハンナンさんが送ってくれた機体、その名も"THE GEE BEDE 4"です。





航空便で郵送されてきた日時はスタンプが消えかかっているため読めません。庄内のコンテストが行われた年を調べれば解るのですがまだパソコンを使っていない手書きの時代でデータとして残ってはいないはず、探すには当時の古い「ピーテク」を調べないといけません。
郵送シールの年号には1989とか1990の年号が確認できますからおそらくそれから数年の間でしょう。1990年としても日本に住み着いて34年間生き長らえて来た機体、白い紙の部分は確かに焼けてはいますが、その作りは今でもガッシリしています。





私はヨーロッパやアメリカで開催された多くのコンテストに機体を送ってきましたが、その郵送競技のルーツとなる機体です。郵送競技においては機体だけの問題ではなく機体とは別に何が必要か?もちろんスケール競技の場合には実機のデータや色見本、そして三面図など資料の添付が必要となりますがそれ以外にも現地で実際に飛ばしてくれる代理飛行者にはどのように飛行方法を伝えるか、何か問題が起きた場合にはどのような調整が必要か等、英文で書き出さなくてはいけません。それらのお手本にしたのがこのハンナンさんから送られた機体でした。同じ時代にはフロリダのマイアミからも庄内のコンテストに数機が送られてきましたがこちらは全く参考にすることが出来ませんでした。当時は「モデルビルダー」誌のコラムニストをしていたハンナンさんですが、この雑誌社が開催したピーナッツの国際郵送代理飛行競技会 P.P.P.P.(Parsel Post Proxy Peanut)contestの幹事もされていましたから世界中から送られてくる機体を一番多く見ていた事も含め彼の几帳面な性格がこの箱の中に一杯閉じ込められていました。





ピーナッツを世に知らしめた伝説の入門誌「PEANUT POWER!」を発売するにあたり、ピーナッツ機の製作方法を紹介するための機体として選ばれたのがこのBD-4でした。ですからこの本の中に多く出てくる製作途中の写真はこの機体を使って撮られたものだと思います。そんな機体を当時の庄内ピーナッツが企画したワンデザインコンテストの為にわざわざ紙を貼り替え新たなデザインにしてレストアされ日本に送られてきた機体です。




(補修用の紙と注意書き)

一緒に入っていた手紙には・・・

1980年に「PEANUT POWER!」という本を出版するにあたり製作したBD-4のオリジナル機ですが製作時期はもう10年くらい古いかもしれません。当初は8グラムで完成した機体でしたが補修を含め垂直尾翼を作り替えたり、スパッツを追加したり、新しいマーキングを追加したので9.5グラムとなってしまいました。作り直してから風の強い日に一度だけテスト飛行を行いましたが、良い結果を得るにはもう少し調整が必要でしょう。
機体は右旋回で飛行しその飛行速度は速いです。滑空状態で頭から沈んでいくような場合には小さな粘土かおもりを尾輪のピアノ線に取り付けてください。
もしあなたが気になったことがあればゴムを変更したりそれ以外の事でも自由に試してみてください。この機体の平均的飛行時間は30秒です。私からの提案は最初に400回程ゴムを巻いて飛ばしてみてその飛行を観察し徐々にゴム巻きの回数を増やしていくことです。
古い機体ですが楽しんでください、そして返送の必要は無く日本で保管してください。
国際的なピーナッツのコンテストを主催してくれてありがとうございます、そしてすべてのメンバーの幸運を祈っています。

ビル ハンナン




(予備のプロペラ、ワッシャー、ピアノ線)

短時間でしたがこの機体を見ると楽しかった時代が懐かしく蘇ってきます。




(予備のゴム)

まあそんなわけでして・・・こんな時間の使い方が「飛行機が出来ない時」には癒してくれます。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ところで数カ月前、ハンガリーの模型情報サイトに「ピーナッツ・スケール」を紹介する記事を依頼された友人が、「あなたのブログやユーチューブの紹介をしても宜しいですか?」という問い合わせがありました。お断りする理由もないし日本から遠く離れた地でピーナッツを楽しんでもらえるなら・・・という事で快諾しました。



F4F(ピーナッツ・スケール)の機体ルールと共にこんな内容でしたが色々な関連サイトのリンクが張られていましたのでまだ知らない人にとっては参考になったのではと思います。

そして時々このような現象が・・・全てとは申しませんが恐るべしハンガリー!



