世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

愚人の自画像

2016-12-21 04:17:08 | 黄昏美術館


ジョルジョ・デ・キリコ


原題「裸の自画像」

これは、過去世でみだらな罪を犯したことのある男が、他人から顔を盗んで自分を作ったということが、明らかにわかる例である。

顔の雰囲気と体の雰囲気があっていない。

顔のつくりがいやに派手なのは、パーツごとに切り取って他人から奪い、霊体の顔にくっつけてあるからだ。だから顔がばらばらなのである。

他人になりたかったのだという心が、目から見えている。その目の印象から見える本当の顔は、もっと小さく、いやらしい。

自分の正体を隠したい心がこういう顔を作るのである。






  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする