皇居外苑の楠公レストハウスで予約制の「江戸エコ行楽重」を食べました。
お昼のピークを少し外した時間を予約したので、館内は静かで落ち着いています。
「江戸エコ行楽重」は江戸時代の料理本を元に、冷凍食品を使わず全て手作りしているそうです。
料理について詳しく説明されている冊子も付いてます。
ホームページによると、この「江戸エコ行楽重」は団体向けメニューとして紹介されいてるのですが、個人でも対応してもらえます(応相談)
お箸は菊紋入り・・食べた後はお持ち帰りができます。
三の重でお味噌汁付き、さらにお店の好意でドリンクバーもつけてもらいました。
江戸時代から続く老舗の高級江戸味噌をつかったお味噌汁。
気になる「三の重」の中身はこちらです。
五色田楽、魚のすずめ焼き、とりまんじゅう、芝エビのてんぷら、元祖てんぷら、かすてらたまご
魚のすずめ焼きは、山椒や醤油などをつけて焼き上げていました。山椒の香りがとても良いです。
五色田楽は一口サイズの焼豆腐に練り梅、白みそ、青菜、ウニ、黒ゴマのタレが塗られています。
元祖てんぷら、江戸時代後期に衣をつけた天ぷらが流行するまで、天ぷらといえば「さつま揚げ」のことだったそうです。
トビウオのすり身が使われています。
かすてらたまご、菊紋の焼印入り。ポルトガル人が広めたカステラの製法が元になっているそうです。
卵に山芋や小麦粉を加えた厚焼き卵。甘しょっぱい味付けになっていました。
上部は泡立てた卵がスポンジのように、下部は山芋が多くしっとりとして美味しかったです。
自分でも実際に手作りしてみたいと思いました。
続いて二段目・・。
こおり豆腐、煮物、おぼろ大根、蒟蒻の煎りだし、当座漬け、蒸し羊羹
こおり豆腐。寒天は東京都産糸寒天を使っています。
氷が貴重な江戸時代に豆腐を使って涼しさを演出した一品。酢みそで頂きます。
蒟蒻のいりだし・・蒟蒻をごま油で揚げ、熱いうちにトウガラシと醤油に漬け込み、手作りの煎り酒を加えたもの。
煎り酒とは、日本酒に梅干を入れ煮詰めた江戸風の調味料のことで、当時醤油が高級調味料だった為、その代わりとして使われていたそうです。
これはとても気に入りました、蒟蒻を油で揚げるという調理が新鮮でした。
おぼろ大根。もちもちとした食感、生姜の風味が利いていました。笹の葉で巻いてあります。
蒸し羊羹。こし餡に砂糖、くず粉を合わせて混ぜ、流し缶に入れて蒸したもの。竹の皮で巻かれています。
甘さ控えめでもったりとした食感です。
三段目・・。
さつまいもごはん。因みに春夏はタコを使った桜飯に代わります。
冊子を読みながら、一品一品丁寧に味わいながら食べました。
料理の種類が多いので、食事が大変楽しかったです。
実際に作ってみたい、今後取り入れてみたい料理法もいくつかあり、勉強にもなりました。
とてもよかったです。