いよいよ Percival Mew Gull 行きますか・・・








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PHANTOM FLASH II "Chameleon" vol.2

2024-08-31 | PEANUT SCALE MODELS

スケール機じゃないとこんなに自由に楽しめる・・・ やりたい放題?





まあそれは人それぞれです、如何に実機らしく作るかというジャンルと「貴方のお好きなように如何様にも始末して!」というスポーツ機ではまるで世界が違います、でもそれは背中合わせでもあります。
出来上がった時の満足感は同じだしピーナッツスケールでスランプに陥った時、なかなか自分の作りたい飛行機に巡り合えない時なんかにはこんなの作ってみても宜しいのでは? ウオーミングアップには最適です。





スパッツはいつもより念入りに仕上げてます。
でも本来図面には付いてないんですけど・・・

実はこれマイクロXのキット「ティラークラフト」用の残り物でして、軽くて木目が美しかったので何故か余分に作ってありました。そんなことをしてるから無駄に時間を浪費するんです。
「如何に美しいスパッツを作るか?」という学習と「今度何かに使えれば・・・」という期待感、でもこうして日の目を見ることは滅多にございません。
まあ違和感は無さそうなので良しとします。





尾翼はどんどんエスカレートしてかなり派手目になりました
すべて白い紙からのインクジェット印刷ですが、細かいことは抜きにして色々遊べます。インクの色によって滲みの違いとか・・・

0.1mmのラインを細かく引きベースの色例えば黄色と赤ではどれくらい滲んで線の太さが違うとか、色同士の相性があって滲みやすい色と全く滲まずきれいな印刷できる色とかがあります。滲みやすい色同士が重なる場合には色を分け時間をおいて2度印刷することもあります。小さなマークやロゴはすべて単体で保存してありますから自由に使えますが、インクジェットプリンターではぼやけたりしてその完成度が厳しい時もあります。そんな時には面倒ですがアルプスのリボンテープMD機の出番となります、最近は眠る時間が増えていますが・・・





不思議なことにいつものプリンター(エプソン製)で同じデータを印刷しても色の発色が微妙に違うこともあります。最初は何故だか理解できなかったのですが考えてみるとプレシュリンク後に塗るドープの濃さが原因のようでした。

色の発色が良く細いラインも滲んで太くならないように印刷するにはどんな仕上げをした紙が適しているのかという紙の問題、ソフトで作ったデータの問題、そして最後に個々のプリンターの性能、の三つが介在することを頭に入れておくことが必要かと思います。





この機体のために新調したちょっと大きめのプロペラはロングスパンに対応したものですが、回しきれずに「ペラ切れ!」となる可能性も秘めています。




プロペラ・ハブの竹ひごはブレード接着後に余分な所を削り落とすんですがブレードの裏側は緩いカーブの彫刻刀を使います、表側はカッターナイフでも無問題。








                                    (終)
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PHANTOM FLASH II "Chameleon" vol.1

