あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

アメリカが終わりそう

2014年04月09日 22時48分27秒 | 国際
 現在、アメリカのヘーゲル国防長官が訪中しているのだが。
 そこで米中によるこのような応酬があったようだ。

尖閣めぐり米中国防相が火花 米「日本守る」、中国は「武力を使う用意ある」と威嚇
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140408/chn14040819460005-n1.htm



 アメリカはこれまで、この記事にもあるように

米国はこれまで、尖閣諸島(沖縄県石垣市)が日米安保条約の適用範囲との立場を示す一方、当事者同士による問題解決を主張する中国に配慮し、日本や、南シナ海で中国と領有権を争うフィリピンの支持を明確に示す言葉は避けてきた。

 常に中国への配慮を滲ませていた。突然の方針転換と言える。
 きっかけは、ロシアのクリミア併合問題であろう。あの事件はロシア側の言い分にも一理あると思うが、ブタペスト覚書にて欧米諸国(特にアメリカ)はロシアからウクライナを守ると明確に約束していたにもかかわらず、それを放置・反故にしたという形になってしまっている。

 そりゃー中国はなめた態度をとってくるであろう。
 当然だ。これは観測気球なのだ。中国は、日本へ軍事攻撃をかけた時、アメリカがクリミアの時のように放置してくれるかを試しているのだ。

 こうなってくると、アメリカは中国へ今回のような牽制をせざるを得ない。
 中国が日本に軍事攻撃をかけてきた時、傍観する予定であっても同じ態度をとるであろう。
 中国は、尖閣諸島を武力で奪取し、経済制裁ぐらいで済めば安いものだと思っているのかもしれない。ロシアがクリミアを手に入れたようにな。

 一方、アメリカは大ピンチだ。

 一見、遠く離れたウクライナやクリミアは、アメリカの安全保障や国益となんの関係もないように見えるが、アメリカが唯一の超大国たらしめている理由の大半は、「ドル支配」である。基軸通貨国であるが故に、アメリカはアメリカなのだ。

 3大ハードカレンシーである円・ユーロ・ドルのうち、最強の安定度を誇る日本円がなぜ、基軸通貨になる事ができないかと言えば。日本には強大な軍事力がないからだ。力で攻められれば即紙切れ同然にできる金、それが円なのだ。
 アメリカは、基軸通貨国であり続ける為には、自国の軍事力が世界最強でなければならないのである。
 だから、なりたくもない「世界の警察」を名乗るのだ。無駄に最強の軍事力を有効活用…違うか。有用性を証明する為に。

 今、アメリカは軍の展開規模を縮小し、同盟各国の防衛を放棄しようとしている…としか見えないわけだが。

 すると、自動的にドルの基軸通貨体制が揺らぐ事になるのである。
 とは言うものの、ドルが崩壊した時、ドルの受け皿となる何か別のものが必要になるわけで。ドル売って何かに変わるわけだから。そんなものが存在するのかと言えば、存在しない。ドル崩壊は現段階でありえないのだけど…。

 それでも、アメリカの国力は刻一刻と減衰を続けているのであった。

 アメリカ人はこれでいいと思っているのだろうか…。
 

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