日本銀行と韓国銀行が、先週末、さんざんネットユーザー間で話題になった日韓スワップ取極の結論を大本営発表していた。
【日銀】日韓スワップ取極の引出限度額の一時的増額について
「日本ネチズンが韓国を助けるなと騒がしい」とか、「日本は心が狭い、ケチだ」と、さんざん韓国のマスコミが文句を言ったからなのか、日本政府は韓国を救う方向で、動き出した。
確かに。米韓スワップ締結で、韓国は延命した。
日韓スワップ拡大でも、韓国の延命に貢献している。
でもこれはねぇ。面白くて仕方ないな。なんて日銀は狡猾なんだろう。
原文を引用する。非常に解りやすい内容だった。
『日本銀行は、韓国銀行との間での円-ウォン貨のスワップ取極の引出限度額を、30億米ドル相当の円またはウォンから200億米ドル相当の円またはウォンに増額することについて、韓国銀行と合意した。この増額は、2009年4月末までの時限措置とする。 本スワップ取極は、国際収支危機といった状況にはない中での短期流動性供給を想定したもので、両国の中央銀行が、東アジアの金融為替市場の安定を図ることを目的として、2005年5月に締結したものである。(後略)』
通貨スワップなので、やってる事は、
・200億ドル相当のウォン・円を日韓両国で交換する。
・交換時のレートで、2009年4月に再度交換する。
である。つまり、来年4月までに、韓国は交換時の円の額で返却する必要があるわけで。ウォンが下げ止まるどころか、高騰しないと、為替差損分を補填しなければならないという、悲しい結果に。
今の世界情勢的に、ウォンが高騰するのって、有り得ないし。
んで、当然そうならないように韓国はウォン防衛の為に、円を売ってドルを入手するわけで。
これって、円売り介入…。つまり円安介入だよね?
世界的には、ドル防衛の為、現・最強通貨である円での介入って、日本が直接するのはなかなか難しい。(GM放置の影響でドル下落となったら買い支えに出るかもしれないが)世界的にドルが枯渇しているのに、そんな事をしたら非難されるだろう。
韓国は、しこしこと円安の為に為替介入をしてくれて。
なんせ現在絶賛崩壊中、ウォンが高騰する要素はまったくなく、2009年4月になれば、交換時と同額の金を、円で返済してくれるわけだ。超・短期返済。
怖い。怖すぎるぞ日銀!
自らの手を汚さずに円安介入を行い、韓国内に逃げ遅れた日本企業の救済も同時に行う。
2009年4月は、米韓スワップの期限でもあるんだが…。4月に円とドル、耳をそろえて返せるのか?!たとえ返せても、これはとんでもないウォン安圧力になるんではなかろうか。
と、言う訳で、既に致命傷なのに気がついていない、いや気がつきたくない・死にたくない韓国。来年3月までに、日米から「経済を復興させるように」という、できもしない宿題を押し付けられてしまったのである。
ここで日米の通貨スワップを利用し、超短期で経済復興できるのであれば、これこそ本当に、「漢江の奇跡」みたいなエセではなく、本物の奇跡だと思う。
そんな韓国に、とても素晴らしい言葉を贈りたいと思う。
…奇跡って、起きないから奇跡って言うんですよね。
P.S.