2024-08-19 | PEANUT SCALE MODELS

「ファントムフラッシュ2」又の名を「年越しそば2号」





2023年12月31日

お正月だし仕事の電話も掛かってこないし・・・ぼんやりしてたらあっという間に過ぎてしまうこの1週間。海外で人気のある「ファントムフラッシュ」というスケールもどきのスポーツ機。クラブのイベントや通信競技などに使われインドアでもアウトドアでも飛ばせる機体ですが、この正月休み中に出来そうな予感・・・ 製作途中にネットで変な図面なんか見付けちゃって心変わりなんかしなきゃ余裕で完成でしょ?
原図は16インチですがここはピーナッツサイズに縮小してしまいます。大きな方が迫力があって面白いとは思いますが、我が家で規格外の機体は他の機体から「邪魔だっ!」なんて迫害を受けそうで・・・
何処となくノスタルジックで趣のあるスタイルをしていますから穏やかな飛行をすると思います。

そして大晦日の夕刻から作り始めます。







もうスタートから通常のピーナッツスケール機と何ら違いはありませんからスイスイ、側板なんかまるで角胴機のソレです。

除夜の鐘をまたいでバルサの角材と格闘します・・・








そして新年、元旦午後1時の状況。まあ途中で年越しそば食べたりちょっと眠ったりはしましたが。

さすがに元旦のお仕事はここまでにしてぐっすり寝ます。




翌日、尾翼を先に作ります。図面通りに作るにはいささかの抵抗はありますがそこは我慢して頑張りましょう。でもちょっとだけ見えない所は改善?






翌日、いろんなお店の初売りセールが始まる頃に主翼が完成します。リブの枚数が多いけどそこまで必要? まあそれでも図面通りの忠誠を貫いて・・・






そんなに自慢できる程軽くはないけど一応お外でも飛ばせるくらいの体力は持っています。お正月の三が日でここまで完成しました。

後は好き勝手にデザインを考えて紙貼りをしましょう。


(続く)
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North American F-100 Super Sabre 2

2024-07-30 | PEANUT SCALE MODELS

North American F-100 Super Sabre (セミスケール・ピーナッツ)






浮かないルージュマジック!

予想通り浮いてくれません。重心位置を下げてもパワーを強くしてもスラスト角を変えてもダメ。
もう水平尾翼を一度はずして格差を増やすしか選択肢が無くなってきました。
しかし取り外すことは出来てもカイモノを追加して調整する作業を現場でするのはちょっと無理、結局その日の初飛行は諦めました。家に帰って胴体後部を再構築します、手短に言うと作り直しです。紙を剥がし、バルサの角材を取り換え2度近くマイナス角を増やし2か月後の飛行会でもう一度トライしました。


そして結果は・・・



片面貼り翼のキャンバーと捩じり下げに惑わされ主尾翼の取付角差が思っていたより少なかったのが原因でした。重心位置をちょっと後ろ気味にして「矢のごとく」飛んでいかないように旋回を調整しました。

どんな機体でも思い通りに飛ばない時は何か原因がありそこから貴重な何かを教えてくれます・・・


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North American F-100 Super Sabre

2024-07-10 | PEANUT SCALE MODELS
North American F-100 Super Sabre (セミスケール・ピーナッツ)





最初に図面を見た時あまりにもシンプルで完成時のスタイルを想像することが出来なかった・・・
ディック・バクスターさん設計ですから彼の名機「プシーキャット」を思い出します。





製作のきっかけは極めて単純、ネット上で完成写真を見たから・・・なんですが、図面を眺めてみると上下逆に取り付けられた水平尾翼、そして極めつけは台形で中央部が一番太くなるボーリングのピンのような胴体でしょうか。上面図がありませんからその辺のところは実際に作って形にしてみないとイメージがわかない部分です。最大限に搭載できそうなゴムも魅力的ですが一宮のインドアで果たして旋回するのか?これだけ胴体が長いと思いっきり直線飛行しそうな予感・・・
悩んでいる暇があったら作り始める!ことです。





胴体側板は何の問題もございませんが、図面に描いてあるような台形の断面にするには何か治具が必要?
ちょっとやそっとの「台形」には見えないし、そんな角度で正確に作るにはどうしても何かの助けが必要かと思います。





