映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『静かなる男』

2008年06月19日 | Weblog
ふつう

ジョン・フォード 監督
ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ、ヴィクター・マクラグレン、ウォード・ボンド、フランシス・フォード、ミルドレッド・ナトウィック、バリー・フィッツジェラルド、メエ・マーシュ、アイリーン・クロウ、チャールズ・フィッツシモンズ、ショーン・マクローリー 出演

アメリカのプロ拳闘家だったシーン・ソーントン(ジョン・ウェイン)は平和な生活を望んで拳闘界から身をひき、故郷アイルランドの小村イニスフリーに帰って来た。彼は人手にわたった荒れ果てていた自分の生家ホワイト・オモーニン荘を金持ちの後家ティレーンから買いとり、静かに暮らそうと思ったのだが、この家は村の大地主で乱暴者レッド・ウィル・ダナハー(ヴィクター・マクラグレン)の地所の隣で、かねてからティレーンに思召しのあるレッドが買い取ろうとしていたところなので、ことは面倒になって来た。その上、シーンが村に着いた日、見染めた娘と恋仲になったが、これがレッドの妹メリー・ケイト(モーリン・オハラ)だったので、レッドはいよいよシーンに対して腹を立てた。

これを劇場で総天然色で観た人々の驚きは想像に難くないのだが、最後の夫婦喧嘩から兄弟喧嘩になる前の部分がどうにも長い(全体で129分)。

耐えて、耐えて、耐えて、最後に爆発 ! というパターンが好きな日本人には特に受けると思われるが(義兄までもがうまくいくハッピーエンドだし……)、ジョン・ウェインが気にしているのは嫁の態度だけであって、義兄のことも金のことも気にしてはいない。

周囲の人間の明るさと、警察・宗教公認での喧嘩シーンはよい。