世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

眠り姫

2016-12-23 04:18:28 | 冬の日差し・夏の月


かのじょは今眠っています。薔薇のようなものに守られて、静かに眠っています。それには棘はありませんが、しっかりとかのじょを守ってくれている。

かすかに笑っているようにも見えます。わたしたちが時々美しいイメージを送ると、わずかに反応する。

霊魂というものは、常に活動しているものですが、その活動が今異常に低いところに落ちている。神がすべてを支えてくださっている。

消えてしまったわけではない。確かに存在し、生きているが、無理に無理を重ね過ぎれば、天使もこういうことになってしまうのだと、そういう例が、わたしたちの中にもできてしまったのです。

悲しむことはない。これはかのじょにとって、今は一番いいことなのです。わたしたちが今やっていることも、あなたがたが味わっている試練も、かのじょは何も知らないほうがいい。目覚めたときには、かのじょは故郷の自分の家にいて、すべてを忘れている。

レグルスがそれをやってくれたとき、わたしは戸惑いましたが、今ではあれが一番よかったのだと思っている。確かに、覚えていれば、かのじょの苦しみは大きすぎたことでしょう。

かのじょがあなたがたと生きてきた日々には、美しいこともたくさんあった。だがそれらも、今はもう何もない。

そのほうがいいのだと、神がお思いになるまで、あなたがたは痛いことをやりすぎたのです。

悲しみを感じていることでしょう。ですがいつかあなたがたもきっと、かのじょが何も知らないでいてくれた方がよかったのだと、思うことができるようになるでしょう。





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