そんなこと考えながら側板が出来上がったら図面上の1枚だけある主翼後縁と接するA-A断面をそのまま胴枠にしてしまう方法で組み立てることに(図面切り抜き部分)、これで歪な胴体が出来ることも無くなります。主翼前縁と接する部分も図面指示通りの胴枠を作り前後2枚の胴枠だけで先ずは角胴にします。





これで胴体の幅が決まったらその流れで後端部を接着、そしてノーズの幅が決まれば残りの部分を胴体のラインが崩れないように角材を接着して行きます。





こうしていつものピーナッツとは違う異様なカタチの胴体が出現します。何処から見ても不思議なお姿。しかし何処かにスーパーセーバーのエッセンスが漂っています、たぶん。





残る部分の橋渡しが済んだらこれで胴体は完成です。
悩んだ割にはあっさり出来上がった感じ。日頃の悩みを吹き飛ばしそうな大量のゴムが積めそうです。





主尾翼は写真を撮る程の箇所も無くスイスイ、気が付けば木地完です。
思っていたより軽く仕上がりました。





お仕事の合間に「イラレ」で作っておいた専用印刷紙。実機通りのデザインにする程の根性も無くここはそれらしく作ってみました。





存在感ハンパ無くお見事な体形です。





主尾翼は片面貼りですからシンプルそのもの。





良く解らないのは取付角をどれくらいにするのか?キャンバーの強い片面貼りですからちょっと迷います。まあいざとなれば少し削って変更することくらいは簡単に出来そう。





尾翼の紙貼りは裏面にせず表側に貼りました。少しだけキャンバーの逆Rが付いていますが、今の所その効能な謎のまま。





主尾翼を接着したら何だかイメージが変わって来ました。これはナカナカのシロモノ、スーパーセーバーになり切ってます。





紙貼りの増加分は1.4g程でした。これにプロペラがつけば完成です。





短時間で製作して楽しむにはストレスも感じない程良い機体でした、リハビリにも最適?








完成重量4.06gでした。これで飛ばなかったら・・・





尾翼の取付角が気になる今日この頃・・・



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One day in June before the rainy season

2024-06-29 | PEANUT SCALE MODELS
MICRO-X MODEL TAYLORCRAFT No.2





紙貼り始めます。
せめて機体番号くらいは入れましょうよ・・・ってことでこの図面から拝借しました。実際この機体に関して調べた訳ではありませんからどんな色なのかも解りません、ここから先は空想の世界で。





黄色とオレンジもプリンター印刷、そこへ機体ナンバーを追加しました。モーター・ペグの位置は前に出そうか悩みましたが図面通りにしました、信じられない位長いゴムが入りそうです。コレを喜ぶべきか・・・最近はこんなにループの長いゴム使ったことはありませんからちょっと興奮します。当然ノーズバラストの仕打ちが待っていますが覚悟の上。





胴体の側面から始めます。





水分でバルサが捻じれるのが怖くてスプレーボンドで貼ってます。





バルサが波打つこともなく今のところきれいなラインを維持してます。





左右面と上面を貼ったら胴体にねじれが出ていないか確認します。ねじれが出た場合は最後の下面を貼る時に修正しながら貼ります。
バルサが紙の引きに負けそうな時には下面から助け舟(補強)出す場合もあります。





面倒な窓フィルムと足回りを追加します。フィルムは100均で売っている透明度の高い極薄フィルムの袋を使っています。この手のフィルムには色んな種類がありますから気長に探すことが必要です。





脚カバーとスパッツは頑丈に付ければ壊れる時も派手に外れます、ピアノ線との接着はスパッツの裏側のみで胴体付け根の部分は自由に動くようにしました。「柳に風」余程の事が無い限り外れることはありません。





フィルムを貼るのはトンボ製の「ピットマルチ2」を薄めて使います。フィルムには糊を付けないで窓枠に塗って乾燥したら貼り付けます。その後に同じ黄色の紙を細く切ったもので周りをカバーしてます。





主翼を差し込んでみます。紙にしわが出来ていないか? 左右の翼にねじれが出ないかも一緒にチェックします。





主翼はこのままでも十分飛行には耐えられますが、この機体には支柱が存在します。
組み立て式の場合にはこれをどうやって細工するか悩むところ。





色々考えた末、支柱の主翼側はケブラーの繊維を瞬間で固定、ただし自由に動かせるようにバルサ同士は直接接着せずケブラーの繊維だけで繋がっています。胴体側の固定はピアノ線をパイプに差し込むスタイルです。





反対側(内側)をつなげば支柱の折り畳み自由度は増えますが支柱と翼に隙間が出来て見苦しい・・・可動範囲は狭くなりますが外側で接着しました。





水平尾翼は取付角差を増やす時のために少しだけクリアランスを。





垂直尾翼は完全固定、水平尾翼は前縁部分だけ接着しました。





これで「完成間近の雰囲気」が漂って来た感じ。





最後にプロペラを作って取り付けたら完成!

「ボストニアン以上・スケール未満」
シンプルだけど何処から見てもスケール機。こんな機体がもっと増えると良いんですがスケール屋の「コダワリ」がそれを阻害している部分もあります。キットとして売る側もビジネスとして成功しないと生活が懸かってますし・・・ 難しいところですね。


                       (終)


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One day in June before the rainy season

2024-06-21 | PEANUT SCALE MODELS
MICRO-X MODEL TAYLORCRAFT No.1





箱を開けたら図面だけ・・・そのままゴミ箱行は可哀想。
せめてナミナミになっている図面だけでもきれいにして保存する予定が、です。いつの間にか机の上で製作モードに変わってしまう。





紙テープで止め霧吹きしてたら上にフィルムを敷けば作れる状態。最近切り出したバルサを試しに使ってこの簡単仕様の機体ならストレス溜まることなく出来そう・・・いつもの不純な動機かもしれないけど、何か作っていれば心地良いし。





13インチのピーナッツからすれば22インチ(55.88cm)はあまりにもデカイ。いくら簡略化されたキットでもデカイものはデカイ!「これ出来たら邪魔だよね・・・」なんて考えながら胴体を作ります。





フィルムを挟んで胴体側板が完成。バルサは予想に反して頑張ってますが紙貼りに耐えられるかどうかが焦点。





2枚完成しても不安は消えずもうここで止めるか・・・長い小休止。





ならば主翼!でこちらを作り始めます。こちらもひ弱なんです。





一応キットの図面ですから最低限の保証はあるはず、その辺は大丈夫でしょう・・・と信じながら作ります。





そして胴体を組み立て最後に尾翼も作って終了。いろいろ考え込まないから早いこと早いこと。





スケール機としてお粗末ですが、それを承知でデザインする方も製作する方も納得できれば「こんなにシンプルにスケール機が出来るのなら喜んで」この世界に入って来てくれる人だって出てくるかもしれません。難しいことは考えず、手を休めず一気に走れば何とかなる。





おそらくキットに入っている材料よりは軽く出来たと思います。突然不自然な壊れ方をする可能性はありますがそれはバルサの選択を間違えた時に起きます。この後の行程でそれが起きませんように・・・





翼端が残っていました。手ごろなバルサが見つからない、ラミネート用のバルサの残骸を使って図面上で手曲げ。アウトラインが決まれば瞬間で。





この機体の最大の問題。22インチスパンの機体をどうやって保管するの?デカイ箱作っても良いけど・・・





小さくしましょう!せめてピーナッツ並みに。
頑丈な葦のパイプを使って左右の翼を繫ぎます。パイプは割れる危険性がありますから先端だけバルサを押し込んで予防。主翼中央のメス側はエサキの紙を瞬間で固めたパイプを使います。ここだけ見ればひ弱そうですが主翼全体で考えると十分な強度、このパイプが折れる時には先に主翼が折れます。





