今年は、いろいろな天使が、夢幻詩語にお話を書いてくれました。読むと、それぞれに、作者が違うのがわかるでしょう。
特にウルトラマン・キオは面白かったですね。ゾスマの美しさが出ている。彼でなければ、あの美しい巨人のイメージはできなかったでしょう。あなたがたも、キオは気に入ったようだ。
かのじょが残してくれた愛を、わたしたちはできるだけ美しく育ててあげたい。麗しいかのじょの心の池から、月を釣り上げるように。
わたしが気になっているのは、ウォルターとジンジャーのことです。このかわいいカップルに、かわいい話を書いてあげたいという思いがあります。かのじょが描いていた絵では、ジンジャーは赤っぽい髪と、緑色の目をしていましたね。彼はブスっぽいと言っていましたが、そんなことはない。とてもかわいい娘です。
ウォルターより自分の方が背が高いことを気にしている。女の子には、時々、男の子よりも先に自分が進歩してしまったことを、悪いことのように感じてしまう子がいます。男の子が、女の子の方が大きいということを気にして、苦しがるからです。そういう男の子の気持ちを感じられる子は、できるだけ背が低く見えるように、彼の前では微妙に膝を折ったりするのです。
かわいいですね。そんな心がやさしいから、女の子は進歩してしまう。男の子は、がんばらなくてはいけません。どんなにいっぱしぶっても、女の子の心がわからない限りは、まだまだ子供です。
いろいろなエピソードが浮かんできそうだ。このかわいい子たちを、本当に幸せにしてあげるためには、どうしたらいいだろう。
いつか、ウォルターとジンジャーのお話が、できるかもしれません。