知的財産研究室

弁護士高橋淳のブロクです。最高裁HPに掲載される最新判例等の知財に関する話題を取り上げます。

白石忠志「優越的地位濫用規制をめぐるICN京都総会特別プログラム」公正取引No693-2008.7

2012-03-14 06:51:30 | 競争法
白石忠志「優越的地位濫用規制をめぐるICN京都総会特別プログラム」公正取引No693-2008.7 優越的地位濫用規制について調査した過程で出会った文献です。 優越的地位濫用規制が競争法で対応すべき問題か否かは困難な問題ですが、ICN京都総会特別プログラムは、この問題に取り組みました。全体を論評することは当職の能力を超えますが、興味深い点は、白石先生が、「「優越的地位」なるものは実は「市場支配 . . . 本文を読む

白石忠志「独占禁止法講義(第5版)」を読む(1)

2011-07-04 15:45:59 | 競争法
本書は、独禁法を真剣に学ぼうとする者は必ず手に取るべき一冊である。 僕は、経済学部の出身の弁護士だが、本書に出会うまで、日本の独禁法に関する教科書を何冊も読んだが、モヤモヤしたものが残った。他方、不思議なことに、米国独禁法に関する教科書はすんなり読めるのである。 その理由は、本書を読んで氷解した。 第1の理由は、独禁法の基本的考え方を理解することの重要性が軽視されてきたことである。つまり . . . 本文を読む

ブロードバンド審決

2011-02-15 21:02:46 | 競争法
本件は、光ファイバー接続市場における唯一の供給者である上告人の行為(競業者が経済合理性の見地から受け入れることのできない接続条件を設定し提示した)について、単独かつ一方的な取引拒絶ないし廉売行為が認定され、競業者のFTTIIサービスへの参入を著しく困難にする効果を持つものといえるから、同市場における排除行為に該当するとしたものです。 . . . 本文を読む

日之出水道機器知財高裁判決

2011-01-18 18:23:52 | 競争法
平成18(ネ)10015 控訴棄却(請求棄却) 最高製造・販売数量の制限条項を含むライセンス契約について、実質的な需給調整を行うなどしている場合には、かかる制限条項が特許権の不当な行使であり、独禁法の問題が生じる可能性があるとしつつ、本件に関しては、需給調整行為の認定はできないとしたものです。 . . . 本文を読む

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