繫ぎ目の加工は厄介ですが隙間が出来ないようにピッタリ合わせます。





余計なものを一切省いた全体像、潔いシンプルさ。





おかげで軽量化も簡単です。

                           (続く)


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One day in May No.4

2024-06-12 | PEANUT SCALE MODELS



小型ライトプレーン機を作ってみました・・・「異種格闘技」編

ワンデザインで競技するCFFC(中部フリーフライトクラブ)のイベントが庄内のホームグラウンドで開催されることになり部屋の整理の合間に1機作ってみようと・・・
昔の竹ひごとヒノキを使った機体を如何にインドア機の考え方に近づけて飛行調整すれば良いのか?なんてちょっと難しそうです。1本胴の機体は最近ではオートジャイロで経験しましたが弱いバルサを使うと胴体が捻じれたり撓んだりでゴムを巻き込むとあらぬ方向へ飛んで行ったり突然落っこちたりで苦労しました。背中をカーボンで補強したりすれば少しは安心でしょうがなるべくオリジナル機の図面に忠実に作ることにします。
機体は昭和の時代に発売された「ベビー悟空号」、キットの販売価格は当時30円だったそうです。





ボール紙と図面、そしてスティック糊。





これで翼のアウトラインを切り抜きます。





ボール紙2枚重ねのテンプレートが出来ました。





先ずは竹より少し弱めですがバスウッドを使って3枚重ねのラミネートで強度を確保、重量もそんなに軽くは無いし細くした上質な竹の方が丈夫かもしれません。
この状態では水で濡らしたバスウッドを重ねただけで接着はしていません。





乾燥したらテープをはずしてみます。強度的にはこれで満足ですが、やはり少し重いかも?





そこで0.8mm厚のバルサを同じように3枚重ねて乾燥させてみました。これなら少しは軽くなるはず。
いつもは水性ボンドで貼り合わせますが今回は極薄の瞬間を使います、仕事が早いし強度も出ます。





バルサとバスウッドの水平尾翼です。見た目バスウッドの方が細くて軽そうに見えますが・・・





主翼も同じように図面上でリブを接着したら翼台で左右を結合させます。心配なのでガセット(三角材)を追加しました。
翼のアウトラインは忠実に再現出来ました。中間リブは接着面積が少ないので外れそう・・・





