世の中、悪いことばかりではなく、1年に1度くらい良いこともあります。引き出しの中からプラモデルのエッジング・パーツばかりを集めたケースを発見、その中にこんなもの見つけました。めんどうな作業のひとつ、14ビスのワイヤーホイールをいかにして作るか悩んでいる時、これは天の恵みか悪魔のささやきか、まあどっちでも良いことで、図面の上に乗せたらぴったりジャストサイズ!。早速紙粘土を取り出しひたすら熱中する事20分、使えそうなタイヤが完成、半乾きの状態でサイズをあわせて丸くし、必要な長さに両端をカット、瞬間で端を止めたらホイールの中心部分にセットして今度は薄口瞬間で固定。これなら色塗ってなんとかそれらしく見えそう・・・・・
昨年から中断していました14ビスの最終作業、実はめんどうな所ばかり残っていました。気分的にも暖かくなった今日この頃、とりあえず出来ることから始めましょう。先ずはエンジン、アントワネットのスタイルは頭の中に入っていますが、前作と同じように作っても機体が完成するとあまり視界に入ってきません。そこで材料を変更して0.2ミリバルサ、葦のパイプ(アメリカ・バンクーバー育ち!)、極薄和紙、紙粘土の材料を使います。シリンダーは和紙をパイプに二重巻きして抜き取り、エアログロス・セメントで貼り付けます。水溶性の接着剤は不可、乾燥するとしまって抜けなくなります。本体はバルサシートで形を作り、それだけでは弱いので和紙で補強します。葦のパイプはこの手の材料の中では一番軽く接着も容易ですがこれほど細いものはなかなか入手できません。塗装は重量を考えてプリンターインクのエアブラシなど計画中です。一応形になったエンジンを爪の上に乗せネールアート。機体にもすっぽり収まりました。
主翼サーボの設定も終了しノーズには受信機&バッテリーを搭載、なんとか2年を経てカタチになってきました。これで残すは重心位置に問題なければ飛行可能です。しかしそんなに上手くは行くはずもなく、機体を組んでみたら相当なテールヘビーです。最適な重心位置にするにはノーズにあと90グラム必要です。ノーズとバッテリーの上に90グラムのバラストを乗せる事も可能ですが見栄えはあまり良くありませんから、ここはノーズの鉛玉を取り除いて、型取りした鉛のバラストを埋め込む事にしました。もう一仕事残ってしまいました。そして始めた型取り作戦、シリコンゴムをノーズに埋め込んで型取りし、そのシリコンゴムを簡単セメントの中に入れます。セメントが乾燥したら鉛を溶かして待つこと20分、見事に完成しました。これですべてが終了、春には飛ばせる状態になりました。
コネクターを使うことにより、胴体側の+-線は4本共必要としないためシンプルになりますが、ここはエルロン用サーボの各2本を使い(1本は保険?)ました。信号線4本と+-線4本の計8本を受信機とコネクターの間で半田付けします。フラップ用コードは信号線1本のみです。主翼側はすべて半田付けしてとりあえず作動確認。問題無ければ上からエポキシで固めます。これでコネクター取り付けの準備は終わりました。後は接着位置にはまり、電気が通れば完成です。
コネクターの接着はまず主翼側から航空ベニアのマウントが主翼裏側の面と同じ深さになるようにエポキシで取り付けます。これで計算上では胴体側のコネクターが3ミリ飛び出す計算です。接着後、今度は胴体側のコネクターを差し込んだ状態でエポキシを付けてボルトで主翼を固定します。この時胴体側の穴は少し大きめに(約0.5ミリ)ヤスリで削りました。これでスムーズに入れることが出来、又エポキシも周りに入りやすくなります。30分後、ボルトを抜いて主翼をはずしましたが綺麗に接着できました。もう一度作動確認して、胴体側のコネクター周りをエポキシで補強します。