少し暖かくなった今日このごろ。
今朝は2度くらいで日中は9度まで上がった。
雪は融けてしまったし、
ホワイトクリスマスは望めないかもしれない。
数日前に1年に一回しか作らないクッキーを焼いた。
10年くらい前?に近所のドイツ人のおばあちゃんに頼み込んで
作り方を教えてもらったチョコレートアーモンドクッキー。
これはレシピがあればどうにかなるような簡単なシロモノではなく、
そのおばあちゃんは、
「そんじょそこらのチョコレート使っちゃダメだよ。
ダウンタウンのお菓子専門店で売ってるPeters Chocolateを買ってくること!」
とか言うくらい彼女にとってはかなりこだわりのあるものだったので
言われる通りに材料を準備したのを覚えている。
そして、けっこう厳しかった(笑)
「あーそうじゃない!こうしてやるの!」
生地を水で濡らしたスプーンで滑らせるようにクッキングシートに乗せるのは
至難の技だったが、
最近ようやくコツが掴めてきたかもしれない!?
でも1年に一回しか作らないからそのコツも忘れてしまう(笑)
実は数年前からおばあちゃんは足腰が弱って
クッキーを焼けなくなってしまったので
この時期にクッキーを作ったら届けている。
先日持って行ったらおじいちゃんが招き入れてくれて
おばあちゃんが認知症なのだと言った。
クッキーを見せるとわたしのことはわかったようで、
じーっとクッキーを顔に近づけて出来を確かめながら
「ふふん」とニヤニヤ笑っていた。
おばあちゃんは人形やぬいぐるみが大好きで
部屋中に溢れかえっている。
一つ一つに思い出があるんだろうなあと思って眺めていると
おばあちゃんはクリスマスの飾り(丸いグラスボール)を取って
「これはね、こちらですごく仲良くなった友達が描いてくれたの。
でもね、突然いなくなって帰って来ないの。」
と寂しそうに言った。
後ろで聞いていたおじいちゃんが
「その友達はノルウェーに旅行に行って心臓発作で亡くなったんだ」
と教えてくれたのだけど
おばあちゃんはまたその飾りを取ってわたしに見せて
「とても仲良くなった友達がね、どういうわけか突然いなくなったの」
と繰り返した。
彼女は英語は話せるのだけどアクセントが強いので理解するのがちょっと難しい。
もしかしたら、わたしの想像でしかないのだけど
友達が少なかったのかもしれない。
わたしもここではいわゆる「外国人」なので、
彼女の気持ちはなんとなくわかるような気がする。
おばあちゃんは花や植物も大好きで
特に窓のそばにたくさん置いてあった胡蝶蘭がお気に入りのようだった。
彼女はクリスマスに誕生日を迎えると93歳だ。
92歳のおじいちゃんがおばあちゃんを支えながら生活している。
子供さんたちは近くに住んでいるようなので少し安心だ。
さて、書き始めると長くなってしまうこのブログ(笑)
今日は糸井重里さんの言葉で終わります。
なんでもない日、おめでとう。
日本のみなさんのなんでもない日も、おめでとう!
おやすみなさい。
気持ちが和みました!覚えておこうと思います。
koneko
良い話ですね。ジョーさんにおばあちゃんのチョコレートアーモンドクッキーが伝わったのですね!。おばあちゃんにとって、嬉しい事だと思います。
群馬も寒くなりました。庭の水道脇のバケツの水も朝は凍っています。
あたたかい言葉ですよね。
わたしにとって糸井さんの言葉は宝物のようで
糸井さんの本は繰り返し読んでしまいます☺️
毎年、美味しいと思ってくれるかなあってちょっと緊張しますが、
帰る時はいつもきつめのハグをぎゅううっとされるので
嬉しさが伝わってきます☺️
群馬も寒いでしょうね。
風邪などひかぬようあったかくして過ごしてくださいね。