バルサの材料でも同じ作業をします。こちらも上反角を維持するために細いウエットカーボンで補強しました。





バスウッド主翼。





バルサ主翼。
大差はつきませんがやはり手で持った感覚で判断できる差です。





すべての翼が完成しましたので・・・皆さんご一緒に!
バスウッド翼。





バルサ翼。
0.09グラムの差は大きいのか小さいのかじゃなく、バスウッドではやはりバルサに勝てないという事でした強度的には殆ど変わらない感じがします。





胴体用のバルサを追加してみます。
バスウッド機。





バルサ機。
胴体用のバルサ角材も同じような材料を選びましたがここでも少し差が出ました。もちろん軽い方をバルサ機に使用します。





面倒な翼の製作が終わって今度はプロペラ。
9センチペラは初体験。もう外形は思うがままに・・・これ以上巾広くする勇気はありません。





ピスタチオ機用のプロペラ工作道具?
最初は14cmのペラを作ってたヤツを使います、だんだん小さくなってゆく運命。





プロペラシャフトのピアノ線は強制的に0.4mmです。





それにしてもピーナッツのブレードと比較するとこんなんです。





プロペラハブの竹ひごは1.6mm径位の団子の串。





ブレードの溝に合わせて竹ひごの高さを決めます。





かなり「アバウト」な作りですが位置合わせをして問題なければ溝に瞬間を染み込ませます。





破損を見込んで3セット。





いつものピスタチオ用ペラと似たような重さ。





コメタルは0.5mmのアルミ板から作ります、ピンバイスで0.4mmの穴を開けて。





これで紙貼り前の準備が出来ました。
バスウッド機。





バルサ機。





仕事の合間に翼紙の印刷、紙は石州600匁。
歌舞伎仕様と・・・





短歌・長唄仕様・・・
室内機でしか使えない地味な色使い。





紙貼りはスプレーボンド3Mの55番。





主翼もスプレーボンドで貼ってから周り(外周)を水性糊(アクアピット)で補強。





いよいよ完成近づいて来ました。
バスウッド機。





バルサ機。約0.2グラムの差ですがバスウッド機の方がガッシリした体格の元気な子に・・・





バルサ機の方は何処かひ弱な感じがしますが少しの風なら屋外でも大丈夫。





最終的にプロペラを取り付け主翼を図面の位置にした状態で・・・





もちろんこれでは「ど・テールヘビー」ですからきれいにグライドするまでノーズのコメタル先端に重りを付けます。そして飛行可能な状態にしたら約1.8グラム。





バルサ機の完成重量。このまま飛べば宜しいんですが・・・





こちらもグライド調整したら1.47グラムとなりました。
主翼を後ろに下げれば当然軽くなりますが、飛行が不安定になることを恐れて図面に近いところで納めました。


いやー楽しかった!

主翼は翼台の前縁と後縁部分にカーボンの板を差し込み、胴体側にはカッターナイフで中心に沿って切り込みを入れ、そこにカーボンの板を差し込んでいます。前後に移動可能で迎え角も差し込み具合で変更できるようにしてあります。何度か動かしていたらゆるくなってきますのでネバネバ系のトンボの液体のり「PITマルチ2」を使っています。





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One day in May No.3

2024-06-06 | PEANUT SCALE MODELS
Peanut タイヤ戦争・・・





いつもは引き出しの中に転がってるバルサブロックの端切れを使って作りますが、生憎そんなのが見つからない時は面倒でも大きなブロックから切り出さないといけません。まあそれでもいつかはこんなお仕事しなくちゃいけない訳だし・・・





タイヤがどれだけ出来るかどうかなんて考えないで適当に始めます。





もう何年も前にハンズで買ったバルサブロック。最近はこんなソフトで軽いのは絶対お目にかかれません。良いものを見つけた時には絶対勝っておくべきです、たとえ不良在庫と言われても・・・
シールは剥がして記念にとっておきましょう。





この木目を見て一体どのあたりなのか?なんて考えないで、軽くて丈夫なタイヤが出来れば問題ございません。





4本切り出しましたがこれでも大きな重量差があります。





その4本に軽いものから順にナンバー付けておきます。





ライン入れて細かく切ります。もちろんここでも重量差が出ると思います。





同じ作業の繰り返し・・・ちょっと飽きてきます。





サイズを整えたらもう一度測ってみます。





これが平均的な重さ。





こうしてみるとかなり差があるのが解ります。





今回必要な2個をテストで削ってみます。





マッド・ブラック秘伝のタレを塗って・・・





乾燥したらシルバーのシールで目隠し。





一番軽いバルサを使ってますからそれなりのタイヤが完成しました、これなら許せる。





(付録)プラカラーの瓶に紛れ込んでいた銀色塗料?
「こすって銀Sun」いかにもなネーミング、なんでこんなの買ったの?