ちなみに、上記記述は「韓国が踏み倒さない」事を前提としている。
まあ、踏み倒せば「韓国終了」なんだが…。前科もあるしなぁ。
今、一番嫌な想像は、2009年4月に借金の返済期間延長に同意する事。ありそうなんだけど、できるんかな…?為替取引のロールオーバーとはちょっと違うような気がするしなぁ。つまり、再度通貨スワップしてドルや円を入手し、前回のスワップの返済に充てるという策である。
単なる自転車操業的延命に過ぎないんだけど、今までアメリカがそうだった。
米の国民性は、「自分と自分の子供達が、一生借金を続けきれば、それは借金ではない」という考え方なのだ。つまり、延命しようと思えば、いくらでもできる。
それって、富を食いつぶすだけの存在だと思うんだけどなぁ。
もし4月、韓国が返済できず、かつ生き残ったりしたら真剣に日本の国益を損なっているように思う。
怒りのソウル―日本以上の「格差社会」を生きる韓国
雨宮 処凛
【日銀】日韓スワップ取極の引出限度額の一時的増額について
「日本ネチズンが韓国を助けるなと騒がしい」とか、「日本は心が狭い、ケチだ」と、さんざん韓国のマスコミが文句を言ったからなのか、日本政府は韓国を救う方向で、動き出した。
確かに。米韓スワップ締結で、韓国は延命した。
日韓スワップ拡大でも、韓国の延命に貢献している。
でもこれはねぇ。面白くて仕方ないな。なんて日銀は狡猾なんだろう。
原文を引用する。非常に解りやすい内容だった。
『日本銀行は、韓国銀行との間での円-ウォン貨のスワップ取極の引出限度額を、30億米ドル相当の円またはウォンから200億米ドル相当の円またはウォンに増額することについて、韓国銀行と合意した。この増額は、2009年4月末までの時限措置とする。 本スワップ取極は、国際収支危機といった状況にはない中での短期流動性供給を想定したもので、両国の中央銀行が、東アジアの金融為替市場の安定を図ることを目的として、2005年5月に締結したものである。(後略)』
通貨スワップなので、やってる事は、
・200億ドル相当のウォン・円を日韓両国で交換する。
・交換時のレートで、2009年4月に再度交換する。
である。つまり、来年4月までに、韓国は交換時の円の額で返却する必要があるわけで。ウォンが下げ止まるどころか、高騰しないと、為替差損分を補填しなければならないという、悲しい結果に。
今の世界情勢的に、ウォンが高騰するのって、有り得ないし。
んで、当然そうならないように韓国はウォン防衛の為に、円を売ってドルを入手するわけで。
これって、円売り介入…。つまり円安介入だよね?
世界的には、ドル防衛の為、現・最強通貨である円での介入って、日本が直接するのはなかなか難しい。(GM放置の影響でドル下落となったら買い支えに出るかもしれないが)世界的にドルが枯渇しているのに、そんな事をしたら非難されるだろう。
韓国は、しこしこと円安の為に為替介入をしてくれて。
なんせ現在絶賛崩壊中、ウォンが高騰する要素はまったくなく、2009年4月になれば、交換時と同額の金を、円で返済してくれるわけだ。超・短期返済。
怖い。怖すぎるぞ日銀!
自らの手を汚さずに円安介入を行い、韓国内に逃げ遅れた日本企業の救済も同時に行う。
2009年4月は、米韓スワップの期限でもあるんだが…。4月に円とドル、耳をそろえて返せるのか?!たとえ返せても、これはとんでもないウォン安圧力になるんではなかろうか。
と、言う訳で、既に致命傷なのに気がついていない、いや気がつきたくない・死にたくない韓国。来年3月までに、日米から「経済を復興させるように」という、できもしない宿題を押し付けられてしまったのである。
ここで日米の通貨スワップを利用し、超短期で経済復興できるのであれば、これこそ本当に、「漢江の奇跡」みたいなエセではなく、本物の奇跡だと思う。
そんな韓国に、とても素晴らしい言葉を贈りたいと思う。
…奇跡って、起きないから奇跡って言うんですよね。
P.S.
ちなみに、上記記述は「韓国が踏み倒さない」事を前提としている。
まあ、踏み倒せば「韓国終了」なんだが…。前科もあるしなぁ。
今、一番嫌な想像は、2009年4月に借金の返済期間延長に同意する事。ありそうなんだけど、できるんかな…?為替取引のロールオーバーとはちょっと違うような気がするしなぁ。つまり、再度通貨スワップしてドルや円を入手し、前回のスワップの返済に充てるという策である。
単なる自転車操業的延命に過ぎないんだけど、今までアメリカがそうだった。
米の国民性は、「自分と自分の子供達が、一生借金を続けきれば、それは借金ではない」という考え方なのだ。つまり、延命しようと思えば、いくらでもできる。
それって、富を食いつぶすだけの存在だと思うんだけどなぁ。
もし4月、韓国が返済できず、かつ生き残ったりしたら真剣に日本の国益を損なっているように思う。
怒りのソウル―日本以上の「格差社会」を生きる韓国
雨宮 処凛