映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『イーオン・フラックス』

2006年12月11日 | Weblog
ふつう

カリン・クサマ 監督
シャーリーズ・セロン、マートン・ソーカス、ジョニー・リー・ミラー、アメリア・ワーナー、ソフィー・オコネドー 出演

SFアクション。反政府組織の女戦士が統治者暗殺に向かうがさらに謎が深まり……、という話。
最初の30分はシャーリーズ・セロンのプロモーション・ビデオか本番シーンのないポルノのような美しさと隔靴掻痒感があり、これはもっていきかた次第ではいい感じになるかもしれないと、期待を持たせる。
その後の30分で謎が明らかになり、のこりは想定内の展開なのだ。

以下ネタバレ





政府のむちゃぶりが弟のせいだというのはわかったが、子どもをさらったのがなぜなのかがわからない。また、町並みなどはそれほどSFっぽくないのだが、肉体改造に関しては、むちゃくちゃ進んでいるのも不自然に感じた。

『うなぎ』

2006年12月11日 | Weblog
うなぎ - goo 映画
よい

今村昌平 監督
役所広司、清水美砂、柄本明、田口トモロヲ、常田富士男、倍賞美津子、市原悦子、佐藤允 出演

浮気した妻を殺して出所してきた男と、ろくでもない男にとりつかれて自殺未遂をし、自分は母の嫌なところを引き継いでいるのではないかと考えている女の話。

こう書くと日本映画得意のどろどろとした内容になりそうだが、そうはなっていない。物語の核となるべきポイントをずらすことによって、とても見やすい作品になっている。主人公にとっての主な問題は、妻の浮気を教えてくれた手紙が実際にあったかどうかであり、もちろん清水美砂などの実生活上の気になることもあるのだが、それはその場での対応であり、主人公のメインの思考とは深くかかわっていない。
清水美砂も彼女独自の問題を抱えているのだが、それも誰に相談するでなく、自分で解決しようとガツガツ努力していく。

柄本明や、常田富士男と市原悦子の日本むかしばなしコンビがおもしろいアクセントになっている。