おそらくW.W.1機のカウリングなんかにこれ使ってこすったら凄いことになると思ったんでしょうね。
でも結局使わなかった(使えなかった?)のは説明書に「可動部など頻繁に手の振れるところは適しません。」
銀磨粉なるものは一度塗ったら素手で触るのは厳禁で指紋がついてしまう取扱注意品だったんです。頻繁に触るカウリングなんかに塗るのは無理だと思って諦めたんでしょうな、何か他の使い道探しましょう。


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One day in May No.2

2024-06-03 | PEANUT SCALE MODELS





細く小さなダイヤモンド・ヤスリは色々と持っていますが、時にはまだ大き過ぎたり太過ぎたりして使えないこともあります。イライラしてる場合じゃなく何かで対策品を・・・食べていたアイス・キャンディーの棒を口から出したら先端に厚めのカーボン・シートを接着、そこへタミヤのサンディング・ペーパーを瞬間で貼り付けたらまあ便利な事。ノーズソケットの前面にあるエンジンが覗ける穴とか小窓のエッジとかガセットの修正とか色々使いまわし出来ます。道具の軽さって重要で軽くなればそれだけ力を入れなくなりソフトな仕上げが出来そうで重宝してます。





裏側はこんな感じ・・・爪磨きにもなるかも。





小さなダイヤモンド・ヤスリより厚みがないので余計な所を削らない・・・





街で見つけた綿棒!
何が重要かと言いますと上に書かれた「竹軸」の二文字、竹だぜ竹!お値段は金100円也。  
「しっかり折れにくい」ってそんなに力を入れて綿棒を使うことはありませんが、実はそこがこの綿棒の一番のポイント。





早速綿の部分をむしり取ります。美しく整形されたバンブー・シャフトが出てきました。





待ち望んでいたのはコレだ!と少しだけ興奮しながらサイズをチェックします。
理想的な2.4mmです。





いつも使ってるプロペラ・ハブ(右)と比べるとちょっと太め・・・でもきれいに整形すればほぼ同じサイズで同じ竹製。色白ですから少しやわらかいのかも。
ムフフ・・・これで200機分のプロペラが出来ると思うともう嬉しくて夜も寝られなくなりそうです。因みに先端に付いた「綿」を取り除くのはちょっと面倒です。まだまだ在庫がありますから当分手を付けることは無さそう、キミも新しい不良在庫になるのか?





「使いきりタイプ面相筆」お値段は忘れましたが、ちょっと色塗りしたい時には便利そう。まあ「隙間産業」みたいなもので、たまにしか使わない高価な面相筆1本買うよりもこの方がお買い得?





早速1本出してみます。作りはそれなり、先端もそれなり、ちょっと腰が強いかも。プラカラーを塗ってみたら普通に使えました。そもそも使いきりですから大切に使い愛着が沸いてくるようなシロモノではありません。ちょっとした修正とか部分的な塗料の剥がれなんかには使えそうです。

しかーしいつもの癖で塗り終わったらシンナーで洗ってキャップをして袋に戻してしまう悲しい貧乏人のサガ・・・これ「使いきり」じゃなく「エンドレス」なんだけどメーカーからクレームは来ない・・・





動力ゴムのループに使っていますスプリット・リング。色々あるけどこのスタイルが最高。実はこれよりもう一回り小さなものがあるのですがこのメーカーではこれが最小。2mmから2.5mm程度のゴムにはこれで十分なんですが、1mmプラスのゴムにはちょっと大き過ぎます。ブレイジングしたゴムを痛めることもなく、プロペラ・シャフトのフックにもかけやすくなります。





「グルーイット」が世の中から消えてしまい色んな水性ボンドを使って来ましたが、現在はコレを使用中です。濃い目ですから水で薄めていますが接着力には問題ありません。ただし水浸しにすると根性ではグルーイットに負けます。





瞬間ノズルが無くなったのでIMプロダクツのノイズレスパイプからライター使って少量生産。思い切り引っ張って同径部分を切り取りタイヤのシャフトを通すパイプにも流用しています。昔は鉄道模型屋さんで高価な極細真鍮パイプを買ってました。





思いつきで角材も切り出します。折角切ってみたけど使えそうもない角材がたくさん出来ることも良くあります。
右端は弱すぎて真っ二つに折った不良品、中央は部分的に使えそうな準不良品、先端オレンジの左端が今回何とか使えそうな1.2mm角です。
打率2割六分八厘・・・

(続く)
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