かのじょは今眠っています。薔薇のようなものに守られて、静かに眠っています。それには棘はありませんが、しっかりとかのじょを守ってくれている。
かすかに笑っているようにも見えます。わたしたちが時々美しいイメージを送ると、わずかに反応する。
霊魂というものは、常に活動しているものですが、その活動が今異常に低いところに落ちている。神がすべてを支えてくださっている。
消えてしまったわけではない。確かに存在し、生きているが、無理に無理を重ね過ぎれば、天使もこういうことになってしまうのだと、そういう例が、わたしたちの中にもできてしまったのです。
悲しむことはない。これはかのじょにとって、今は一番いいことなのです。わたしたちが今やっていることも、あなたがたが味わっている試練も、かのじょは何も知らないほうがいい。目覚めたときには、かのじょは故郷の自分の家にいて、すべてを忘れている。
レグルスがそれをやってくれたとき、わたしは戸惑いましたが、今ではあれが一番よかったのだと思っている。確かに、覚えていれば、かのじょの苦しみは大きすぎたことでしょう。
かのじょがあなたがたと生きてきた日々には、美しいこともたくさんあった。だがそれらも、今はもう何もない。
そのほうがいいのだと、神がお思いになるまで、あなたがたは痛いことをやりすぎたのです。
悲しみを感じていることでしょう。ですがいつかあなたがたもきっと、かのじょが何も知らないでいてくれた方がよかったのだと、思うことができるようになるでしょう。