某日、某ホールのスタインウェイD-274を弾く機会がありました。
ステージ中央に置かれています。
舞台袖からスタインウェイまで遠い・・・。
楽譜立てから中を覗くとフレームに刻印が入っていました。
ピアノの内部構造や鍵盤、ペダルなど、
もっと隅々まで見たかったのですが時間の関係もあり、すぐに演奏の準備をしました。
この日に持ってきた曲は以下の通りです。
アラベスク(ドビュッシー)
Spring/Summer(久石譲)
雨だれ Op.28,No15(ショパン)
虹の彼方(ジャズアレンジ・藤井英一編)
スノースマイル(BUMP OF CHICKEN ピアノアレンジ・青山しおり編)
グランドワルツ Op.42(ショパン)
ホール・ニュー・ワールド(アラジンのテーマ)
ソナチネ(ベートーベン)
レイラ(エリック・クラプトン)
いろんなジャンルから好きな曲を選んでスタインウェイを味わってみたい!
とても楽しみにしていたせいで、
弾いた瞬間から気分が高揚してしまい、普段お家で弾いているように弾けず苦笑いの連続でした。
でも、良い楽器に触れるとそれだけで嬉しくなります。
スタインウェイD-274は、フルコンサートのグランドピアノです。
今回初めて弾いたのですが(スタインウェイ自体、初めて触りました)
鍵盤のタッチが軽やかで、弾いている最中に何度も指が鍵盤から滑り落ちてしまい、
馴れるまで暫くかかりました。
ペダルの反応もとても良いです(なのでコントロールが難しいです)
何というか正直な話、
ピアノ自体プロフェッショナル向きで、技量の無い私には上手に弾きこなせない状態・・・。
とはいえ、弾いていると楽しくて気分が良いのです。
強弱がつけやすく、表情豊かな音がホール内に響き渡ります。
(ホールで弾いた個人的感想です)よく響くのですが・・・弾いた音が自分の周りに留まってくれないというか、
とても鳴っているハズなのに、音がそのまま遠くへ飛んでいってしまう感じがしました。
これは、このD-274がコンサート向けのグランドピアノだからか判りませんが、はじめての感覚でした。
弾いている間ずっと「さすがスタインウェイ」としみじみ思っていました。
とにかく一つ一つの音が華麗なんです。目の前がパッと開ける感じです。
いままで弾いていた国産のピアノとは比較出来ないくらい違うんです。
ああ、良い経験ができた~。
とても楽しかったです。
またこうした機会があったらぜひ弾いてみたいです。
因みに、このD-274の価格を調べたら大変な金額でした。
新品で購入すると2090万円(税抜き)です。
これにも驚きました。